GTECとは何か?都立高入試ESAT-jの対策になる!?

 

都立高入試の英語スピーキングテスト「ESAT-j」。
その対策になるとみられている「GTEC」とはいったい何でしょうか?

GTECとは?

GTECとは、ベネッセコーポレーションが実施する英語4技能検定のことです。「Global Test of English Communication(英語コミュニケーションのグローバルな試験)」 の略称で、1997年に開発され、2004年にスピーキングテストが加わりました。

現在のGTECは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が問われ、総合的な英語力が測られます(各350点満点、計1400点満点)。採点方法が問われる「話す」「書く」については、海外の拠点で英語話者の視点による採点が行われます。

GTECはおよそ中学1年生から高校3年生までを対象にし、学年やレベルに合わせた4つのタイプがあります。さらにGTECを含め、学年・目的別に「GTEC Junior」「GTEC」「大学生・社会人向けGTEC」の3種類に分かれ、以下のように10種類に細分化されています(※学年は目安)。

GTEC Junior…Junior 1」(小5)、「Junior 2」(小6)「Junior Plus」(中1

GTEC…Core」(中2)、「Basic」(中3)、「Advanced」(高1)、「CBT」(高2

・大学生・社会人向けGTEC…Academic」(大学生)、「Business」「Business(公開会場版)」(社会人)

よって、GTECを用いて小学生から社会人まで継続的に英語力を測ることができます。

CEFRにも対応

GTECのスコアはCEFR(セファール)にも対応しています。

CEFRとは「Common European Framework of Reference for Languages(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)」の略称です。言語の枠や国境を越えて、外国語の運用能力を同じ基準で測ることが可能な国際標準のことです。
欧米で幅広く導入されている判断基準であり、
GTECが活用できる海外大学など教育機関の数は300を超えます。

CEFRの等級A1A2B1B2C1C26段階のうち、高校入試レベルにあたる「GTEC-Core」は「A2」に相当します。
国際的に用いられる
CEFRのスコアを取れる点もGTECを受験するメリットのひとつです。

GTECの出題内容

ここでは、中学生向けのGTEC-Coreについて解説します。

GTEC-Coreは全体で約102分、上限840のテストで、その中に「話す問題」が含まれます。

「話す問題」では、リアルな場面設定で、音読から意見展開まで幅広い力を診断されます。全パートで日常生活や学校、留学場面などの設定における出題となっています。中高生に適した出題内容で、話す力が多角的に測定されます。

問題構成

A 音読 2

B 質問を聞いて応答する4

C ストーリーを英語で話す 1

D 自分の意見を述べる1

8問、約25分(※音声チェック等の時間も含まれます)

ヘッドセットのマイクに向かって解答を述べる形式で、録音された音声データが採点されます。

評価基準は「聞き手に情報や主張が伝わるか」「それらをどれだけ効果的に伝えられているか」の2点です。
前者は
Goal Achievement、後者は「語彙・文法」「発音・流暢さ」の観点でそれぞれ評価されます。

GTECのサンプル問題

具体的にどのような問題が出題されるのでしょうか?
GTECのサンプルとして公式サイトに掲載されているのは、以下の設問です。

パートA(音読)

Hello students! How are you doing? Today, there’s going to be heavy rain and strong wind in the afternoon. So, we won’t have any club activities after school. Please go home as soon as your classes end.

パートB(イラストを見ながら質疑応答)

映画館の上映案内を見ながら、“What time is the last show?の質問を聴いて答える

パートC4コママンガの状況説明)

(マンガの内容)猫を探していたら木の上に登っていて、エサを見せたところ猫は降りてきた。

パートD(自分の考えを理由つきで答える)

What is your favorite school subject?


GTEC
を実際に受検せずとも、用いられている単語のレベル感や難易度がある程度イメージできたのではないでしょうか。おそらく標準的な都内の中学生が「読解」や「作文」でこれらの問題を解く場合、それほど難しいものではありません。

ところが、英語に限らず日本語でもそうですが、「スピーキング」になると途端に難易度が上がります。時間制限も短いため、こうした問題形式に普段から慣れていないと頭が真っ白になることが予想されます。受検される方は、事前の十分な対策が必要になるでしょう。

GTECESAT-jの対策になる?

令和5年度より都立高入試において英語スピーキングテスト「ESAT-j」が導入され、20221127日に初めて実施されます。

ところが今年3月、「ESAT-jのプレテストがGTECに酷似している」という内容の指摘が朝日新聞社サイトの記事でありました。
ESAT-j の設問がGTEC-Core(中学23年レベル)の設問と似ており、日本語の問題文や出題数、各パートの準備時間や解答時間、採点基準までそっくりだったからです。

これが事実だとすると、東京都のESAT-j公式サイトの「特定の試験を受けることで有利になることはありません」という記載と異なり、GTECを過去に受けたことのある生徒が有利になってしまいます。
GTECは原則、個人申込をしておらず、学校単位でしか受けられません。
試験の公平性が担保されないため、たしかに由々しき問題です。

問題の背景にあるのは、ESAT-jGTECのいずれにもベネッセコーポレーションが民間事業者として関わっていることです。
内容的・構造的に似通うのはある意味では避けられません。
当然ながら実施本番までには改善され、
ESAT-j GTEC-Coreと似過ぎないよう修正されることが予想されます。

その一方で、GTEC-CoreのレベルがESAT-j と同等であることは紛れもない事実です。
そもそも英語力を身につけるための学習の本質は「
どんな種類の問題が出ても満遍なく解けるようになることです。
単語や文章が多少異なっても、あるいは似ていても、求められる英語のレベルや内容そのものは変わりません。


よって、同じような設問にはならないにせよ、GTECを受験してスピーキング能力を含めた英語力全般を高めることはESAT-j の受験にも十分役立つことでしょう。

 

まとめ

どんな試験も慣れであり、本番までに「いかにたくさん慣れておくか」でおおかた結果は決まります。
大半の中学生は英会話に普段から慣れていないため、英語のスピーキングテストほど慣れが重要なものはありません。

GTECは国際標準のCEFRにも対応し、バランスよく英語四技能を測ることのできる民間英語試験です。
とりわけ
GTEC-Coreの「話す問題」は、中学卒業レベルの英語を話す能力をみるのにうってつけといえます。
都立高入試の
ESAT-jとほぼ同レベルで形式も似ているため、GTECを受検することはESAT-jの良い対策になり得るでしょう。

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参考サイト

https://www.benesse.co.jp/gtec/gtec_about/

https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/question/

https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/sample/gtec/

https://www.asahi.com/edua/article/14573655

https://www.britishcouncil.jp/programmes/english-education/updates/4skills/about/cefr

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