東京都立三鷹中等教育学校の偏差値・倍率・学費・入試対策

はじめに

中学受験は、お子様の努力に加え、親御様のサポートが必要な受験といわれます。お子様にはどんな学校が合っているのか、頭を悩ませている方も多いかと存じます。

都立の中高一貫校は、多様なカリキュラム、学費が安いことや、充実した学習環境、特色ある校風などが魅力です。一度選択肢として検討してはいかがでしょうか。今回ご紹介するのは、都立中高一貫校の一つ、三鷹中等教育学校です。

学校の特色

この記事では、東京都三鷹市にある三鷹中等教育学校（男女共学）を志望される方や親御様へ向けての学校情報と、合格を勝ち取るための受験対策についてお伝えします。

東京都立三鷹中等教育学校の偏差値

東京都立三鷹中等教育学校は毎年多くの受験生を集める人気校であり、難易度は都立中等教育学校の中でも高めになっています。最新のデータによると、偏差値は男子64、女子65となっています。この数値は、都内の公立中高一貫校の中でも上位に位置し、学力の高い生徒が集まる学校であることを示しています。適性検査では国語、算数、理科、社会4教科すべての基礎学力が求められるため、入試対策ではこれらの科目の強化が重要となってきます。偏差値65という数値は、一般的に高い学力を示す指標となるため、入念な受験準備が必要となります。

東京都立三鷹中等教育学校の生徒数

東京都立三鷹中等教育学校は、中等教育を通じて生徒を育成するため、6学年全体で約960名の生徒が在籍しています。各学年の定員は160名であり、1クラスの平均生徒数は40人程度です。その中で「習熟度別少人数」での指導や、月曜の放課後に補習も実施しています。また、隔週での土曜授業（年間18回）や、「4年間で100冊」を目標とした朝読書なども行われており、生徒の学力向上のための取り組みを行っています。

校内は、学業だけでなく、スポーツや文化活動も盛んで、生徒たちは多様な活動を通じて自己を成長させています。また、学校行事や課外活動も充実しており、こうした活動によって生徒たちは仲間との絆を深め、協力して目標に取り組む姿勢を育んでいます。

東京都立三鷹中等教育学校の倍率・難易度

東京都立三鷹中等教育学校の入試倍率は、例年高い数字を記録しており、近年の倍率は約5倍前後となっています。これは、三鷹中等教育学校が人気校であることと、その教育内容が魅力的であることの証でもあります。入試難易度は、都内の他の中高一貫校と比較しても高く、特に適性検査において高い得点が求められます。

倍率が高い理由には、優れた進学実績や、学力向上に向けた充実したカリキュラムなどが挙げられます。また、地域社会との連携や、生徒の多様なニーズに応える教育活動も、多くの保護者や受験生に支持されています。このように、倍率の高さは、学校の魅力と受験生の期待の高さを反映しています。

東京都立三鷹中等教育学校の学費

東京都立三鷹中等教育学校は、公立校であるため、私立校と比較して学費が抑えられているのが特徴です。具体的には、前期課程（中学）においては入学金、授業料は無料となっています。その他、給食費や学用品などの諸費用を合わせて年間の費用はおおよそ20万円程度です。この金額は、都内の公立中高一貫校の平均的な水準です。

後期課程（高校）に進級する際には入学金が5,650円、授業料が年間で118,000円となっています。また、教科書代や教材費、学校行事にかかる費用は別途必要となります。これらを含めても、私立校と比べて経済的負担が軽減されるため、多くの家庭にとって魅力的な選択肢となっています。

また、東京都では授業料の減免制度や奨学金制度が整備されており、経済的な理由で進学を諦めることがないよう支援体制が整っています。こうした制度を活用することで、さらに負担を軽減することが可能です。

東京都立三鷹中等教育学校の進学実績

東京都立三鷹中等教育学校は、高い進学実績を誇り、毎年多くの生徒が有名大学に進学しています。特に、東京大学や京都大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学への合格者が多く、全国でもトップクラスの実績を持っています。

進学実績を支える要因として、充実したカリキュラムと個別指導の徹底があります。生徒一人ひとりの進路に合わせた指導が行われ、受験対策も早い段階から計画的に進められます。また、進学先の選定においても、適切なアドバイスが行われるため、生徒たちは自分の目標に向かって着実に進むことができます。

さらに、学校全体としての学習環境の整備や、最新の教育手法の導入も、進学実績の向上に大きく寄与しています。これにより、生徒たちは自分の能力を最大限に発揮し、希望する進学先への道を切り開いています。

制服

前期課程と後期課程では、デザインが異なります。前期課程のスカートと紺のネクタイ・リボンには、三鷹市の花「はなかいどう」のピンクとスクールカラーの白のチェックが入っていることが特徴のひとつです。

入学試験について

東京都立三鷹中等教育学校の入試は、毎年多くの受験生が挑む難関試験です。入試は主に適性検査I、適性検査IIの２つのテストで構成されています。それぞれの適性検査の傾向と効果的な受験対策について見ていきましょう。

日程と受検料（令和６年度入学）

出願受付　令和６年1月12日（金）から令和６年1月18日（木）まで　　

検査　令和６年2月3日（土）午前8時30分集合　　

　　　適性検査Ⅰ／午前9時～午前9時45分　　　

　　　適性検査Ⅱ／午前10時１5分～午前11時０0分

◎受検料は2,200円

出願方法

郵送（出願受付期間に、三鷹郵便局に必着（郵便局留））により受付

都立三鷹中等教育学校の受検

三鷹中等教育学校の入試形態には「推薦枠」はなく、いわゆる適性検査型入試のみで、面接試験は行いません。三鷹中等教育学校の受検は「小学校からの報告書」と「適性検査の点数」の合計で合否が決まります。報告書点と筆記試験の配点比率は2：8です。

適性検査について

都立中高一貫校の受検（受験）は適性検査と呼ばれます。この適性検査は共同で作成した問題と各校で独自に作成した問題との組合せにより実施しています。

三鷹中等教育学校の適性検査は、適性検査Ⅰ（300点）、適性検査Ⅱ（500点）の２教科を実施します。2つの検査のうち、適性検査Ⅱの比重が重く、確実な得点力が必要といえるでしょう。

適性検査Ⅰ（国語）

適性検査Iでは、言語能力を測る問題が出題されます。具体的には、読解力や文章の論理的構造を理解する力、語彙力を問う問題が多く見られます。過去の出題傾向を見ても、文章の要約や意見を述べる問題が頻出です。

対策:

読解力の強化: 日常的に新聞や雑誌、文学作品を読む習慣をつけましょう。特に、文章の主題や筆者の意図を把握する練習が重要です。
語彙力の拡充: 高校入試レベルの語彙を身につけることが求められます。毎日の学習で新しい単語を覚え、実際に使う練習をすることが効果的です。
作文練習: 自分の意見を明確に述べる能力を養うため、日記を書く習慣や、定期的にテーマを決めて文章を書く練習を取り入れましょう。

適性検査Ⅱ（算数・理科・社会）

適性検査IIでは、主に数学的思考力や理科・社会の基本的な知識が問われます。問題は、日常生活や身近な現象に関連する内容が多く、論理的な思考力とともに、計算力や観察力も試されます。

対策:

基礎の徹底: 小学校の学習範囲をしっかりと復習し、基礎的な計算力や数学的な概念を理解しておくことが大切です。
問題解決力の養成: 応用問題やパズル問題に取り組むことで、論理的思考力を鍛えましょう。また、過去問や模擬試験を通じて、出題形式に慣れておくことも重要です。
理科の実験観察: 理科の問題では、実験や観察に基づく問題が多く出題されます。家庭での簡単な実験や、自然観察を通じて、実際の現象を理解する力を養いましょう。
地理・歴史の基礎知識: 小学校で学んだ地理や歴史の基本事項を復習し、重要なポイントを押さえておくことが大切です。
総合的な問題に慣れる: 総合的な問題では、複数の科目にまたがる内容が出題されることがあります。過去問や模擬試験を活用して、様々な視点から問題を解く練習を積みましょう。

まとめ

東京都立三鷹中等教育学校は、学力の高い生徒が集まる公立中高一貫校として、その教育内容や進学実績に高い評価を受けています。偏差値や倍率が示す通り、入試の難易度は高いですが、適切な対策を講じることで、合格の可能性を高めることができます。また、学費が抑えられていることや、充実した進学指導、指定校推薦制度など、多くの魅力がある学校です。東京都立三鷹中等教育学校を目指す受験生には、早期からの計画的な学習と、多面的な能力の向上を目指して努力してほしいと思います。

入学試験では国語力はもちろん、算数や社会、理科などの総合的な知識が必要となるため、全体的な基礎力を高めておくことが大切です。また、出題される問題は三鷹中等教育学校独自のものとなるため、過去問題や問題集の活用が欠かせません。

過去問題が難しく感じたり、総合的な基礎力に不安を抱いたりした場合は、適切な指導を行ってくれる個別指導塾の活用がおすすめです。

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