日本大学第一高等学校の特色と内部進学対策(基礎学力到達度テスト対策)

日本大学の付属高校は全国に多数、首都圏だけでも10校以上あります。

学部や学科数も多く、進学先で大変人気が高い日本大学。将来は是非日大で学びたいという生徒にとって、内部進学制度をもつ付属高校はとても魅力的ですね。

今回は日本大学第一高等学校(東京都墨田区)の学校紹介を中心に、大学内部進学の実情や対策について解説していきたいと思います。

勉強

学校の特色

教育理念

  • 真(知識を深めて真理を探究する)
  • 健(心身健康、鍛錬に耐える力を持つ)
  • 和(思いやりと協調の心を培う)

この教育理念のもと、「時には優しく、時には厳しく、そして常にあたたかく」の姿勢をもって生徒一人一人を育成しています。

教育目標

自立した人間を育てる

  • 礼儀とマナーの基本的生活習慣の確立
  • 考える力と判断力を培う学習習慣の確立
  • 豊かな人間性を広げる部活動や趣味への参加

これらの3つの奨励こそが、自分の意見発信と異なる意見への傾聴、つまり「自立した人間」を育てることを目指しています。

カリキュラム

日大第一高校は中高一貫校であるため、中学から内部進学してきた生徒との交わりがあるため、様々な場面でお互いが良い刺激を受けられます。

カリキュラム(1年生)

内部生のみの習熟クラスもありますが、高校からの入学生は、中学からの内部生との混合クラスで学びます。

社会で生きるために必要なスキルの把握など、将来の目標実現に向かうための土台作りを始めます。

カリキュラム(2年生~)

2年次より文系・理系コースへ進み、日大内部進学と他大進学を目指すコースに分かれます。専門的な学びを始めるとともに、多種多様なガイダンスで進路を具体化していきます。

3年生では、第一志望を確実に叶えるための総合的な学力習得に努める一年です。

*日大進学(文系・理系)クラス

・興味のある学問に合わせた学部選択の指導

・演習授業の積極的な導入(3年次)

・基礎学力到達度テストに向けた更なる学び

*難関大学進学(文系・理系)クラス

・同じ志を持つ仲間で切磋琢磨

・選択科目は人数に関わらず開講

日本大学との連携教育

日大第一高校は、他の付属高校と同様に日本大学との高大連携教育が実践されています。

どんな学部で何が学べるかといった明確な認識を持つことで、より良い進路選択ができます。

連携教育により未知の分野を知る機会も増えて学習意欲も高まるなど、付属校である最大の利点はそこにもあると言えるでしょう。

経済学部や法学部での受講型学習や、医学部・薬学部・歯学部・理工学部などの理系学部では、実習型学習体験ができるのもメリットの一つです。

研究・行事・体験

中学からの内部生と分け隔てのない関係で一体感を得ることや、グローバル社会に生きるに必要な経験や体験、大学進学に向けての様々なプログラムなど。

年間を通して、良い意味で忙しい高校生活が送れます。

例)

*宿泊研修(特に1年次の研修では中学からの内部進学生との交流が深まる)

*文化祭や体育祭など全校生徒が共有できるビッグイベント

*オーストラリアやイギリスケンブリッジ大学など英語圏への短期留学や語学研修 

*CASプログラム(キャリア支援)や日本大学学部説明会 など

クラブ活動

*運動部(16クラブ) :野球(硬式・軟式)、アメフト、チアリーダー、ゴルフ、サッカー等

*文化部(10クラブ):ECC、弁論、音楽、写真、ギター、美術等

*同好会(6グループ):将棋、バトミントン、奇術、イラスト等

運動部に属している割合が70%以上で、放課後は思いっきり身体を動かしている生徒が多いようです。

卒業後の進路

令和3年度の大学現役合格率は卒業生336名うち、318名=94.6です。

(合格内訳(若干の過年度生を含む)

日本大学:242(以下別項目にて詳細をご紹介します)

*他大学:76名

学校アクセス

(電車)

・JR総武線「両国駅」より徒歩5分

・都営地下鉄大江戸線「両国駅」A1出口より徒歩1分

(バス)

・都バス 門33系統「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車

制服

男子:(冬服)二つ釦ブレザー・緑ネクタイ・スラックス(夏)ブレザーなし

女子:(冬服)三つ釦ブレザー・緑リボン・プリーツスカート(夏)白ベスト  

通学鞄:学校指定の手提げタイプかリュックタイプのどちらかを自由に選べます。

セーターやベスト男女兼用で白色(適宜着用)

日本大学が目指すもの

日本大学の付属高校の共通点は、教育理念ベースとなっている「日本大学マインド」です。

日本大学マインドとは、日本大学教育憲章に基づいたもの。

  • 日本の特質理解と伝達力
  • 多様価値の受容と自己役割の認識力
  • 社会貢献への姿勢

この3つの力を備えた人材に、様々な分野における学びの機会を提供してくれるのが日本大学です。

自己と他者の理解や共感、社会への積極的な取り組みの姿勢など、まさに多様性社会で生きるために必要とされる人間教育を目指した大学と言えるのではないでしょうか。

日本大学内部進学と基礎学力到達度テスト

日大第一高校へ入学を希望する生徒の多くは、日本大学への内部進学を狙います。

卒業生の進学状況からもお分かりの様に、他大学への新たな挑戦を試みる生徒が多いのも事実です。

いづれにしても一人一人を大切に、それぞれの希望する進路に進めるよう、教師一同全力で指導に励んでいます。

内部進学状況等

  • 日大第一高校からの内部進学率

72%、約7割強が日本大学へ進学しています。

  • 各学部への合格人数

・文理23名・法43名・商22名・経済35名・国際関係6名・芸術6名・理工63名

・危機管理5名・生産工学13名・スポーツ科学2名・薬学4名・生物資源科22名

・歯学(松戸歯学含む)3名・短期大学部2名・看護専門1名・通信育1名

年度によって多少の合格人数は違いますが、文系理系と様々な学部に多数合格しています。

また、首都圏にある日大附属高校の中でも、日大合格率は群を抜いています。

内部進学の仕組み

内部進学には大きく分けて2種類の方式があります。

基礎学力選抜方式→多くの付属性が利用する方式です(以下詳細を参照して下さい)。

付属特別選抜方式→3年間成績評定と資格取得や部活動(小論文と面接の試験のみ)

付属推薦枠は3割程(各学科1~2名程度)、学部により実施しない場合もあり、かなり狭き門のようです。

国公立併願方式→日大推薦をキープしつつ国公立大学を受験できます。

基礎学力選抜方式3つの重要性

  • 学校成績内申評価
  • 課外活動や出席日数など
  • 基礎学力到達度テスト(詳細は次章にて解説)

3つめの基礎学力到達度テストの結果が、日本大学内部進学に大きな影響を与えます。

基礎学力到達度テストとは?

日大付属高校に通っている生徒全員が受ける、日大内部進学に影響するテストです。

合計点で順位をつけ成績の良い生徒から希望する学部の順に、募集人数の枠内で推薦枠を満たしている場合に内部進学合格となります。

この基礎学力到達度テストで高得点を取ればとるだけ内部進学可能性は高まり、希望する学部合格に繋がりますね。

実施回数:

各学年(4月)、3年生(9月)の計4回→うち2年・3年の3回の結果が反映

*内容

・1年次~3年次(4月):英・国・数 

・3年次(9月):英・国・数と社会科1科目選択(文系)/理科系1科目選択(理系)

内部進学に直接影響を受ける2年生からの3回のテストで、

内部進学選抜割合は、高2(2割)、高3・4月(2割)です。

そして評価割合で一番高いのは、最後の4回目(3年生の9月)のテスト結果で6割を占めます。

つまり、

夏休み明けのテスト結果が、内部進学の有無を大きく決定します。

*現在は新型コロナウィルスの影響で、高校3年生(4月と9月)で決定します。

オンライン個別指導塾のすすめ

学校の授業内容を定着させるといっても、自分で行うのは難しいという生徒も多いのではないでしょうか。

「家庭での学習方法が分からない」や「今行っている勉強の進め方が正しいか分からない」という方は一度個別指導塾にご相談することをおすすめいたします。

特に日大の内部進学を専門に扱っている個別指導塾は多くの内部進学情報・指導ノウハウをもっているので、日々の学習指導を通しながら基礎学力到達度テストでしっかり得点できる力を養うことが可能です。

近くに内部進学専門指導塾がない場合は是非、オンライン個別指導も視野に入れてみてください。

さくらOne個別指導塾では日大内部進学コースを用意しており多くの合格者を輩出しております。オンラインでの指導も行っており、対面授業と変わらないクオリティーの授業をご提供いたします。

内部進学に不安がある方は早い段階で是非ご相談下さい。