日本学園中学校の特色と入学への受験対策
日本学園中学校への入学をお考えなら、学校の特徴や入試について知っておくことは非常に重要です。この記事では、日本学園中学校の入試に役立つ情報をお伝えします。
日本学園中学校の特色
学校の特色や特徴について紹介していきます。
学校アクセス
〒156-0043 東京都世田谷区松原2-7-34
TEL.03-3322-6331
京王線・京王井の頭線「明大前」駅より徒歩5分
小田急線「豪徳寺」駅より徒歩15分
京王線・東急世田谷線「下高井戸」駅より徒歩10分
教育方針
日本学園は、明治の大教育者であった杉浦重剛(しげたけ)先生が1885年に創設した東京英語学校が前身です。
建学の精神
学校の開祖である杉浦先生は、世の中の役に立つ人間を育てたいという思いから、「いざという時に役立つ人間になれ」と教えました。また、「社会のある部分を照らすことのできる人間になれ」とも説いています。
生徒が人生の繁栄を追い求めるのではなく、社会が不測の事態に陥ったときに、義務を果たし、役に立つ人間になることを切望していたためです。これは、名声を得ていながらも、生涯貧困を通した杉浦先生ならではの姿勢です。
教育の目的は、単に知恵を得ることではなく、人間を成長させることにあります
杉浦先生は、従来の枠にとらわれない自己成長・自己研鑽を強く提唱していました。そのことが、さまざまな領域で活躍する卒業生の素晴らしい可能性につながっているのかもしれません。
この個人の選択とスタイルを尊重する考え方は、日本学園における「自由闊達な教育風土」という呼び名で、今もなお受け継がれています。
私立学校は、公立学校とは異なり、独自の「建学の精神」を持っていることが特徴です。教育は人間の向上のために不可欠である」「自分の持っているもので大成する」など、杉浦開祖の哲学は時代が変わっても通用し、永続的な妥当性を持っているようです。
伝統ある「建学の精神」を現代に最大限に生かすため、日本学園は新たな気持ちで学生たちに熱く指導することを目指しています。
にちがく信条
日本学園の教育ルールとして「にちがく信条」と呼ばれる根本ルールがあります。
第1項・心とからだの安全を守る
かけがえのない自己の「心とからだ」を大切にすること、そして同じように他者の「心とからだ」 を思いやり、助けることを表しています。言葉にすると簡単なことのようですが、大人の世界でもいじめや暴力といった恥ずかしい事件があとを絶たないように、実行するとなると決して容易なことではありません。だからこそ学園生活の中で、社会は一人では決して成り立たないこと、個性の豊かさは社会の豊かさの証明であることを学んでいって欲しいと思います。 日本学園ではどんないじめや暴力も決して許しません。健全な環境で友人と切磋琢磨し、お互いを高めていきましょう。
第2項・知を涵養し学力をつくる
涵養とは長い時間をかけて地に水がしみこんでいくことを指します。 想像してみてください。コンクリートで覆われた地面に水を流したらどうなるでしょうか。自ら吸収しようとしなければ、どんなに栄養に満ちた水でも地の表面をなでるだけでこぼれ落ちてしまいます。だからこそ、生徒の内にある好奇心を引き出し、学びに対する主体的な姿勢を育むために本学園の教職員は努力を惜しみません。自ら学び得た知識は将来必ず支えとなってくれるでしょう。未知の世界に積極的に飛び出して叡智を広く求め、これと決めたことは誰にも負けないように深く学んで欲しいと思います。大輪の花を咲かすための豊かな土壌を培いましょう。
第3項・個の力を高め自主・創造の実践力を高める
日本学園は創立以来、世界に名だたる人物をいく人も輩出してきました。生徒諸君には、130有余年の伝統を有する本学園の一員としての高い誇りと強い責任感を体得し、日本を背負って世界で活躍する「大日本人」になって欲しいと思います。そのために、学園生活の中でしっかりとした基礎学力の土台を築き、その上で個の力を磨いてほしいのです。 過去の常識にとらわれない柔軟な発想に富み、誰も踏み入れたことがない道を率先して切り拓いていく力。21世紀に必要とされているのは、コンピューターが決して取ってかわることができない、人間固有の力です。現状に満足せず、常に新しいことに挑戦していきましょう。
にちがく信条(引用:公式サイト)
教育に関する特色
6年一貫教育
日本学園は、「6年間の教育が、その人に永続的な影響を与える」と考えています。そのため、6年間の一貫教育では、現代社会を生き抜く力を身につけることを第一の目的としています。
そのため、学業に必要な知識だけでなく、自分の居場所を考え、志を発見し、その実現に努力する機会を提供するよう心がけています。
にちがく講座
火・木・金の午後は、「にちがく」の授業があります。この時間帯は、推奨された問題集や教材を集中して勉強します。中学生になると、自分で何を勉強すればいいのかがわからなくなります。
そこで、担任が自主性を見極め、アドバイスし、理解や集中に悩む生徒のやる気を引き出す指導を行います。また、受験対策や模擬試験対策として、事前に配布された教材を用いて学習者のスキルを向上させることも行っています。
このように、この授業は、自発的・自律的な学習方法を確立するための大きなベースとなっています。
読書テスト
日本学園の創発学には、英語と日本語の両方の知識をアップグレードすることを目的としたCLPと呼ばれるプログラムがあります。
最近、英語教育が盛んに議論されていますが、確かに英語は重要です。しかし、日本語は私たちが考え、理解するための言語です。英語だけでなく、日本語も一緒に使うことで、より深く英語を理解することができると考えています。
日本語の能力を高めるために、3年間で各学年9冊の小説を年3回(1学期1回)読み、読書テストを実施しています。この読書教材は、日本語教育者と中学校の教員が生徒の発達レベルに合わせて決定しています。
評価図書は、貴重な文学体験に貢献できるもの、読書への意欲を育むもの、生徒にとって親しみやすいものなど、さまざまな基準で選ばれています。
課題のポイントは、単に本を読むだけでなく、意味のある箇所を特定し、気を付けて読むことにあります。
中学オーストラリア語学研修(2週間ホームステイ)
中学3年生の3学期の終わりには、全員がオーストラリアへ行き、2週間の語学研修に参加します。これは、中学3年間で培った英語力と臨機応変な対応力を試す機会でもあります。
学習者は2週間、ホームステイ先に滞在するため、親元を離れ、異なる生活習慣の中で、より元気に、たくましくなって帰ってくるでしょう。また、英語が普通に使われている場所で生活するため、英語での会話にも慣れてきます。
ネイティブスピーカーの指導のもと、日常英会話レッスン、英語だけで語られる長編映画の鑑賞、文化祭での自己紹介や日本文化についての英語での簡単なプレゼンテーションなどを行っています。
さらに英語力を伸ばすために、ブリティッシュヒルズの語学コースを受講し、留学体験をすることもできます。これらの活動を通して、生徒たちは常に英語の「応用力」を鍛えています。
日本学園オリジナルプログラム「創発学」
創発学とは、「創」の探求・検討・問いかけ・凝縮による創造力と、「発」の発声・伝達による発信力を育む取り組みです。日本学園では、2003年秋からこのプログラムを検討し、タイトルも含めて全く新しいプログラムを考案し、2005年春に開始しました。
社会は、このような能力を持った人材を大量に必要としています。日本学園は、日々の生活や学外での教育を通じて、これらの能力を養っています。
林業体験
入学後、初めて開始される「創発学」の行事です。主要産業の一つである林業の現状を十分に理解した上で、間伐作業に積極的に取り組みます。林業従事者の仕事、日々の苦労を聞き、それを論文にします。これは、創発学を始める最初の段階です。
漁業体験
事前に、生徒たちは日本の漁業について勉強します。早朝からの漁、漁獲物の荷揚げ、セリでの取引などを目の当たりにし、自らも参加します。ほとんどの生徒にとって、揺れ動く船に乗るのも、養殖場で労働するのも初めての経験です。
また、若い釣り人たちとの会話では、単に質問するだけでなく、「日本の漁業」などを考慮しながら知識を得ていきます。そして、その成果を日学祭で一般公開する予定です。
農業体験
生徒たちは小さな集団に分かれ、田舎の住居に住み、農家に滞在し、農家に慣れることで、農村産業の最新状況をつぶさに観察することができます。農業の現場や一次市場の全体像を把握することができるようになります。
また、その中で自分が果たすべき役割についても理解を深めることになるはずです。日学祭でのプレゼンテーションのために、自分の職業目標についてメモを取り、インタビューを行います。
日本学園中学校の入試情報(2023年度)
出願期間:第1回1/10(火)〜1/28(土) 合格発表2/1(水)手続き締切 2/4(月)
第2回 1/10(火)〜2/2(木)合格発表 2/4(土) 手続き締切 2/6(月)
第3回 1/10(火)〜2/4(土)合格発表 2/5(日) 手続き締切 2/6(月)
試験日:第1回 2023/2/1(水) 午前
第2回2023/2/4(土) 午前
第3回2023/2/5(日) 午前
募集人数:第1回70名
第2回30名
第3回20名
受験料:20,000円
試験科目 (選択式):2教科(国・算)/4教科(国・算・理・社)
日本学園中学校の入試対策
日本学園中学校の入試について、日本学園中学校が以下のような投稿を行いました。
2002年9月9日
日本学園中学校・高等学校では、中学受験をお考えの受験生の方に過去問題集(声の教育社出版)を2000円(税込)でお分けしています。ご希望の方は、学園事務室窓口にお越しください。
なお、2023年度中学入試の問題は、過去の問題と出題形式に大きな変更はありませんが、過去の入試問題よりもやや難化の予定となっております。
受験を検討されている方は、まず過去の入試問題集を参考に、どのような形で評価されるのかを精査する必要があります。過去の入試問題よりも複雑な問題が出題されるとのことなので、過去問を解いて負担に感じたら、受験に強い塾を利用することも一つの手です。
また、小学校5年生を対象とした日本学園の説明会も開催されるので、ここを利用して疑問点を解消しておくとよいでしょう。
日本学園中学校の入試対策は情報収集が重要
日本学園中学校は他の中学に比べて入試に関する知識が少ないため、説明会や事前テストで実施される試験の種類を把握することが必要です。それらを踏まえて、2教科または4教科の試験対策をするようにしましょう。
もし、基礎に自信がない、あるいは事前に問題がある場合は、お子さんや志望校に合わせた個別指導を受けることをおすすめします。
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参考サイト
学校公式: https://www.nihongakuen.ed.jp/
中学受験: https://www.nihongakuen.ed.jp/nichi-blog/juken_jhs/27040/