暁星小学校の特色と定期テスト・内部進学対策

暁星小学校はキリスト教の理念に基づいて教育を行う、東京都にある私立男子小学校です。1890年に創立され、130年以上の長い伝統を持ちつつ、ICT・外国語教育など最先端の教育も取り入れています。

経営している学校法人暁星学園は幼小中高の一貫教育を重視しており、卒業後は大半の生徒が暁星中学校・高等学校へと進学します。

中学進学試験は、出題形式や内容も独特なので、合格には独自の対策が必須です。

内部進学を成功させるためにも、暁星小学校がどのような学校なのか理解した上で、計画的に対策を取っていくことが大切です。今回は暁星小学校の概要と特色を紹介するとともに、内部進学についての情報と対策方法を紹介しています。

暁星小学校の概要と特色

内部進学を成功させるためにも、暁星小学校の特色と教育内容を把握しておくことが大切です。どういった学校なのかわかっていれば授業やテストに対応できるようになるため、内部進学ができる成績の維持につながります。

アクセス

東京都千代田区富士見1-1-13

九段下駅利用

東西線-出口1・7番利用
半蔵門線-出口1番利用
新宿線-出口1番利用

飯田橋駅利用

JR中央・総武線-西口利用
有楽町線-出口B2a利用
南北線-出口B2a利用
大江戸線-出口B2a利用

教育体制

担任制・専科制

担任は1〜2年生に国語・算数・生活科、3〜4年生に国語・算数・社会の授業をします。英語・理科・音楽・図工・体育・宗教の授業と図書指導は、教科ごとに専門の教員が担当します。

担任は学年・クラス単位で児童を指導するのに対し、専科教員は全学年の児童に指導します。そのため担任と専科教員の両方の視点で、児童の様々な面を見ていくことが可能です。専科教員は児童の課題を発見し、弱点を克服させつつ児童の成長を見守ります。

学年内完全教科担任制

児童に得意教科があるのと同じように、教師にもそれぞれ専門分野があります。より高いレベルの学びが求められる5〜6年生では、教師も自身の専門分野を活かした教育ができるように、「学年内完全教科担任制」の授業になります。

例として1組の担任の専門が算数だった場合、5〜6年生では1組の担任が、123組すべての算数授業を担当します。自身の専門分野をしっかり研究している教師が多い本校の特色を活かした教育制度です。

副担任制

1〜6年生の各クラスには、専科教員が副担任になり、朝礼と終礼、お弁当の時間に児童のサポートをします。

普段から担任と情報を共有し、児童の様子を理解している副担任は、宿泊行事を含んだすべての教育活動の場面で、児童と同じ目線で物事を考え、必要な手助けをします。1クラスのみではなく、同学年のクラスを行ったり来たりする副担任がいることで、学年全体を見守ることができ、児童への理解もより深められます。

チームティーチング

英語と音楽の授業で、2人の教員が協力、連携するチームティーチング授業を行っています。担任ではない教員は相談役になって児童の席をまわりつつ一人一人の質問に答え、困っている児童に話しかけます。

重要なのは、児童のつまずきを放置せず、授業の中で疑問を明らかにすることだと考えています。以後、さらにチームティーチングを充実させて、理解度・達成度に応じ、きめ細かく指導する体制を整えます。

特色ある教育

合宿教育

大自然の中で心身を鍛え、「自然」を教材とした合宿教育を行います。集団生活で自己開発に努めて耐え忍ぶ精神を養い、教師と児童が一緒に活動し、共に食事をし、共に学ぶという師弟同行の24時間に渡る教育です。

2年生で合宿生活を楽しむことからスタートし、6年生になったら合宿生活全体を、自分達で運営していけるようになることを目指しています。合宿で身についた逞しさは、東京での生活でも児童を輝かせます。

学年サッカー

暁星小学校では全学年を対象とした、学年サッカーの時間が週に1回の頻度で設けられています。1〜4年生はボールを3つ使用し、児童がボールに触れる機会を増やせるように配慮しています。試合は3試合で、クラス単位の対抗戦です。

5〜6年生は児童が進行・審判を行い、フットサル形式で6試合となっています。各学期末には日頃の練習で身につけた技術や戦略を競う、サッカー大会が開催されます。

心の教育

カトリック教育で身につけた心の豊かさが、実生活でも相手に寄り添ったり、相手の痛みがわかるという形で表出できることが重要です。学校生活や書籍での出来事、現代社会で起こったことなど、様々なことを教材に、6年間で合計6つのテーマが完結するように学んでいきます。

テーマは以下の通りです。

  • 1年生 : いのち
  • 2年生 : 正義
  • 3年生 : 平和
  • 4年生 : 多様性
  • 5年生 : 奉仕
  • 6年生 : 生き方

フランス語教育(1・2年)

マリア会の建学の精神に基づき、創立以来、その伝統を絶やさずフランス語教育を継続しています。現在は1〜2年生の各学期末に英語の授業内で、英語で学んだ表現をフランス語でも学ぶ、外国語の時間が設けられています。

授業はフランス語のみで行われることが多く、児童は元気よくフランス語で会話をしています。

ICT教育

1〜6年生まで1人1台iPadを持ち、学習活動に生かしています。普段の授業だけに止まらず、委員会、クラブ活動など学校生活全体で積極的に活用することで、これからの社会に対応した児童の育成を目指しています。

また、インターネットを使う際の危険性やモラルについての安全教育も各学年で行い、正しく情報機器を使うことができるよう指導しています。

図書指導

児童が生涯にわたる読書習慣を身につけられるように、1〜2年生に週1回、図書指導を行います。

試し読書の開催やビブリオバトル、児童同士の図書紹介など、児童の興味関心が高まりそうな機会を設けることを心掛けると共に、図書館利用のルールも指導します。季節や行事に関係のある本の読み聞かせや、ブックトークなどを児童は楽しみにしています。

進路

基本的には、推薦による暁星中学校への内部進学を前提としています。

小学校から高校まで一貫して教育を受けられるのが、暁星小学校を含めた暁星学園の特徴です。

そのため中学卒業後も、そのまま高等学校へ進学する生徒が多いようです。

暁星小学校の内部進学

続いて、暁星小学校の内部進学情報を紹介します。小学校に在籍していたとしても、中学校へ自動で進学できるわけではないため、注意してください。

内部進学の条件

暁星小学校から中学校へ内部進学するためには、以下の条件があります。

  • 中学校への進学を希望していること
  • 小学校の成績が中学進学に十分であること
  • 中学進学試験に合格すること

暁星小学校から中学校へ内部進学するためには、内部進学を希望していることはもちろんですが、成績が進学レベルに達していなければなりません。さらに、毎年11月に行われる中学進学試験ををクリアする必要があります。

内部進学の難易度

内部進学に関する明確な難易度はありませんが、暁星中学校の偏差値は60程度です。さらに、小学校の成績や進学試験の結果なども関わるため、人によって難易度は異なります。

したがって、日々の授業内容を理解するだけではなく、定期テストで優秀な結果を残したり、学校生活や授業に積極的に取り組んだりしなければなりません。さらに、一般入試や帰国生入試で進学してくる学生もいるため、競争率も激しくなるでしょう。

暁星小学校の内部進学対策

最後に、暁星小学校から中学校への内部進学を成功させるために効果的な対策方法を紹介します。どれも早く始めることで内部進学するための実力をより確実に養えるようになるため、早い段階で対策を取っていきましょう。

成績の向上

暁星小学校の内部進学を成功させるためには、成績の向上は必須です。定期テストの点数を上げるためには、全科目をバランスよく学習する必要があるため、授業で使われる教材に沿った予習・復習が重要です。

進学試験も大切なのですが、進学試験だけにエネルギーを注げるほど、定期試験のレベルが易しいわけではないため、定期試験でよい結果を出すことを優先しましょう。その次に「進学試験対策」を行ってください。

中学進学試験対策

中学進学試験は外部生が受験する暁星中学入試問題よりは易しいですが、普段から範囲が決まっているテストに慣れた内部生にとっては、準備に戸惑うこともあるかもしれません。

暁星の内部性の中学進学試験は、毎年11月に行なわれます。

問題は暁星中学の先生が作成しているので、普段の定期試験と比べると、その出題範囲が大きく異なります。

出題範囲は「暁星小学校で学んできた範囲全て」と考えましょう。

「暁星小学生として身に付けているべき知識と応用力」を問う試験問題が作られます。

どのように学習を進めれば良いかというと、「進学試験の傾向を把握し、効率的な学習をする」ということに尽きます。

一般の中学入試と暁星中学の内部進学試験はまったく性質が違うのです。一般の中学入試は、たった1回の試験で合否が決まりますが、内部生の進学は、定期試験で上位 、最低でも中位に位置していれば、進学試験で少々結果が振るわなくても合格するのです。

個別指導塾を活用する

対策を取る以前に暁星小学校の授業についていけるか不安な場合や、結果が出ずに悩んでいる際は個別指導塾の活用がおすすめです。学校での指導だけでは授業を理解できなかったり、効果的な学習方法がわからなかったりすることも少なくありません。

したがって、お子様ごとの理解度や状況に合わせた指導を行う個別指導塾を活用すれば、それぞれにあった学習方法で成績アップを目指せるようになります。個別指導塾を活用する際は、暁星小学校の授業に合わせた指導に対応しているかどうかにもご留意ください。

暁星小学校の内部進学には定期テストや中学進学試験の対策が必須

暁星小学校から中学校へ内部進学するためには、定期テストや中学進学試験も見据えた日々の対策が必要です。したがって、学校の特色をいち早くつかみ授業に合わせた予習・復習、入試の過去問や問題集を活用した学習で基礎力を高めることが重要です。

弊社、さくらOne個別指導塾では、暁星小学校の内部進学に向けた対策コースを用意しており、社会人プロ講師が完全マンツーマンで個々の実力に合わせた学習指導を行っています。また、授業についていくための補習サポートにも対応しております。

暁星小学校の学習についてお困りの際は、無料体験授業も行っているさくらOne個別指導塾にお気軽にお問い合わせください。

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参考サイト 

https://www.gyosei-e.ed.jp/

https://www.gyosei-h.ed.jp/