中央大学横浜中学校の特色と入学するための受験対策

中央大学横浜中学校は神奈川県にある中堅レベルの私立中学校ですが、2012年に共学化されてから少しずつレベルが上がってきており、人気が高まっています。

ここでは中央大学横浜中学校の特色と受験対策について紹介していきたいと思います。

中央大学横浜中学校とは

近年レベルが上がってきていることから人気となっているのですが、センター北駅から遊歩道でつながっており、徒歩7分程度という立地の良さや周囲の環境が良いということも人気の理由となっています。

中央大学横浜中学校の教育方針、教育理念とは

「謝恩礼節」「自立実践」という校訓のもと、実学の伝統と家族的な人間関係を大切にする校風の中で、知性を磨き、徳性を涵養し、心身ともに健全な自立した人間の育成を目指しています。また、人々の幸福と社会の発展に寄与する意欲と行動力を兼ね備えた人間となるための素養を磨くことを目的としています。

その教育方針は以下のようなものです。

・謙虚に学ぶ姿勢をもった人間を育てる。

主体的に考え、自律的に行動できる自己を確立するために、あらゆる場面において、謙虚に学ぶ姿勢をもった人間を育てる。

・人生を肯定的に生き抜くこころを育てる。

常識を重んじ、当たり前のことを当たり前のこととして受容できる逞しくしなやかな感性によって、人生を肯定的に生き抜いていくことができる人間を育てる。

・知性と行動力を兼ね備えたリーダーを育てる。

心身の健全な発達とその維持に努め、他者と協調・協力して生活できるとともに、優れた知性と世界を視野に入れた行動力によって真のリーダーとなりうる人間を育てる。

・努力と挑戦を続ける人間を育てる。

横浜の先進的・国際的な地域性に根ざし、志を高く掲げ、自分の中にフロンティアを育み、それらが社会的に価値あるものとなるように努力と挑戦を続ける人間を育てる。

中央大学横浜中学校の特色とは

中高の一貫教育となっており、その校名の通りに中央大学と連携がされています。

ただ、進学については文系の生徒は8割が中央大学に進学していきますが、中央大学に理系の学部が理工学部のみとなっていることから理系の生徒は他の大学に進学することも多くなっています。

カリキュラムの進度は早く、受験年度は入試対策が行われています。

また、生徒の人間性を教育するという観点から、近隣のゴミ拾いのボランティア活動なども行っています。

その他、国際理解教育に力を入れているという特徴があります。

グローバルな社会で活躍できる人材とは、自分の頭で考え、自ら行動し、他者を理解する力を持って自分の意志を表明できる人間であるという考え方で、その総合力は、学校生活すべてにおいて培われるべき力だとしています。

基礎的な学力と教養を身につけ、日本文化を深く知ることによって確立されるアイデンティティ、部・同好会や学校行事で切磋琢磨するコミュニケーション力は、世界のどこででも通用する人間力であると考えられています。

中央大学横浜中学校の受験対策とは

2012年の共学化から出題される問題レベルが上がってきており、難問も増えてきています。そのため、以前よりも受験難易度は高くなってきています。

算数の受験対策について

試験時間:50分

満点:150点

計算が中心の小問が10題と応用題の大問が3つという構成となっています。

標準レベルからやや難問レベルの問題が多く、答えだけ正解していれば良いというのではなく、途中式や考え方も求められています。

「場合の数」「割合と比」「図形」「速さ」「旅人算などの特殊算」が頻出となっています。特に平面図形、速さの問題はよく出題されているため、十分に対策が必要です。

どの問題についても計算が関係してくることから、計算を素早く確実にできることが前提となります。

近年少しずつ問題レベルが上がってきていることもあり、途中式や考え方も必要にもなることから、基礎からしっかりと固める必要があると言えるでしょう。旅人算、流水算、差集め算、ニュートン算などの特殊算は一般的な公立小学校では習わないことがほとんどです。こうした特殊算については受験算数特有のものとしてやり込んでおく必要があります。

塾や家庭教師、参考書、問題集などを通じて徹底的にやっておきましょう。

国語の受験対策について

試験時間:50分

満点:150点

国語は説明的文章が1題、文学的文章が1題、漢字の読み書きなどの知識問題が1題の大問3つの構成となっています。

解答は選択式と記述式の両方があります。

長文の分量が15000字にも及ぶほど多いため、長文を読むスピードが重要となってきます。速く読んで、正しく理解する学習をしておく必要となります。

ただ、文章の分量は多いものの難易度自体はそれほど高くなく、設問数もそれほど多くはないため、全体的に見れば標準レベルといえます。

年度によっては非常に平均点が高くなることもあります。

漢字を書くだけではなく、熟語やことわざなどの知識も問われるため、それらのフォローも必要だと言えるでしょう。

理科の受験対策について

試験時間:35分

満点:100点

物理、化学、生物、地学の各分野から幅広く出題されており、大問は4~5題程度となっています。

それぞれの分野から標準的なレベルの問題が出題されており、「記号選択」「作図」「計算」「記述」などで解答していくこととなります。

・物理分野

「電流」「熱の伝導」のように1つのテーマに従って出題されることが多くなっています。

どの分野が出題されても答えることができるようにしておくと良いでしょう。

「光とレンズ」というテーマで出題されることもあり、計算問題もありました。

・化学分野

「ものの燃焼」のように1つのテーマで出題されることがあります。

知識面が問われることが多いのですが、半分近くが計算問題となることもあります。

ただ、それほど難易度が高いものではありません。

・生物分野

「昆虫」「動物」「ヒト」の生態に関する問題が多く出題されることが多いのですが、生態に関しての文章が非常に長くなる場合があるので注意が必要です。

・地学分野

「気象」や「天体」に関する問題が多くなっています。

「潮の満ち引き」などについて出題されることがありますが、近年この地学分野は難しくなってきているため、それを踏まえて準備しておきましょう。

社会の受験対策について

試験時間:35分

満点:100点

社会は大問3題で「地理」「歴史」「現代社会」から満遍なく出題されています。

解答は「記号選択」「語句記入」「記述式」となっており、グラフや年表、写真などを使う問題もあります。

ただ、どの分野からも標準レベルの問題が多く出題されており、受験者の平均点が高い教科でもあります。

そのため、ケアレスミスなどがあると大きなダメージとなりやすいという特徴もあります。直接問題に入るまでのリード文が長いということや設問数の多さを考えると試験時間にはそれほど余裕はありません。

標準的なレベルの問題をどの分野に関しても素早く正確に答えるという力が必要となっています。

また、どの分野についても時事問題が出題されているので、基本的な問題だけでなく、時事問題も押さえておく必要があります。

テレビのニュースや新聞などでチェックしておくようにしましょう。

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