森村学園中等部の入試問題傾向と受験対策

森村学園は緑あふれる閑静な住宅街にある学校で、環境が抜群です。
100周年を迎えて新校舎が完成し、中高の6年間を快適に過ごすことができるでしょう。

幼稚園から高等学校までの共学一貫校となっており、高校の大学受験実績はかなり高く、毎年首都圏の難関大学に多数の生徒を送り出しています。

森村学園中等部は、偏差値が53程度で、倍率は3倍前後なため、入試の難易度はそこそこ高めです。

したがって、森村学園中等部に合格するためには、教育方針や特色を理解し、入試問題の傾向をつかんだり、受験対策をしたりすることが必要です。

小学生のうちにどれだけ準備できているかが、入試突破に関わってきます。

本記事では森村学園中等部の特色と、入試問題の傾向と受験対策の方法について解説しています。

森村学園中等部の概要と特色

森村学園中等部への入試を突破するためにも、再度どのような学校なのか確認することをおすすめします。

学校ごとで求める教育方針にも生徒像にも違いがあるため、お子様に合っているかしっかりと考えた上で入試を受けるかどうか検討しましょう。

アクセス

神奈川県横浜市緑区長津田町2695

  • 東急田園都市線「つくし野駅」から徒歩5分
  • JR横浜線「長津田駅」から徒歩13分

森村学園の「6年一貫教育」

森村学園の「6年一貫教育」は、志望大学に合格できる学力をしっかり育て、さらに、大学進学後に必要な知覚力を磨きます。

中等部1年・2年 : 基礎力の育成

中学受験が終わると、学習机から足が遠のきがちです。低学年は、学習習慣を確立させていくための大事な時期です。

中等部1年では、確固とした基礎学力を育てるために毎日の家庭学習の記録をし、それを担任が確認をします。

担任は一人ひとりの生徒の学習スタイルをより正確に把握し、その後の指導に役立てています。

毎日の授業で習ったことはすぐに振り返ることが大切です。

国語・数学・英語等では、頻繁に小テストを実施したり、ノートや問題集の提出を求めています。これらが家庭学習の習慣作りに役立ちます。

中等部3年・高等部1年 : 応用力の育成

学園生活にも慣れて、部活動も活発になり、自分の世界を広げていくのにふさわしい時期です。

学習面でも、これまでに培ってきた基礎学力をもとに応用力育成に向かう大事な節目です。

6年一貫教育の中でこの時期に中だるみしないように、各教科で十分な学習量を課し、宿題や小テストなど日々の学習を継続しやすい学習環境づくりに気を配っています。

中等部の3年間は、大学受験を視野に入れ、国語・数学・理科・社会・英語を中心に授業時間を多く配当しているため、自然と高校の授業内容を先取りしています。

高等部2年・3年 : 実践力の育成

高等部2年から「文系コース」「理系コース」に分かれ、同じ方向をめざす仲間と一緒に、助け合いながら、大学受験に向かいます。

いずれのコースにも用意されているのは、難関大学にも十分に対応できるカリキュラムです。

高等部3年になると、より細分化した選択科目が取り入れられ、高密度の演習授業で確実に学力をつけていきます。

高等部2・3年は進学のことを考えつつも、森村学園は一生を通じて活かせる学力をつけることを重視しています。

「グローバルな知覚力が求められる時代」にふさわしい実力を養成していくカリキュラムで勉強を進めていきます。

学校生活

施設は選択授業で使用する中教室や、およそ300人が収容できるホールがあって、状況によって使い分けができます。

図書館は約6万冊の蔵書を誇り、バリエーションの豊富さも自慢です。生徒は多くの選択肢から本を選べます。

また森村学園では体育祭は文化祭といった定番の行事はもちろんのこと、「芸術鑑賞」をする機会もあります。

中等部は狂言、寄席、和太鼓、高等部は海外の演劇やミュージカルなどを鑑賞できる良い機会です。

学費(2023年度)

授業料600,000円
施設設備資金125,000円
教育環境維持費102,000円
生徒会入会金2,500円
預り金150,000円
合計979,500円

森村学園中等部の入試情報

森村学園中等部には以下3つの入試があります。

  •  一般入試
  •  帰国生入試

それぞれの募集要項や、試験科目などの情報を紹介します。

一般入試(2024年度)

一般入試の出願資格は、以下の条件をすべて満たす児童となっています。
  ①令和6年(2024年)3月 小学校卒業見込みの児童
  ②入学後、保護者の元から通学できる児童

また森村学園中等部の一般入試には、以下2種類の試験があります。

  • 2科目受験
  • 4科目受験

2科目受験の場合は、国語(100点)・算数(100点)の合計得点が判定点です。

4科目受験の場合は、国語(100点)・算数(100点)・社会(75点)・理科(75点)の4科目合計得点を200点満点に換算します。

その換算得点と、国語と算数2科目合計得点を比較して、高い方を判定点とします。

帰国生入試(2024年度)

帰国生入試の出願資格は、以下の条件をすべて満たす児童となっています。

  ①日本の学齢で令和6年(2024年)3月 小学校卒業見込み相当の児童
  ②保護者の海外駐留に伴い海外に1年以上滞在し、令和2年(2020年)1月以降に帰国した児童
  ③入学後、保護者の元から通学できる児童

また森村学園中等部の帰国生入試には、以下2種類の試験があります。

  • A型:国語・算数  
  •  B型:国語・算数および英語資格検定試験のスコア

A型受験の場合は、国語(100点)・算数(100点)の合計得点が判定点です。

B型受験の場合は、国語(100点)、算数(100点)、英語資格検定試験(100点)の合計得点を200点満点に換算します。
その換算得点と、国語と算数2科目合計得点を比較して、高い方を判定点とします。

森村学園中等部の入試問題の傾向と対策

最後に森村学園中等部の入試問題の傾向と、対策方法を紹介します。

一般入試の傾向と対策

森村学園中等部の一般入試で出題される各科目の出題傾向と、対策方法について以下の表にまとめました。

国語

国語は、説明文・物語文が各1題、漢字の読み書きなどの知識問題(12問)が1題出題されます。

説明文・物語文は記述式の設問が多く、書き抜き以外にも、内容を把握できているか、自分の言葉で答える設問もあります。日頃から自分の言葉で表現する習慣をつけておきましょう。

算数

算数は、計算問題(4問)が1題、一行問題(6問)が1題、応用問題が4題の合計6題が出題されます。

計算問題、一行問題はほぼ標準的な問題ですが、テクニックが必要となる問題もあります。応用問題は「グラフ」「図形」「場合の数」「点の移動」などの問題が出ます。難易度はそこまで高くないので、小さなミスが合否に大きく影響します。


小さなミスを防ぐためにも、時間配分などの対策を練っておきましょう。また、解答が一部記述式の問題もありますので、日頃から途中式を書く習慣をつけてください。このような対策をすることで、周りの受験生と差をつけることができます。

理科

理科は、生物から2題、物理、化学、地学から各1題が出題されます。

難易度は普通ですが、実験や観察に関する問題やグラフや資料を使った問題が多く、原理原則をしっかり理解しておく必要があります。また環境問題などの時事問題も出題されるので、新聞やニュースを見る習慣を付けてください。

社会

社会は、地理、歴史、公民から各1題、各分野が融合した総合問題が3題出題されます。

難易度は普通ではありますが、記述式が多いので基礎知識をしっかりと定着させましょう。また、総合問題は「会話文を読んでから問いに答える問題」「時事問題」「4つの言葉から異質なものを選び共通点を述べる問題」の3題で、特徴的な問題が出題されます。


そのため、過去問演習を積み問題傾向や出題形式に慣れるようにしてください。時事問題も出題されるため、基礎知識のみならず時事問題にも興味を持ち、新聞やニュースを見る習慣を付けておきましょう。

表にある各科目の対策をしつつ、ホームページの過去問題正答率グラフ(HPに掲載)をフルに活用し、本校の入試問題を研究してください。

帰国生入試の傾向と対策

ホームページの過去問題正答率グラフ(HPに掲載)をフルに活用し、本校の入試問題を研究していただきたいと思います。

国語と算数は、前述した一般入試の対策方法の表を参考に対策をしてください。

森村学園中学の帰国生入試B型は、英検2級を取得していると100点を保証してもらえるので有利です。

B型の入試を受験する予定の方は、英検2級の取得も視野に入れましょう。

森村学園中等部合格のために試験の種類に合わせた対策を取ろう

森村学園中等部合格を目指すためには、学校理解はもちろんのこと、選択する入試に合わせた対策を取ることが大切です。

どの入試を選ぶかによって学習が必要な教科や、試験内容が異なるため、希望する試験に合わせた準備を始めましょう。

弊社、さくらOne個別指導塾では、森村学園中等部への入試に向けた対策コースを用意しており、社会人プロ講師が完全マンツーマンで個々の実力に合わせた学習指導を行っています。

また入学後も、授業についていくための補習サポートにも対応しておりますので、安心です。

森村学園中等部への受験対策・入試対策をお考えの方は、無料体験授業も行っているさくらOne個別指導塾にお気軽にお問い合わせください。

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参考サイト

https://www.morimura.ac.jp/jsh/