土浦日本大学高等学校の特色と内部進学対策の解説(基礎学力到達度テスト対策)
土浦日本大学高等学校は、茨城県土浦市にある私立の中高一貫校です。
1963年に開校した学校で、日本大学の附属校となります。
今回は、土浦日本大学高等学校の学校紹介と大学内部進学の実情を解説します。
土浦日本大学高等学校の特色
理念・目標
21世紀にふさわしい学園を目指して、教育力の向上と環境整備に取り組んでいます。
【教育理念】
- 調和・至誠・自立をを校是とする活気あふれる進学校。
- 生徒一人ひとりの志を尊重し、その成就を支援する
- 心身ともに健康で気品のある生徒を育成する
- 学力の充実を図り、積極的な進路指導を推進する
【教育の特色】
幅のある進路指導を行う新時代の大学附属校。
教育の特徴
本校は、生徒の進路を十分に考慮した質の高い教育を行うために、附属高校という枠組みにとらわれない、幅のある学習指導を展開しています。
附属高校の良さと進学校としての良さの両面を活かせるように、3コース5クラス制のカリキュラムを実施しています。
総合進学コース
日本大学と連携した高大一貫教育による将来を見据えた進路指導
進路目標:日本大学。難関大学の現役合格
【進学クラス】
日本大学の附属校である利点を活用し、生徒の適性を生かした進路選択可能。独自のカリキュラムで日本大学の各学部への進学を目指します。
医歯薬学部を含む日本大学各学部への現役合格を目標に2年次から私立文系コース、私立理系コース、医歯薬系クラスの3つに分かれます。
- 日々の学習により進路につながる推薦制度
- 部活動や課外活動に打ち込める環境
- 高大一貫教育により学問の最先端に触れる進路指導
【スポーツクラス】
スポーツにおける全国レベルの達成と学業の両立を達成し、国公立大学および有名私立大学への進学を目指します。
全国優勝の経験、コーチとしての実績を豊富に持つ教師陣が指導しています。
- 最高の指導者。最高の環境で仲間とともに成長
- 附属高校のメリットをいかした学習指導と進路指導
特別進学コース
トップクラスの大学合格を目指したハイレベルな学習環境
進路目標:国公立大学、難関私立大学の現役合格
【スーパーハイクラス】
東京、京都、一橋、東京工業大学などの最難関大学、および国公立大学医学部への100%の現役合格を目指します。
理系と文系の2人担任制を導入しています。
独自の「演習授業中心のカリキュラム」。志望校の受験パターンに合わせた「実力養成講座」を継続開講。
【特進クラス】
公国立大学や難関私立大学への現役合格を目指し、志望校の受験パターン合わせた多彩な特別講座を提供します。
5教科型の実力アップのために習熟度別の授業を実施し志望校別特別講座を随時実施。
グローバルスタディコース
国内外の大学入試に対応できる英語力の育成および留学・共用学習などの体験型学びの実践
進路目標:難関私立大学、海外の大学への現役合格
【グローバル・スタディクラス】
- 最先端の英語教育
- 世界へ羽ばたくための留学プログラム
- 日本語教育の充実
世界を舞台に活躍する人材の育成を目指します。
大学入試にも対応できるTOEFLの確実なスコアアップはもちろん、全ての思考力の基礎基本となる言語力や基礎学力を留学・語学研修・教養教育など教科書にない体験型実践的な学習で身につけます。
英語力・国語力・留学・異文化理解・自治考察と大学入試を有機的につなげ、実践的な英語力と論理的な思考力、国際理解力を身につけます。
土浦日本大学高等学校の内部進学対策
進学する方法
大学への内部推薦制度は、「基礎学力選抜」「附属特別選抜」「国公立併願方式」「追加募集」の4つあります。
内部進学する枠が最も大きく、多くの附属生が利用するのが「基礎学力選抜」です。
高校1・2・3年生の4月と3年生の9月に日本大学附属校一斉に行われる「基礎学力到達度テスト」にうち、2・3年の3回の成績と内申点をもとに進学の可否や、どの学部に進学できるかが決まります。
ただし、基礎学力到達度テストに占めるウエイトが圧倒的に多いので、対策が非常に重要になります。
基礎学力選抜
内部進学の選考に影響するのは基礎学力到達度テストです。
高2の4月、高3の4月と9月に行われた結果と内申点で選考されます。
この3回のテストの内容と選考への比重ですが、高2と高3の4月が英語・数学・国語で比重が20%。
高3の9月が3教科に加え文系が地歴公民、理系が理科となっており比重は60%です。
特徴的なのは、文系理系問わず数学が必須になっていることです。
基礎学力到達度テストの結果、偏差値に基づく「標準化得点」が全体の8割に入ることが条件です。
8割に入れば第1~3志望まで学部・学科にエントリーできるセレクションに進みます。
セレクションは2回行われ、1回目で不通過だった場合は、2回目実施前に改めて志望学科をエントリーできます。
この「標準化得点」とは得点を平均50点になるように修正した点数のことです。
附属特別選抜
附属高等学校が学部などにより提示された募集人員や推薦要件に基づき、高校3年間の成績や資格試験、課外活動などを総合的に加味し、校長推薦により推薦者を決定し出願します。
適性試験、筆記試験(小論文・作文)、面接試験を行い合否判定します。
高校3年間の学内成績と面接・実技などで学部・学科ごとに評価される制度です。
募集人員は付属推薦枠の3割程度で、実施しない学部・学科もあります。
推薦枠は附属校によって差があり、各学科1~2名の場合が多いです。
そのため、基礎学力選抜と比較し推薦要件は厳しくなっています。
国公立併願方式
国公立大学を併願する生徒を対象とした日本大学付属高等学校などの基礎学力到達度テストの得点による選抜方式です。
学部ごとに取得資格や特定学科の得点が考慮されます。
国公立大学に受験予定の生徒を対象に附属高等学校が、セレクションの結果に基づき推薦者を決定します。
国公立大学に合格すれば日本大学への入学手続きを行わないことが認められています。
不合格の場合は、必ず推薦された日本大学の学部・学科に進学します。
全学部で行われているわけではなく、この方式は募集枠も少ないです。
そのため、セレクションの通過ラインは基礎学力選抜に比べ高くなっています。
通常は日本大学の推薦入試と他大学の併願はできません。
しかし、国公立大学を受験予定の生徒のみ併願できます。
国公立併願方式
国公立大学を併願する生徒を対象とした日本大学付属高等学校などの基礎学力到達度テストの得点による選抜方式です。
学部ごとに取得資格や特定学科の得点が考慮されます。
国公立大学に受験予定の生徒を対象に附属高等学校が、セレクションの結果に基づき推薦者を決定します。国公立大学に合格した場合に限り日本大学への入学手続きを行わないことが認められています。そのため、国公立大学が不合格だった場合は、他の私立大は受験できず、必ず推薦された日本大学の学部・学科に進学します。全学部で行われているわけではなく、この方式は募集枠も少ないので、セレクションの通過ラインは基礎学力選抜に比べ高くなっています。
通常は日本大学の推薦入試と他大学を併願することはできませんが、国公立大学を受験予定の生徒のみ併願できます。
日本大学基礎学力到達度テスト対策
基礎学力到達度テスト概要
土浦日本大学高等学校の基礎学力テストは高校1年から3年の4月と高校3年の9月に実施されます。そのうち高2と高3に実施される3回の試験結果が内部進学の選考に影響します。
しかし、下表の通り内部進学の選考への比重が異なります。内部進学選考への比重が最も大きいのは高校3年の9月のテストです。
実施時期 | 実施科目 | 選考への比重 |
高校2年 4月 | 国語・数学・英語 | 20% |
高校3年 4月 | 国語・数学・英語 | 20% |
高校3年 9月 | 文系:英語・国語・数学(数Ⅲは含まず) 理系:英語・国語・数学(数Ⅲを含む) |
60% |
上記に加え文系:選択科目(日本史・世界史・地理・倫政から選択) |
100% |
最終的に各回の比率で計算した標準化得点の合計で最終的な順位が付けられていきます。
高校3年の9月と比べ内部進学選考への比重が小さいですが、高校2年・3年の4月のテストも大事なことに変わりはありません。
しかし、3回のテストの中でも、比重が大きい高校3年の9月のテストで基準点を超えることは、希望の学部に内部進学するためには特に重要です。
基礎学力到達度テスト
英語
基礎学力到達度テストの中で最も点数が取りにくいと言われているのが英語です。
出題傾向は毎年ほぼ同じです。大問1から、リスニング、文法、空所補充、整序、会話文と続き、最後に長文問題が2問という構成パターンです。
ただし、高校3年の4月と9月では大問の形式が変わっています。
具体的には、4月は大問7に対し9月は大問5に減っています。
しかし、形式が変わっているだけで、全体の問題数が減っているわけではありませんので要注意です。
特に9月の大問5の長文問題はかなりの時間がかかる上に配点も高くなっているので時間配分とスピードに気を付け最後まで解き終わらせましょう。
4月 | 9月 | ||
大問1 | リスニング | 大問1 | リスニング |
大問2 | 語彙・文法問題 | 大問2 | 文法問題・会話文・整序問題 |
大問3 | 空所補充 | 大問3 | 長文読解(グラフ) |
大問4 | 整序問題 | 大問4 | 長文読解(空所補充) |
大問5 | 会話文 | 大問5 | 長文読解 |
大問6 | 長文読解(グラフ) | ||
大問7 | 長文読解(単語穴埋め) |
国語
国語も英語と同じように出題傾向はほぼ同じで、現代文の問題が全体の7~8割で、残りの問題が古文や漢文となっています。
具体的には、現代文が3題、古文と漢文が各1題です。
現代文は対策がわからずに後回しにされがちですが、対策が行われていないと取り返しがつかなくなる可能性があります。
漢字問題や古文単語、漢文の句形など基本的な部分をしっかりと抑えましょう。
また、高校3年の4月と9月では配点のバランスが変更されますので注意しましょう。
特に、評論文と古文の配点が高くなるので、重点的に対策をする必要があります。
問題構成 | 4月 | 9月 | |
大問1 | 知識問題 | 20点 | 14点 |
大問2 | 評論 | 20点 | 26点 |
大問3 | 小説 | 20点 | 20点 |
大問4 | 古文 | 20点 | 25点 |
大問5 | 漢文 | 20点 | 15点 |
数学
数学もやはり出題傾向は毎年ほぼ同じで、問題の難易度や傾向も一定しており、しっかりと対策を行えば得点を稼げる科目にもなります。
ただし、文系の生徒であっても数学を受験しなければいけないので要注意です。
文系の生徒は数学が苦手な場合が多いので、過去問対策を徹底して行い確実に得点をできるようにしましょう。
詳しくは文系理系に分けて解説します。
【文系数学】
文系では、数Ⅰ・Ⅱ、数A・Bから均一に出題されます。
レベルとしては標準で、教科書付随の問題集や入試の定番問題が出題されます。
文系の生徒は数学が苦手な傾向にあります。
基礎学力到達度テストの文系数学でも平均点は低めなので、数学で高得点を取れればかなり有利になります。
【理系数学】
理系の出題範囲は、文系の出題範囲に加え数Ⅲも含まれます。出題範囲や問題の難易度、傾向も例年ほぼ一定なので、その傾向に合わせた対策を徹底できれば得点源にもなる科目です。
範囲が広いので苦手単元を落とさないように重点的に対策をしましょう。
対策まとめ
- 出題傾向が毎年ほぼ一定なので、過去問を繰り返し解く
テストの問題は毎年過去問の傾向と同様な問題も多く出題されますので、過去問を繰り返し解き込むことが重要です。 - 得意科目と苦手科目の把握
基礎学力到達度テストは全科目の総合点で決まりますので、苦手科目があっても、ほかの科目でカバー可能です。
苦手科目の対策を早めにするだけではなく、得意科目を伸ばすことが重要です。 - 傾向対策の徹底
科目ごとの出題パターンを把握し、その傾向に合わせた対策の徹底でかなり点数は上げやすくなります。 - 解答スピードを速くする
基礎学力到達度テストは、試験時間の割に問題量が多く範囲も広いので、スピードが大変重要になる試験です。
解答スピードを上げるためには、過去問で傾向に慣れることはもちろん、時間配分や問題の取捨選択も重要です。
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参考サイト
https://hachiojisakura.com/nichidai2-internal/
https://hachiojisakura.com/nichidai-buzan-joshi