英検準1級の難易度レベルの目安と試験対策
英検準1級は高校レベルを超えていて、大学生でも合格が難しいです。
英検準1級を取得すれば、入試でとても有利になり、単位認定を受けることもできます。
多くのメリットがある英検準1級を取得するには、しっかりとした対策が必要です。
本記事では英検準1級のレベルの目安や試験内容、対策について詳しく紹介します。
英検準1級の試験概要・申し込み方法
英検準1級の試験について、概要や申し込み方法を紹介します。
英検準1級の試験概要
英検準1級は大学中級程度のレベルとされています。英検の最終目標である1級の1つ手前のレベルの試験です。実際に社会に出て英語を活用できる技能があることを証明できます。
英検準1級は入試への活用や単位認定、教員採用試験、海外留学などで有利になる資格です。英検準1級の試験は一次試験と二次試験で構成されています。
英検準1級の第3回検定は、申し込みの受付期間が2023年11月1日から2023年12月14日までです。一次試験は2024年1月21日、二次試験は2024年の2月18日か2月25日、3月3日のいずれかに実施されます。英検準1級の検定料は10,500円です。
英検準1級の申し込み方法
英検準1級の申し込みは、個人で行う方法と学校・団体で手続きを進める方法があります。学校や塾などで団体受験する場合は、書類を提出すれば細かな手続きを学校などが進めてくれるのが特徴です。
個人で英検準1級に申し込みをするには、インターネットとコンビニ、特約書店の3つの方法があります。
インターネットの申し込みは事前に生涯学習アカウントの登録とログインが必要です。必要事項を入力し、決済をすれば申し込みは完了します。
検定料の支払い方法は、クレジットカードとコンビニ支払い、郵便局ATMの3種類です。クレジットカードによる支払いであれば、家の中で支払いが行なえます。
コンビニにある情報端末機で申し込みすることが可能です。24時間いつでも手続きができて、支払いもコンビニで済ませられます。
申し込みを済ませれば、一次試験の受験票が自宅に届けられるため確認しましょう。
英検準1級の難易度目安
英検準1級のレベルは大学中級程度です。実際に社会生活で活用できるレベルの英語力が求められます。英検準1級はTOEICに換算すると700~800点程度です。
英検準1級の合格に必要な単語数は約7,500~9,000語とされています。英検2級は5,000語程度のため、準1級に合格するために3,000語程度を新たに覚えなければいけません。
英検準1級は合格率が15%程度とされています。受験した人の大部分は落ちているため、難易度がとても高い試験といえるでしょう。
試験問題で扱われるトピックスの中には専門性の高いものが含まれます。単に日常生活における英語ができるだけでは合格に不十分です。
英検準1級の試験の内容や内訳
英検準1級に出題される試験の内容や内訳について紹介します。
英検準1級の試験内容
英検準1級は一次試験と二次試験によって各技能が測定されます。一次試験は筆記とリスニングの試験です。二次試験は面接形式でスピーキングのテストが実施されます。
一次試験に合格した者だけが二次試験を受験できるシステムです。
英検準1級の試験の内訳
英検準1級は筆記試験が90分、リスニングが約30分となっています。実際に出題される形式や問題数などは以下の通りです。
測定技能 | 課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
リーディング | 文脈に合う語句を補う | 25 | 四肢選択 |
パッセージの空所に適切な語句を補う | 6 | ||
パッセージの内容についての質問に答える | 10 | ||
ライティング | 指定されたトピックに関する英作文を書く | 1 | 記述式 |
リスニング | 会話の内容についての質問に答える | 12 | 四肢選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える | 12 | ||
Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える | 5 |
一次試験で扱われる場面・状況は家庭や学校、職場、講義など多種多様です。取り上げられる話題は社会生活一般に加えて芸術や科学、テクノロジー、ビジネスなどが含まれています。
二次試験の問題詳細や問題数などは以下の通りです。
測定技能 | 課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
スピーキング | 面接委員との簡単な会話 | 個人面接(面接委員1人) | |
4コマのイラストの展開の説明 | 1 | ||
イラストに関連した質問に答える | 1 | ||
カードのトピックの内容についての質問に答える | 2 | ||
カードのトピックにやや関連した社会性のある内容に関する質問に答える | 1 |
スピーキングは面接委員1人と1対1で個人面接によって行われます。最初に簡単な会話を行った後でさまざまな問題に解答しなければいけません。応答の内容だけではなく、発音や文法、積極性などが評価されるのが特徴です。
社会性の高い分野についての質問は、過去に在宅勤務やチャイルドシート、キャッチセールスなどについて出題された例があります。
英検準1級の各技能の対策
英検準1級で各技能についてどのように対策すればいいのか紹介します。
単語
英検準1級では高度な単語力が要求されます。日常会話で耳にする単語に加えて専門用語が多数出題されるからです。
単語対策は、英検準1級を想定した単語帳を利用することをおすすめします。何度も単語帳のチェックを繰り返すことで記憶に定着していくでしょう。
単語を覚える際には、例文も一緒に覚えるようにします。また、実際に発音してみたり、英語で文章を書いたりすることも大切です。
リーディング
英検準1級のリーディングは、文法や単語のレベルそのものは英検2級とそれほど大きな違いがありません。ただし、制限時間が短い点と専門的なトピックスが取り上げられる点が2級と大きく違います。
単語を学習する際には専門的な単語の学習に力を入れて、さらに専門的なテーマの長文を繰り返し読むことが大切です。単に長文を読むだけではなく、文章の構造を把握し、文章を前から順番に読んで理解する訓練をしましょう。
また、初級レベルの洋書をたくさん読むこともおすすめします。
英作文
英検準1級の英作文は、文章の内容と構成、語彙、文法の4つの要素で採点されます。そのため、4つの要素について、それぞれ対策が必要です。
内容については、理由に加えて具体例を書くことで説得力を持たせられます。語彙や表現のバリエーションを増やしておくことも大事です。
過去問や問題集の問題をたくさん解きましょう。その際には解答例を確認して、エッセイの形式や論理展開などを学ぶことが重要です。
また、学校の先生や塾の講師などに文章を確認してもらい、添削を受けることをおすすめします。
リスニング
英検準1級のリスニングではビジネスシーンや大学の講義などを想定した内容が多く出題されます。専門的なテーマや社会問題などが扱われるため、日頃から新聞やネットニュースなどで時事問題に触れておきましょう。
基本的には過去問や問題集を繰り返し聞くことをおすすめします。また、英語のラジオやポッドキャストなどで英語を多聴するのも効果的です。
スピーキング
英検準1級のスピーキングでは、社会性の高いテーマが選ばれることが多いです。日本語であっても即座に答えるのが難しいトピックが取り上げられるため、しっかりと対策しておきましょう。
対策としては、さまざまな表現の仕方を覚えることが大切です。また、日頃から新聞やニュースをチェックして、時事問題や社会問題などについて自分なりに考えてみることをおすすめします。
スピーキングの対策をするには、実際に英語で話すことが重要です。学校の先生や塾の講師などを相手に模擬演習を繰り返すことをおすすめします。
まとめ
英検準1級は中学生や高校生にとってはとてもレベルの高い試験です。それでも、本記事の内容を参考にしっかりと対策すれば合格は不可能ではありません。しかし、学校や塾での勉強だけで英検準1級に合格するのは難しいでしょう。
弊社さくらOne個別指導塾では英検対策専門コースを開講し、英会話教室や受験対策を長年行ってきた経験豊富な社会人プロ講師が、完全マンツーマンで英検合格へのサポートを行っております。
英検準1級の受験対策をお考えの方は、無料体験授業も行っている、さくらOne個別指導塾をご検討ください!
参考
https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/flow/
https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/internet/
https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/convenience/
https://www.eiken.or.jp/eiken/schedule/examinee/03/