理系人気に押されて代々木ゼミナール窮地へ
代ゼミの経営がかなり悪化してるようです。代ゼミといったら駿台、河合塾、東進ハイスクールを含む4大予備校の一つで、文系私立の授業を得意としています。しかし、今の流れは、理系国立です(以下の資料を参照下さい)。私も、大学院と博士課程は理系国立で勉強しましたが、企業からの人気は確かに高い。このような、時代の風潮を代ゼミはなぜ読めなかったのか不思議でなりません。と、あえて言ってみましたが、本当の理由は文系私立に特化した教育体制に硬直した組織をトップの人は変化させる事が出来なかったのではないでしょうか?
もう一つ重要なポイントがあります。それは、教育体制のIT化。これは、非常に重要。なぜかというと、お子様や親御様の「好きなときに、好きな教科を、好きなだけやりたい。」という強烈なニーズを満たす事が出来るからです。Web教育。このWeb教育を充実させることが、今後さらに重要になる事が予想されます。さらに、ソフトバンクの孫社長が、ロボットのペッパーを紹介するときに、このロボットの教育への利用価値を力説されていましたが、ロボットを用いた教育も10年後を睨んだときに重要。時代の移り変わりに素早く対応出来なければ、生き残って行く事はできません。
最後にもうひとつ。一番重要なのは、やはり地域密着、義理人情。それは、古いとおっしゃる方々、本当でしょうか?いくらハイテクを駆使しても、生徒がやる気を出さなければ、何も始まりません。どうすれば、いいのか?やはり、生徒に対する思いやりと情熱でしか、お子様のやる気を向上させる事は出来ない。そのために、心理学・脳科学を取り入れ、皆様に満足してもらう。なかなか難しいですが、頑張ってみようかなと思います^^
—参考資料—
大手予備校「代々木ゼミナール」を運営する学校法人の高宮学園(東京・渋谷)は、全国に27カ所ある校舎を7カ所に減らすことを決めた。20カ所は2015年度以降の生徒募集をやめる。かつてはトップクラスの人気を誇っていた名門予備校だが、時代とともに変わる受験生のニーズに追いつけなかった。
(中略)
【代ゼミがダメになった理由1:理系人気に対応出来なかった】
国立や理系学部を選ぶ受験生の増加だ。浪人生の減少による苦しさは駿台や河合塾も同じだが、私立文系を得意としてきた代ゼミにとって、理系を選択する受験生が多い今の流れは経営の逆風になっていた。5年前に17万人だった理系学部の希望者は2割増え20万人。駿台は医学部など理系希望の高卒生を多く抱え、河合塾も国立、理系の受験生が多い。「得意科目」の違いが厳しい選択を迫られる要因の一つになった。
(中略)
【代ゼミがダメになった理由2:Web対策 (オンライン授業対策) に出遅れた】
経営効率の違いだ。多くの人気講師を抱える点は東進と同じ。違いは従来型の大教室講義とネット配信授業だった。東進は個室のようなブースでネット配信される講義を受けるスタイルが特徴だ。受講生は時間に縛られずに勉強できる。
(引用:日経新聞 2014/08/24 日本経済新聞 朝刊 7ページ)