暁星中学校の入試問題傾向と受験対策
暁星中学校は千代田区にある私立男子中高一貫校で、東京都の男子難関校と言われています。完全型の中高一貫制で、高校からの生徒募集はありません。
入試難易度が高い暁星中学校に合格するためには、教育方針や特色を理解し、入試問題の傾向をつかんだり、受験対策をしたりすることが必要です。
小学生のうちにどれだけ準備できているかが入試突破の鍵となるでしょう。
本記事では暁星中学校の特色と、入試問題の傾向と受験対策の方法について解説しています。
暁星中学校の概要と特色
暁星中学校への入試を突破するためにも、改めてどのような学校なのか確認することをおすすめします。
学校ごとに求める生徒像や教育方針に違いがあるため、どの学校がお子様に合っているかじっくりと考えた上で入試を受けるかどうか検討しましょう。
アクセス
東京都千代田区富士見1-2-5
九段下駅利用
東西線-出口1・7番利用
半蔵門線-出口1番利用
新宿線-出口1番利用
飯田橋駅利用
JR中央・総武線-西口利用
有楽町線-出口B2a利用
南北線-出口B2a利用
大江戸線-出口B2a利用
教育方針
教育方針の要点は、以下の通りです。
- 本校に学ぶ者は、常に高潔なる精神を堅持し、誠実勤勉でなければならない。
- 真理を探求し、正しい人生観を育成し、常に永遠なるものに想をいたすものでなければならない。
- 伝統を重んじ、校風を愛し、平和と秩序の内に心身を鍛練して、学校生活を豊かにし、かつこれを楽しむものでなければならない。
学習指導
各教科とも、中学から高校まで一貫したカリキュラムで、授業を行っています。中学では基礎学力の充実を目指し、教科によっては、習熟度に応じた授業編成を実施し、効果的な学習に配慮しています。 また、高校の課程の一部を中学で習得している教科もあります。
学校生活
本校の生徒である誇りを持ち、校則を守り、責任を重んじ、互いにいましめあい、人格の完成と善美な校風の樹立に力をそそいでいます。
生活指導の目標は、以下の通りです。
- 厳しさに耐えられる人間を形成する。
- 善悪の判断を身に備え、けじめのある生活のできる人間を形成する。
- 他人を自分のように愛することができる人間を形成する。
- 常に感謝の気持ちをもつ人間を形成する。
学費(2024年度)
暁星中学校の2024年度における学費は、以下の通りです。
授業料 | 480,000 円(年額) |
施設維持費 | 329,000 円(年額) |
実験実習費 | 2,000 円(年額) |
後援会費 | 60,000 円(年額) |
校友会費 | 20,400 円(年額) |
その他 | 11,000 円(年額) |
年額合計額(同上) | 902,400 円(一部、三期分納可) |
参考 : 入試要項 | 暁星中学校
初年度は、上記の費用に入学金(300,000円)が加わります。
学費の変更や追加費用などがないか、事前に確認しておくのがおすすめです。
暁星中学校の入試情報
暁星中学校には以下2つの入試があります。
- 一般入試
- 帰国生入試
それぞれの募集要項や、試験科目などの情報を紹介します。
一般入試(2024年度)
暁星中学校の一般入試には、以下2種類の試験があります。
- 第1回入試 (募集人員約65名) : 4科目 (国語、算数、社会、理科)
- 第2回入試(募集人員約10名) : 2科目(国語、算数)
国語と算数は各科目の試験時間が50分で配点は100点、社会と理科は各科目の試験時間が40分で配点は75点です。
出願資格は令和6年3月小学校卒業見込み、または、これと同等以上の学力があると認められた男子(ただし、暁星小学校の児童は除く)となっており、その他に特別な条件はありません。
帰国生入試
帰国生入試は帰国子女向けの入試で、募集人員は若干名、試験科目は3科目(外国語、国語、算数)、受験生一人のみで日本語および選択した外国語で面接試験があります。
3科目の試験時間が40分でそれぞれ配点は100点、、面接試験は試験時間が10分で配点は不明です。
※外国語は、出願時に仏語または英語を選択
出願資格は令和6年3月小学校卒業見込み、または、これと同等以上の学力があると認められた男子で、海外小学校での生活が通算2年以上、帰国後3年以内の者(ただし、暁星小学校の児童は除く)となっています。
暁星中学校の入試問題の傾向と対策
最後に暁星中学校の入試問題の傾向と、対策方法を紹介します。
一般入試の傾向と対策
科目 | 出題傾向 | 対策 |
国語 | 国語の入試問題は、試験時間が50分で、物語文1題が出題されます。(100点満点)暁星中学校の国語で一番対策が必要な記述問題は、過去問を見る限りは字数指定がなく、800~1,000字程度の字数が必要です。そのため、記述問題の対策は必須となります。 | 記述問題の対策が、必須となります。 登場人物の気持ちの変化を読み取る問題は、変化する前後の登場人物の心情を比較して書くことが大切です。日頃から対比形式で文章を記述する練習をしましょう。 自由記述の問題を解く際には、自身の体験などを思い出し、身近な例から考えると書きやすくなります。 |
算数 | 算数の入試問題は、試験時間が50分で、大問が4~5題出題されます。(100点満点) 過去問を見る限り設問は応用問題のみで、出題は文章題中心です。中学受験の算数の中で難易度はトップレベルに高く、記述問題中心の構成になっています。 受験者平均点と合格者平均点で15~20点離れていることを見ると、受験の中で最も差がつきやすい科目ということが分かります。そのため、算数の出来が合格を左右するいえます。 | 暁星中学校の算数では、毎年「図形問題」が出ます。「図形問題」は、必ず補助線を引いて考える問題が出題され、見方を変える思考能力が求められています。 日頃から問題集や過去問の演習を繰り返し、対策を行いましょう。 |
理科 | 理科の入試問題は、試験時間が40分で、大問4題という出題構成です。(75点満点) 過去問を見る限り問題は基礎知識で解くことができるものが多く、実験や観察に関する問題が多く出題されます。実験の器具・過程・結果から分かることなど、詳しく問われます。 また、計算問題や作図問題が毎年出題されます。こちらも基礎知識で解くことが可能な問題です。 |
実験に絡めた問題の対策を重点的に行いましょう。 |
社会 | 社会の入試問題は、試験時間が40分で、大問4題という出題構成です。(75点満点) 過去問の傾向から歴史4割・地理4割・公民2割の出題で、設問の文章量が多いという特徴が読み取れます。 暁星中学校の社会は、中学入試の中でも難易度がトップクラスに高くなっています。近年は、統計・グラフから数値を読み取る問題が多く、知識だけでなく思考能力も求められています。 また、時事問題も出題されます。近年起こった内容に関する問題が出題されます。 例えば、富岡製糸場が世界遺産に認定された年には、世界遺産をテーマにした問題が出題されました。 |
設問の文章量が多いので、他の中学校の入試以上に時間配分に気をつけましょう。 |
帰国生入試の対策
帰国生入試は国語と算数の試験が、一般入試よりも易しいです。
調べたところ、過去の面接と英語の試験では、以下の内容が出題されたという情報がありました。
面接試験
- 自己紹介をしてください(英語)
- 学校にはどうやって来ましたか?(英語)
- あなたが感謝している人を3人を挙げて、理由を説明してください(英語)
- 最近あなたが「ありがとう」と言った人を教えてください。また、そのときのエピソードを教えてください(英語)
- 海外はどこの国に何年間住んでいましたか?(日本語)
- 海外の学校と日本の学校の違いを教えてください(日本語)
- 志望理由を教えてください(日本語)
面接では難しい問題は出ませんが、事前対策は欠かせません。
過去に出された面接試験の内容を参考に、面接練習を行いましょう。
外国語試験
- 大問1: 対話文内の空欄を4択(単語)から選ぶ問題(英検準2級レベル10問)
- 大問2: 対話文内の空欄を4択(句や節)から選ぶ問題(英検準2級レベル10問)
- 大問3: 同義語を選ぶ問題(英検準2級レベル5問)
- 大問4: 長文読解(8問)
- 大問5: 和文英訳(2問)
- 大問6: 英語エッセイ(100words程度 1問)
英語試験は英検準2級レベルとなっており、あまり難しくないので、 暁星中学の帰国子女枠入試は日本人学校生も合格を目指せます。
暁星中学校合格のために試験の種類に合わせた対策を取ろう
暁星中学校合格を目指すには、学校理解はもちろんのこと、選択する入試に合わせた対策を取ることが大切です。入試方法によって学習が必要な教科や試験内容が異なるため、希望する試験に合わせた準備を始めましょう。
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