英検1級の難易度レベルの目安と試験対策

英検1級は英検で最も難しい試験であり、難易度はとても高いです。合格すれば、高度な英語の能力があることを証明できて、さまざまなメリットがあります。お子さんに英検1級を取得させたいと考える人は多いのではないでしょうか。

本記事では英検1級について、試験の概要から難易度、対策まで知っておきたいポイントを解説します。

英検1級の試験概要と申し込み方法

英検1級の試験概要や申し込みの方法まで紹介します。

英検1級の試験概要

英検1級は英検の中でも最終目標と位置づけられている級です。社会生活の中で要求される英語を十分に理解して、実際に使用できることが求められます。

英検1級を取得することで、入試への活用や単位認定、留学などさまざまな場面で役立てられるでしょう。また、英検1級を取得すると通訳案内士の試験で外国語の筆記試験が免除されるなど、高い評価を受けている試験です。

英検1級は幅広い年齢の人達が挑戦しています。中学生や高校生で合格した人もいれば、60代以上で合格した人もいます。英語学習を行っている人にとって、英検1級は大きな目標とされている試験です。

英検1級の申し込み方法

英検に申し込みをしたいならば、個人受験と団体受験の2つの方法があります。団体受験については、所属する学校や塾などの団体の指示にしたがって手続きを進めましょう。

個人で英検を受験する場合は以下の3つの方法で申し込みができます。

  • インターネット申込
  • コンビニ申込
  • 特約書店申込

インターネット申込は、英検の公式サイトにある申込みフォームに入力をして手続きを進められます。ただし、事前に生涯学習アカウント登録とログインが必要です。

コンビニ申込は、コンビニにある情報端末機を操作して24時間いつでも手続きを進められます。コンビニで支払いまで行うことが可能です。

特約書店申込の場合は、英検の願書の無料配布と検定料の受領を扱っている書店で手続きを進められます。申込期間中になると、書店に英検のポスターが提示されているのが特約書店の目印です。

英検1級の難易度目安

英検1級のレベルは公式では大学上級レベルとされています。社会生活で求められる英語を全般的に理解し使用できるレベルです。そのため、日常会話だけではなく、専門的な内容について、ディスカッションやディベート、ライティングができることが要求されます。

英検1級で要求される語彙レベルは10,000~15,000語程度です。高校卒業までの語彙レベルは最大でも5,000語程度のため、英検1級に合格するには多くの単語を学習しなければいけません。

英検1級は一次試験の合格率が10%程度、二次試験の合格率は60%程度とされています。受験者の多くが不合格となっていて、非常にレベルの高い試験です。

英検1級はTOEICに換算すると900点以上とされています。また、英検1級のレベルは、「TOEFL ibt」では95~100点程度が目安です。

英検1級の試験内容と内訳

英検1級の試験内容や試験の内訳について紹介します。

英検1級の試験内容

英検1級は一次試験と二次試験があります。一次試験は筆記とリスニング、二次試験は面接形式のスピーキングテストであり、試験の形式そのものは他の級とほとんど変わりません。

英検1級の試験の内訳

英検1級は一次試験が筆記100分、リスニングが約35分です。二次試験は英語での面接が約10分行われます。

英検1級に一次試験の試験内容の詳細を以下にまとめました。

測定技能問題詳細問題数回答形式
リーディング文脈に合う適切な語句を補う25四肢選択
パッセージの空所に適切な語句を補う6
パッセージの内容に関する質問に答える10
ライティング指定されたトピックについての英作文を書く1記述式
リスニング会話の内容についての質問に答える10四肢選択
パッセージの内容についての質問に答える10
Real-Life 形式の放送内容についての質問に答える5
インタビューの内容についての質問に答える2

家庭や学校、電話、講義などさまざまな場面における問題が出題されます。取り上げられる話題は科学やテクノロジー、医療、芸術など多岐に渡ります。

二次試験の出題内容は以下の通りです。

測定技能出題形式課題詳細解答形式
スピーキング自由会話簡単な日常会話を行う

個人面接

面接委員2人

スピーチ5つのトピックの中から選んでスピーチを行う
Q&Aスピーチの内容について関連した質問に答える

英検1級の二次試験は他の級とは異なり面接委員が2人になります。社会性の高い分野に関するトピックが取り上げられるのが特徴です。過去には、遺伝子組み換え食品の安全性や選挙権の行使の義務化といった話題が出題されました。

英検1級の対策

英検1級について、各技能の対策方法を紹介します。

単語

英検1級で必要になる単語数は10,000~15,000語程度です。幅広い分野に関する専門用語を理解していることが求められます。

英検1級の単語の対策は単語帳を活用しましょう。単語帳を1冊やり切ることが大切です。単語を覚える際には熟語や対義語、類義語などもまとめて覚えてきましょう。本番までに10周や20周と何度も繰り返すことをおすすめします。

声に出して読む、音声を聞く、書いてみるなどさまざまな方法を並行することで頭に定着しやすくなります。

リーディング

英検1級のリーディングは難解な単語が出てきて、専門的な内容の文章が出題されるのが特徴です。まずは、単語を地道に覚えて語彙力を鍛えることが必要になります。

さらに、日頃から英字新聞や英語のニュースに目を通すのがおすすめです。幅広いトピックが出題されるため、英字新聞に目を通すだけで対策になります。

問題演習の対策として過去問を解くことは大切です。問題の出題形式や問題を解く時間配分などは過去問から確認しましょう。

本番までにとにかくたくさんの長文問題の演習を繰り返すことが大切です。

リスニング

リスニングは英検の出題形式に慣れることが大事です。過去問で出題形式を確認し、実際に何度も解いてみましょう。問題を解く感覚を掴むことが重要になります。

また、日々の生活の中でさまざまな英語の音声に触れましょう。ポッドキャストやラジオなどはおすすめです。映像ではなく音声のみを聴くことを心がけましょう。

ディクテーションやシャドーイング、音読なども効果的です。

英作文

英作文の対策はさまざまなテンプレートを覚えることです。基本的な表現から応用的な表現まで覚えましょう。

テンプレートを身につけた後は実際に過去問や問題集などで英作文の問題を解いていきます。何度も経験することで慣れていくでしょう。

ただし、英作文は自力で対策するのは難しいため、添削を頼むことをおすすめします。学校の先生や塾の講師などを頼りましょう。

スピーキング

英検1級のスピーキングの対策は過去問を解くことから始めます。出題の形式を確認し、自分の実力を把握できるからです。

スピーキングの練習は実際に声に出して英語を話してみることが重要になります。いきなり本番と同様の形式で話すのは難しいため、最初は話したいことを紙に書き出してみましょう。紙に書いたものを読んでみるだけでも訓練になります。慣れてきたら、頭の中だけで文章を組み立てて英語で話す練習をしましょう。

スピーキングはマンツーマンで指導を受けることをおすすめします。学校の先生や塾の講師などから指導を受けましょう。

まとめ

英検1級を取得すれば大学入試や単位認定、就職活動などあらゆる場面で有利になります。しかし、英検1級に合格するのはとても難易度が高く、自力で学習を進めて合格するのは困難でしょう。

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参考

https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/internet/

https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/convenience/

https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/bookstore/

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/voice/grade_1/

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/solutions.html

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/detail.html