日大基礎学力到達度テスト【英語】出題傾向と対策

はじめに
日本大学付属高等学校等で実施される基礎学力到達度テスト(基礎到達テスト)は、附属校の内部進学を目指す生徒にとって非常に重要な試験です。英語では、リスニング、語彙、文法、読解など、多岐にわたるスキルが評価されます。
基礎学力到達度テストの概要
基礎学力到達度テストとは?
基礎学力到達度テストは、日本大学の付属高校で行われる統一試験で、主に内部進学のための基準として活用されます。高校2年生(2年次4月)と高校3年生(3年次4月と9月)に実施され、試験結果は進学判定や進路選択に大きく影響します。
基礎学力到達度テストの英語について
入学後に行われる語学教育や教養科目を通してどの程度の「汎用的学力」が身についているかを測定するものです。
文法や語彙だけでなく、論理的読解力や英語での思考力が問われます。
- 2年次:基礎力の「定着度」チェック
- 3年次:実践力・応用力の「活用度」チェック
学年別試験内容と対策
2年次の英語:試験範囲と形式、内容と対策
主に1年次に履修した英語の復習+高校レベルの文法事項が中心です。
①範囲
- 高校1年生までの学習内容が中心。
- 英検3級から準2級レベルの語彙・文法が出題
②形式
- 試験時間:60分
- 配点:100点満点
- 出題形式:マークシート方式
- 全7大問構成:リスニング、語彙・熟語、文法、語句整序、会話文、グラフ読解、長文読解が含まれます。
③内容
- リスニング:短い会話や説明文を聞き、内容に関する質問に答える形式。
- 語彙・熟語:短文の中で適切な単語や熟語を選択する問題。
- 文法:文中の空所に適切な文法項目を補充する問題。
- 語句整序:バラバラになった単語を正しい順序に並べ替える問題。
- 会話文:日常的な会話の中で適切な応答を選ぶ問題。
- グラフ読解:グラフや表を読み取り、関連する質問に答える問題。
- 長文読解:比較的短めの文章を読み、内容理解を問う問題。
④対策
- リスニング力の向上:過去問演習を通して出題形式に合わせた解き方を自分なりに見つけ、同じ形式の問題を集中的に練習して戦略を磨きながら、単語と発音はセットで覚えることが効果的です。聞き取りに慣れるために日頃からディクテーションに取り組んでおくのが望ましいです。
- 語彙・熟語の強化:『ターゲット1200(旺文社)』などを活用して高校の基本・必修語彙を確実に習得し、リスニングにも対応できるよう単語と発音をセットで覚えましょう。
- 文法の復習:高1で習った文法は、もう一度確認しながら問題にも取り組んでおきましょう。学校の宿題で出されることも多いですが、答えを写すだけになっている場合は、やさしい参考書などであらためて学び直すのがおすすめです。
- 読解練習:高1で学んだ構文は、初見の文でもしっかり理解できるようにしておきましょう。教科書の長文で構文に迷うことがないようにし、難しいと感じる場合は、基礎的な問題集や参考書で学習し直すのがおすすめです。
高校2年生と3年生で出題の難易度や傾向が異なりますので、詳しく見ていきましょう。
3年次4月の英語:試験範囲と形式、内容と対策
「意味がわかる」だけでなく、「考えながら読む」ことが求められます。
①範囲
- 高校2年生までの学習内容が中心。
- 英検準2級から2級レベルの語彙・文法が出題されます。
②形式
- 試験時間:60分
- 配点:100点満点
- 出題形式:マークシート方式
- 全7大問構成:リスニング、語彙・熟語、文法、語句整序、会話文、グラフ読解、長文読解が含まれます。
③内容
- リスニング:写真描写、会話、説明文など、多様な形式で出題されます。
- 語彙・熟語:短文の中で適切な単語や熟語を選択する問題。
- 文法:文中の空所に適切な文法項目を補充する問題。
- 語句整序:バラバラになった単語を正しい順序に並べ替える問題。
- 会話文:ライブ配信中の会話など、実践的なシチュエーションでの適切な応答を選ぶ問題。
- グラフ読解:グラフや表を読み取り、関連する質問に答える問題。
- 長文読解:群集雪崩に関する文章など、やや長めの文章を読み、内容理解を問う問題。
④対策
- リスニング力の向上:過去問演習を通して出題形式に合わせた解き方を自分なりに見つけ、同じ形式の問題を集中的に練習して戦略を磨きながら、単語と発音はセットで覚えることが効果的です。聞き取りに慣れるために日頃からディクテーションに取り組んでおくのが望ましいです。過去問だけでは練習問題が足りない場合、英検準2級レベルのリスニング教材を活用し、実践的なリスニング力を養うと良いでしょう。
- 語彙・熟語の強化:『ターゲット1400(旺文社)』などを活用して高校の基本・必修語彙を確実に習得し、リスニングにも対応できるよう単語と発音をセットで覚えましょう。
- 文法の深化:高2までに習う文法は一通り復習し、しっかり身につけておきましょう。学校の宿題で取り組む機会も多いですが、難しくて答えを丸写ししているだけの場合は、高1レベルの参考書や、必要に応じて中学レベルの参考書までさかのぼって、順を追って理解し直すのがおすすめです。
- 読解練習:高2までに学んだ構文は、初見の文でもきちんと理解できるようにしておきましょう。教科書や演習問題の長文で構文につまずくことがないようにし、難しいと感じる部分があれば、基礎に立ち返って問題集や参考書で復習するのがおすすめです。
3年次9月の英語:試験範囲と形式、内容と対策
4月の試験形式から変更点があります。『試験時間(60分⇒70分)と大問数(7⇒5)』
①範囲
- 高校英語全範囲
- 2級から準1級レベルの語彙・文法が出題されます。
②形式
- 試験時間:70分
- 配点:100点満点
- 出題形式:マークシート方式
- 全5大問構成:リスニング、語彙・熟語、文法、語句整序、会話文、グラフ読解、長文読解が含まれます。
③内容
- リスニング: 写真描写、会話、説明文など、多様な形式で出題されます。
- 文法: 短文の中で適切な単語や熟語を選択する問題。
- 対話文穴埋め: 対話文中の空所に適切な発言を補充する問題。
- 語句整序: バラバラになった単語を正しい順序に並べ替える問題。
- グラフ読解: グラフや表を読み取り、関連する質問に答える問題。
- 長文穴埋め: 長文中の空所に適切な語句を補充する問題。
- 長文読解: 株式市場に関する文章など、やや長めの文章を読み、内容理解を問う問題。
④対策
- リスニング力の向上:過去問演習を通して出題形式に合わせた解き方を自分なりに見つけ、同じ形式の問題を集中的に練習して戦略を磨きながら、単語と発音はセットで覚えることが効果的です。聞き取りに慣れるために日頃からディクテーションに取り組んでおくのが望ましいです。過去問だけでは練習問題が足りない場合、英検2級レベルのリスニング教材を活用し、実践的なリスニング力を養うと良いでしょう。
- 語彙・熟語の強化: 『ターゲット1400(旺文社)』などを活用して高校の基本・必修から大学入試レベルまでの語彙を確実に習得し、リスニングにも対応できるよう単語と発音をセットで覚えましょう。
- 文法の完成: 高校全範囲の文法をひととおり習得し、標準的な大学入試レベルの問題が解けるようになるまで、しっかりと問題演習を重ねておきましょう。学校の宿題として出されることも多いですが、難しくてついていけないと感じる場合は、高2向けのやさしめの文法参考書で基礎を固めてから、入試レベルの問題に取り組むと効果的です。
- 読解練習: 高校で学ぶ構文はひととおり身につけ、初見の長文でもつまずかないようにしておきましょう。構文の参考書を活用して、大学入試レベルの内容をしっかり習得することが大切です。その上で、各種の文法演習や短文問題、多読などを通して、構文をスムーズに使いこなせるようにしていきましょう。教材の一例として『速読英単語』(Z会出版)を使えば、単語学習とあわせてこの練習を進めることもできます。
さらに、過去問演習を通して時間配分や自分に合った解き方を見直しながら、最適な戦略を磨いていきましょう。
過去問の活用と学習教材
過去問の活用
基礎学力到達度テストの過去問を活用することは、最も効率的な対策のひとつです。出題傾向を分析し、頻出テーマを重点的に学習しましょう。
おすすめ教材の一例
- 『日本大学付属高等学校等 基礎学力到達度テスト 問題と詳解 英語 2025年度版』(清水書院)
- 『英単語ターゲット1200』(旺文社)
- 『英単語ターゲット1400』(旺文社)
- 『速読英単語』(Z会出版)
まとめ
日頃の学習の積み重ねがそのまま結果に反映される試験です。
2年次、3年次ともに、リスニング・語彙・文法・読解と、英語力を総合的に測る構成になっているため、バランスの良い対策が求められます。
学年別の学習ポイント
2年次は「基礎の抜け漏れ」を見直す絶好のタイミング
➤英語に苦手意識がある人こそ、今ここで踏みとどまることで3年次以降がグッと楽になります。
3年次は「実践・応用」レベルへの橋渡し
➤就職活動や卒論準備に直結する「読解力」や「論理的思考力」を意識して学習すると、実生活にも活かせます。
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