日本大学習志野高等学校の特色と内部進学対策(基礎学力到達度テスト対策)
大学付属の高校へ進学すると、卒業後はエスカレーター式に大学に進学できるのが最大のメリットと言われていますね。
中でも日本大学の付属校は全国に多数あり、大変人気が高いです。
今回はその一校でもある、日本大学習志野高等学校(千葉県習志野市)の学校紹介を中心に、大学内部進学の実情や対策について解説していきたいと思います。
学校の特色
教育理念
日本大学が掲げる教育憲章に基づいた「自主創造」の精神。
- 自ら学ぶ→高い倫理観や世界現状を理解する
- 自ら考える→論理的思考と問題解決力を身につける
- 自ら道をひらく→挑戦と省察し、コミュニケーション力や協働力をつける
この3能力を主体とし、豊かな人間性を育てつつ社会発展を担う将来人材の育成を目指しています。
教育目標
目標達成の3方面からの教育
- グローバル教育→真の国際感覚を身につける
- ICT教育→iPadを利用した能動的な主体的学習の取り組み
- キャリアを見据えた進路教育→思考・判断・表現・伝達の力を育てる
これらの教育提供に必要な学校最大資源である「組織力・教師力」をフルに生かしながら、学習面を中心に様々な学校行事や部活動等において創意的な取り組み行い、文武両道の環境を常に目指します。
生徒の能力に応じた3年間の学びが、個々の確かな未来を切り開くための架け橋となることを目標としています。
カリキュラム
日大習志野高校には併設中学校がないため、授業進度の差を感じることなく、全生徒が同時にスタートできるのが魅力です。
カリキュラム(1年生)
入学テスト順や、成績別によるクラス編成は設けておらず、1年時は平均化クラスとして全員に同じ授業が展開されます。
カリキュラム(2年生)
2年次より文系・理系コースに分かれ、将来の進路準備を始めます。
*文系クラス(2コース)
・国公立進学(NPクラス)
・総合進学(GAクラス)
*理系クラス(3コース)
・日本大学理工学部進学(CSTクラス)→以下④の詳細を参照
・国公立進学(NPクラス)
・総合進学(GAクラス)
それぞれのコースで基礎土台固めと日々の努力の定着をしていくことが、一人一人の進路目的達成への近道です。
カリキュラム(3年生)
2年次で選択し土台固めをしたコースでの高度な授業が展開されます。
教師の手厚いサポートのもと、希望する進路実現に向けて進めます。
日本大学理工学部との連携教育
日大習志野高校は、日本大学理工学部の併設校(同一キャンパス内)であるため、高大連携教育が実践されています。
大学施設の利用はもとより、教授や講師の進路アドバイスを受けられるありがたいシステムもあります。
日大理工学部へ進学を希望する生徒には、大変素晴らしい環境と言えるでしょう。
研究・行事・体験
年間を通し、様々な行事や校外学習の機会が設けられています。
「知育・徳育・体育」に重きを置き、多感な思春期にいる生徒たちの人間性や社会性を育てるために必要なプログラムが満載です。
例)
*文化祭・体育祭
*芸術鑑賞会(宝塚やミュージカル鑑賞など)
*球技大会や野球応援などスポーツに触れあう行事
*オーストラリアやイギリスケンブリッジ大学など英語圏への語学研修や修学旅行 など
クラブ活動
*運動部(16クラブ)は、「鍛える・躍動する・挑む」の3精神
*文化部(15クラブ)は、「五感を研ぎ澄まして極める」の精神
全国大会出場やコンクール等での受賞を目指し、クラスや学年の垣根を超え、それぞれが自分らしさを大切に活動しています。
卒業後の進路
令和3年度の大学現役進路決定者数は卒業生390名うち、337名=86.4%です。
(入試合格内訳(若干の過年度生を含む)
*日本大学:614名(以下別項目にて詳細をご紹介します)
*他大学(私立):676名
*国公立大学:44名
その他、準大学や指定校推薦枠による進学も多数
学校アクセス
・東葉高速鉄道「船橋日大前」駅下車、西口より徒歩5分
・新京成電鉄「北習志野」駅下車 徒歩20分
船橋市は9路線もの鉄道が走りアクセスが良いため、様々な方面からの通学に便利です。
制服
男子:(冬服)三つ釦ブレザー・赤ネクタイ・スラックス(夏)ワイシャツ・紺ベスト
女子:(冬服)三つ釦ブレザー・赤リボン・チェックスカート(夏)ワイシャツ・紺ベスト
通学鞄:学校指定の手提げタイプかリュックタイプのどちらかを自由に選べます。
日本大学が目指すもの
冒頭でもご紹介した通り、日本大学付属校の教育理念ベースとなっているのは、日本大学教育憲章「日本大学マインド」です。
- 日本の特質理解と伝達力
- 多様価値の受容と自己役割の認識力
- 社会貢献への姿勢
この3つの力を備えた人材に、様々な分野における学びの機会を提供してくれるのが日本大学です。
自国と世界情勢の理解、国際社会問題への意識など、まさにダイバーシティ社会で生きるために必要な人間育成をモットーとした大学と言えるのではないでしょうか。
日本大学内部進学と基礎学力到達度テスト
日大習志野高校へ入学を希望される生徒の多くは、併設の日本大学への内部進学を目指します。
もちろん卒業生の進学状況をみてもお分かりの様に、国公立大学や他の私立大学へ進む生徒も多く見られます。
いづれにしても、生徒一人一人の希望する道に進めるよう、教師も一丸となって進路指導に励んでいます。
内部進学状況等
日本大学付属高校は全国に26校、首都圏だけでも共学、別学併せて10校以上あります。
各々の付属校から日本大学へ内部進学をしていますが、学校によりその割合は異なります。
- 日大習志野高校からの内部進学率
37.8%、約4割弱が日本大学へ進学しています。
残り約6割強の生徒は他大学の新しい環境で更なる学びを深めています。
- 各学部への合格人数
・理工学部244名・文理52名・法96名・商60名・経済72名・国際関係12名・芸術4名
・危機管理6名・生産工学41名・工学6名・スポーツ科1名・歯学(松戸歯学含む)2名
・薬学11名・生物資源科7名
理工学部への進学が圧倒的に多いのは、日大習志野高校と高大連携を直に結び、キャンパスが同じという環境が大きく影響しているでしょう。
また日大理工学部進学を目標にしている生徒は、本校で学ぶのが最適ですね。
内部進学の仕組み
内部進学には大きく分けて2種類の方式があります。
*基礎学力選抜方式→以下詳細を参照して下さい。
*付属特別選抜方式→3年間成績評定と資格取得や部活動(小論文と面接の試験のみ)
付属推薦枠は3割程(各学科1~2名程度)、学部により実施しない場合もあり、かなり狭き門のようです。
基礎学力選抜方式3つの重要性
- 学校成績内申評価
- 課外活動や出席日数など
- 基礎学力到達度テスト(詳細は次章にて解説)
3つめの基礎学力到達度テストの結果が、日本大学内部進学に大きな影響を与えます。
基礎学力到達度テストとは?
それぞれの日大付属高校がこのテストの結果に基づき標準化点を算出します。
合計点で順位をつけ、成績の良い生徒から希望する学部の順に、募集人数の枠内で推薦枠を満たしている場合は、内部進学合格となります。
つまり、この基礎学力到達度テストでいかに好成績をとって順位を上げるか。
これが内部進学に非常に重要です。
*実施回数:
各学年(4月)、3年生(9月)の計4回→うち2年・3年の3回の結果が反映
*内容
・1年次~3年次(4月):英・国・数
・3年次(9月):英・国・数と社会科1科目選択(文系)/理科系1科目選択(理系)
内部進学に直接影響を受ける2年生からの3回のテストですが、実は内部選考における評価割合で一番高いのは、最後の4回目(3年生の9月)のテスト結果です。
つまり夏休み明けのテスト結果が、内部進学の有無を決定します。
基準点を超える点数を取得すれば、志望する学部入学への可能性が高まるという訳です。
*現在は新型コロナウィルスの影響で、高校3年生(4月と9月)で決定します。
オンライン個別指導塾のすすめ
学校の授業内容を定着させるといっても、自分で行うのは難しいという生徒も多いのではないでしょうか。
「家庭での学習方法が分からない」や「今行っている勉強の進め方が正しいか分からない」という方は一度個別指導塾にご相談することをおすすめいたします。
特に日大の内部進学を専門に扱っている個別指導塾は多くの内部進学情報・指導ノウハウをもっているので、日々の学習指導を通しながら基礎学力到達度テストでしっかり得点できる力を養うことが可能です。
近くに内部進学専門指導塾がない場合は是非、オンライン個別指導も視野に入れてみてください。
さくらOne個別指導塾では日大内部進学コースを用意しており多くの合格者を輩出しております。オンラインでの指導も行っており、対面授業と変わらないクオリティーの授業をご提供いたします。
内部進学に不安がある方は早い段階で是非ご相談下さい。