日本大学松戸歯学部の特色と基礎学力到達度テストや内部進学基準

日大松戸歯科部は1963年に当時の日大歯科部長鈴木勝先生が、戦後の歯科医師の需要増加への対応と発展途上国の教育支援ができる歯学部の設置を国策として提唱されたことから設立されました。

2021年に50周年を迎えた歴史のある学部です。新校舎に口腔外科研究所が設置され、松戸歯科部は今後の更なる発展に期待がかかっています。

日大付属校から日大松戸歯科部への進学を考えている方はこの記事で内部進学や進学実績を参考にしてみてください。

 教育の特色

松戸歯科部の教育理念は、「口腔の健康は全身の健康を支える」という考えを持ち、「オーラルサイエンス(口腔外科)」の基礎を学びます。

倫理的かつ批判的思考を用いた問題解決力と省察力を兼ね備え、生涯に渡って歯科医師として社会に貢献できる人材を育てることを目的としています。

松戸歯学部 三つのポリシー

1.ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

日本大学の教育理念「自主創造」を構成する「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」この能力を身につけ、歯科部の教育課程全てを習得したものに学士(歯学)の学位を授与するとしています。

2.カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

日本大学教育憲章(以下、「憲章」という)を基に、学位授与の方針に従い、教育課程を編成しています。一般教養、医療行動科学、基礎歯科医学、社会歯科医学、臨床歯科医学、総合医学の各領域で構成される6つの科目を、総合歯科医学領域と臨床実習領域でそれら全てを結合する教育課程で編成されます。授業形態は、講義、演習、実験、実習で構成されています。

3.アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

松戸歯科部の教育理念・目標に合致した人を基礎的学力、論理的思考力やコミュニケーション能力などに関する試験を実施し総合的に判断して受け入れています。具体的には、以下のような人材を求めています。

  • 歯科医学を通じて社会に貢献する志を有する人。
  • 歯科医学を修得するための基礎的な学力とコミュニケーション能力を兼ね備えている人。
  • 自主的に学ぶ姿勢と創造性に富み、論理的で柔軟な思考力を有する人。
  • 他人に対する思いやりを持ち、社会的責任感が強く、多様な価値を受容する寛容性と奉仕的精神を備えている人。
  • 諦めない心で歯科医学を探求し、目標や意義を見出すために振り返りができる人。

選抜方法

上記のような人材を選抜する方法として「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」があります。


「一般選抜」では、数学・英語・理科の各科目の学力検査を評価し、小論文では歯科医師としての適性を判断し、面接ではコミュニケーション能力を評価するとともに、医師としての適正と将来的な期待度を評価します。


「学校推薦型選抜」では、学校長が責任を持って人格・学力ともに優れた人を推薦します。ここで基礎能力を判断するのに、大学独自の学力検査及び小論文を課し、面接でもコミュニケーション能力や適性を評価します。


「総合型選抜」では、歯科医療、福祉等に強い関心を持っていて、将来歯科医療の分野で社会に貢献できる人を求めています。ここでも大学独自の学力検査及び小論文を課し、総合的に評価して適した人材を選抜します。


松戸歯科部に進学するには、この3つの方法で進学ができます。松戸歯学部は、歯科医師や歯科医療に関係する仕事に就くことができるような人材を求めていますので、将来そのような職業に就きたいと考えている人は自分に合った選抜方法で受けてみるといいかもしれませんね。

日本大学松戸歯学部の入学者選抜方法と基礎学力到達度テスト

日大松戸歯学部の入学者選抜方法は、「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」があります。


「一般選抜」は、推薦ではないので在学中にテストを受けるのではなく入試テストを受けて合格した人が入れる通常の入学方法です。一般選抜の入試テストはN全学統一方式と個別方式、共通テストの3つあります。


「学校推薦型選抜」は、推薦なので高校在学中に出願し試験や小論文の提出をして合格した人は在学中に結果が出ます。歯学部に強く入りたい気持ちがある人で普段の学校の成績が良くて内部進学を考えている人は指定校制が向いています。基礎学力テストで内部推薦枠に入れた人は基礎学力選抜を選ぶといいでしょう。他にも公募制と付属特別選抜があるので自分に合った推薦方法を選びましょう。


「総合型選抜」は、一般選抜とは違い第一志望に松戸歯学部を希望し、合格したら必ず入学することを確約できる人が選ばれます。一般選抜のような入試テストではなく、高校卒業するにあたっての基礎的なレベルの学力検査・小論文・面接の試験を受ける必要があります。もし、他の学部と併願を希望する人や違う大学に入学するかもしれない人は、この方法は適していません。


下記の表は、高校2年の4月と高校3年の4月と9月に計3回行われる基礎学力テストの点数配分です。

基礎学力テストの得点が偏差値に基づく標準化した得点が全体の8割に入っていれば、各学部の推薦の募集人数枠に入る事ができる可能性も高くなるので、点数配分を参考に配分の高い教科を勉強することをお勧めします。

基礎学力到達度テスト点数配分比率

高校2年 / 4月
20%
国語、数学、外国語

高校3年 / 4月
20%国語、数学、外国語

高校3年 / 9月
60%

100%
国語、数学、外国語

地理歴史・公民、理科

学校推薦型選抜の基礎学力選抜で内部進学を希望する人は、基礎学⼒到達度テスト(理系)の標準化点の順位が全体の8割以上入る必要があります。

進学率と進学実績

日大付属校(全26校)から、12校が日大松戸歯科部への内部進学をした生徒がいます。日大付属校の日大への進学率と進学者実績をまとめました。

日本大学三島高等学校(令和3年)

進学率日本大学への進学率51.4%
進学実績日本大学への進学者数366名(内松戸歯科部2名)

日本大学山形高等学校(令和3年)

進学率スポーツコース進学コース特進コース日本大学への進学率15.4%
進学率進学コース日本大学への進学率38.8%
進学率特進コース日本大学への進学率17.4%
進学実績日本大学松戸歯学部への進学者数1名 

日本大学習志野高等学校(令和5年)

進学率日本大学への進学率80.9%
進学実績日本大学への進学者数534名(内松戸歯科部4名)

日本大学第一高等学校(令和3年)

進学率日本大学への進学率64.4%
進学実績日本大学への進学者数226名(内松戸歯科部2名)

千葉日本大学第一高等学校(令和3年)

進学実績(付属推薦)日本大学への進学者数206名(内松戸歯科部4名)
進学実績(一般選抜)日本大学への進学者数324名

土浦日本大学高等学校(令和5年)

進学実績日本大学への進学者数336名(内歯科部3名)

岩瀬日本大学高等学校(令和3年)

進学率日本大学への進学率58.3%
進学実績日本大学への進学者数126名(内歯科部1名)

宮崎日本大学高等学校(令和3年)

進学実績日本大学への進学者数136名(内歯科部15名)

佐野日本大学高等学校(令和3年)

進学実績日本大学への進学者数377名(内歯科部6名)

長崎日本大学高等学校(令和3年)

進学実績日本大学への進学者数138名(内歯科部2名)

札幌日本大学高等学校(令和3年)

進学実績日本大学への進学者数58名(内松戸歯科部1名)

目黒日本大学高等学校(令和3年)

進学率日本大学への進学率98%
進学実績日本大学への進学者数222名(内松戸歯科部1名)

内部進学するためにはオンライン個別指導塾がおすすめ

日本大学松戸歯科部に推薦で入りたいという人は、学校推薦型選抜があります。学校推薦型選抜の中でも、内部進学を希望している人は基礎学力テストの得点の標準化が全体の8割以上に入る事が必須です。

松戸歯科部と他にも併願を考えている人は、基礎学力テストで良い点数を取らなければ推薦枠に入れないので、基礎学力テスト対策をする事をおすすめします。

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参考サイト:

日大松戸歯学部について

https://www.mascat.nihon-u.ac.jp/info/purpose.html

日大松戸歯学部入試者選抜方法について

https://www.mascat.nihon-u.ac.jp/entrance_exam/schedule.html

日大附属高校一覧

https://www.nihon-u.ac.jp/affiliate_school/