東京女子医科大学看護学部に関する受験情報

東京女子医科大学看護学部の概要

東京女子医科大学の歴史は古く、1900年に東京至誠医院の一室に東京女医学校として創立された100年以上の歴史をもつ医科大学です。当時、吉岡の母校の濟生學舎(現:日本医科大学)が「女性を入れると風紀が乱れる」と女子学生の入学を拒否していました。それに反発した形で東京女医学校が設立されました。

教育・研究・診療の基盤となる理念は「至誠と愛」です。至誠は「常住不断私が患者に接するときの根本的な心構えを短い二つの文字のなかに言い現したもの」という創立者吉岡彌生の座右の銘であり、「きわめて誠実であること」「慈しむ心(愛)」は教育・研究・診療の総ての場において求められます。

1952年には今の東京女子医科大学に名称が変更されました。世界的にも珍しい女子大学としての医科大学になっています。附属機関として東京女子医科大学病院のほか、がんセンター、先端生命医科学センターなどがあります。建学の精神は「高い知識・技能と病者を癒す心を持った医師の育成を通じて、精神的・経済的に自立し社会に貢献する女性を輩出する」「医学の蘊奥(うんおう)を究め兼ねて人格を陶冶し社会に貢献する女性医人を育成する」となっています。

東京女子医科大学の看護学部は母体となる看護短期大学が1969年に設置され、1998年には今の看護学部が設置されました。その使命として、「最良の医療を実践する知識・技能を修め高い人格を陶冶した医療人および医学・看護学研究者を育成する教育を行うこと」「大学建学の精神に基づき、大学教育では社会に貢献する女性の医療人を育成すること」を定めています。看護学の専門科目は基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、地域看護学、精神看護学、看護管理学、看護職生涯発達学となっています。

カリキュラムの特色となるのは、7つのディプロマシーを定めていることです。ディプロマシーは「豊かな人間性を育み、生活者としての人間を理解する基礎能力」「多様な価値観を受容し、国際的な視野に立って思考・活動できる基礎能力」「人間を成長発達する存在として捉え、看護学に基づき系統的に理解し、健康維持・増進・回復、疾病予防と回復にむけて働きかける能力」「看護の基本技術を身につけ、人間関係の基盤形成と科学的思考に基づいた看護実践能力」「地域における保健・医療・福祉・教育等の関係者と連携し、チーム医療を主体的かつ協調的に担う能力」「看護学に必要な研究の基礎能力を身につけ、現状の課題を発信する能力」「専門職としての倫理観を育み、自己の能力を評価し、女性医療人として生涯成長できる能力」 となっています。

看護学部が求める入学者像は「看護への強い関心を有し、医療人として社会に貢献する意欲の高い人」「主体的に学ぶ姿勢と、自ら問題を発見し解決していく態度を備えている人」「豊かな感性を備え、人間関係を育む力を有している人」です。

東京女子医科大学看護学部の所在地

東京女子医科大学看護学部は河田町キャンパス(東京都新宿区)に所在します。医学部と高度な医療施設に隣接する新宿区河田町キャンパスで、専門的な知識と実践力を身につけます。 以前は掛川キャンパス(静岡県掛川市)にも所在し、看護学部1年次で使用されていましたが、2020年より生涯健康総合支援センターが設置され、一部の授業で使用するキャンパスになりました。

また、東京女子医科大学は早稲田大学は地理的に近く、公式・非公式にさまざまな交流が行われています。長年の友好関係にあり、医工学にまたがる学際的研究分野では実質的な研究協力・研究交流が30年以上にわたって行われ、成果を挙げています。

看護学部の2年・3年・4年生のうち、早稲田大学グローバルエデュケーションセンター開講科目を履修する学生には、開講期間中有効な「特別聴講学生証」が発行され、この期間に限り早稲田大学の図書館を利用することができます。

東京女子医科大学看護学部の提携病院

東京女子医科大学看護学部の臨地実習先となる提携病院は、主に東京女子医科大学附属病院のほか、東医療センター、八千代医療センター、そのほか数十箇所(一般病院、老人医療センター、訪問看護ステーション、高齢者在宅サービスセンター、保健所・保健センター、地域包括支援センター、事業所、保育園、学校施設、助産所) となっています。

東京女子医科大学看護学部の入試種類ごとの受験情報

東京女子医科大学看護学部の入試選抜の種類は一般選抜と学校推薦型一般があります。
看護学部の定員は一般選抜が
50名、学校推薦型一般が40名です。

一般選抜

3科目300点満点です。

必修科目

国語
国語総合
英語
コミュ英I/コミュ英II
理科
化学基礎・化学・生物基礎・生物

学校推薦型一般

全科目の評定平均値3.8、学校推薦、志望理由書提出が必須の出願資格となります。
試験の内容は小論文、面接になります。

河合塾が提供する入試難易度データを基にした学部別偏差値一覧によると、看護学部の偏差値は47.5です。

東京女子医科大学看護学部で取れる資格と合格率

東京女子医科大学看護学部を卒業した者には学士(看護学)の学位が授与され、以下の国家試験受験資格(看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格(所定の授業科目を履修し、単位取得した者 )、養護教諭一種(所定の授業科目を履修し、単位を取得した者))が得られます。

令和元年度の看護師国家試験の合格率は96.4%です。これは全国平均の94.7%と比べて高い数字です。
また、過去4年間の看護師国家試験の合格率は
98%程度であり、いずれの年度も全国平均を上回っています。

地域住民の保健師は地域住民の保健指導や健康管理を行うプロフェッショナルとなります。東京女子医科大学看護学部では、34年次に保健師の国家試験受験資格を得るための選択科目を履修することができます(20名を上限として選考あり)。

令和元年度の保健師国家試験の合格率は100%です。これは全国平均の94.4%と比べて高い数字です。また、過去4年間の保健師国家試験の合格率は90-100%であり、いずれの年度も全国平均を上回っています。

養護教諭一種免許取得者は平成28年度9名、平成29年度11名、平成30年度10名、令和元年度6名の実績があります。

東京女子医科大学看護学部の就職先(令和元年度)としては、東京女子医科大学附属病院(68名)を始め、他大学の附属病院(6名)や一般病院(5名)などとなっています。

東京女子医科大学看護学部の留年率

東京女子医科大学看護学部の留年率は公表されていないようです。

東京女子医科大学看護学部の卒業生・在学生の声

東京女子医科大学看護学部の卒業生・在学生からは「大学では多くの先生方から最先端の知識と教養を学んだ。医学・看護に限らず、音楽や外国語、人間関係論やコミュニケーション論など、患者様をトータルに理解するための多面的な勉強が、自分を知り、見つめ直すきっかけにもなった。先生方は実習に来た時に声をかけてくれ、困ったときにはいつでも相談に乗ってくれる」「第四学年での地域看護学の実習を通して、地元に密着したアットホームな保健師の活動、地域住民の健康増進のための保健師の幅広い活動に興味を持った」という声が聞かれています。

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参考文献

東京女子医科大学看護学部の公式サイト

http://www.twmu.ac.jp/univ/nursing/

スタディサプリ進路のサイト

https://shingakunet.com/gakko/SC000442/nanido/

ベネッセ マナビジョンのサイト

https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3287/nyushi/index.html

看護師国家試験大学別合格状況

http://kangogaku.net/gokaku/index.html

Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%8C%BB%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6