桐朋学園小学校の入試問題傾向と対策

東京都内にある私立学校の中でも人気が高いのが桐朋学園小学校です。人気があり、入試の難易度が高いことで知られています。そのため、受験する前にどんな問題が出題されるのか、傾向と対策を知りたい方は多いのではないでしょうか。

本記事では、桐朋学園小学校について、入試問題の傾向と対策を紹介します。他にも桐朋学園小学校の特徴をまとめているため、受験する際の参考にしてください。

桐朋学園小学校の特色

桐朋学園小学校は東京都国立市にある私立小学校です。学校法人桐朋学園が運営しており、桐朋学園小学校は男子部門に位置づけられています。桐朋小学校とは併設校の関係です。

男女共学であり、女子児童は中学進学の際に桐朋女子中学校・高等学校へと進学します。

基礎学力の充実や心身を鍛えること、情操を培うことを教育理念とする小学校です。

住所・アクセス

学校住所:〒186-0004 東京都国立市中3-1-10

電話番号:042-575-2231

アクセス:JR中央線 国立駅南口下車 大学通りを南へ徒歩15分

JR南武線 谷保駅下車 北へ徒歩15分

教育理念

桐朋学園小学校は以下の3つを教育理念としています。

  • 基礎学力を充実する

国語、社会、算数、理科といった基本となる教科について知識と技能を身につけさせることを重視します。問題解決できる能力を育成し、思考力や想像力を豊かにさせることが目標です。

また、日記の指導を通して観察力や表現力、構成力の育成をしています。

  • 心身を鍛える

桐朋学園小学校の生徒は駅から15分歩いて通学していて、毎朝体操を行います。自然に体力を鍛えられる環境が整っているのが特徴です。

遠足は歩くことが主体であり、林間学校では天狗岳に登山をします。5月から10月までは水泳が行われ、臨海学校では遠泳にチャレンジします。

さまざまな体験を通じて強い意志を養うのが桐朋学園小学校の教育です。

  • 情操を培う

情操を培うために桐朋学園小学校は自然豊かな環境の中に位置しています。緑に囲まれた環境で木登りやアスレチック、砂場などで遊べるのが特徴です。

また、うさぎやにわとりなどの飼育、きゅうりや大根などの栽培にも取り組みます。四季の変化をスケッチする授業もあり、自然の美しさに対する感受性を養うことが可能です。

児童会活動やクラブ活動も盛んで、学年を超えた友情が育まれます。

一貫教育

桐朋学園は一貫教育を重視しています。桐朋学園小学校を卒業すると、男子は桐朋中学校、女子は桐朋女子中学校に進学するのが特徴です。

一貫教育を通して「人間としての無限の可能性を豊かに開花させる」ことを目標にしています。

伝統ある生活科

桐朋学園小学校において長い伝統があるのが生活科です。6年間の一貫したカリキュラムが用意され、さまざまな直接体験を通した教育を行っています。直接体験を通して知識や技能、情緒、考える力などを育てるのが目標です。

たとえば、アサガオの土作り、ミシンの実習、土器作りから素焼きまでなど幅広い直接体験の機会を提供しています。

クラブ・児童会活動

桐朋学園小学校では5、6年生がクラブ活動を行っています。自分たちでクラブを提案して活動する仕組みです。たとえば、スイーツやサイエンス、ダンス、軽音楽といったクラブがあります。他にも、野球やバスケット、サッカーなど定番のクラブ活動も活発です。

また、5、6年生は児童会活動を行っています。学級や図書、体育、保健といった委員会による活動です。日常的な活動に加えて、清掃や募金活動なども実施されています。

昼食注文システム

桐朋学園小学校では弁当を用意するのが困難な家庭のために昼食注文システムを提供しています。

昼食注文システムは、あらかじめ翌月分の希望日に申込をすることで、当日に弁当が配達されるシステムです。桐朋中学・高等学校の食堂で調理された弁当が提供されます。

たとえば、特定の日だけ弁当を用意するのが困難な場合でも、あらかじめ注文しておけば弁当が配達されるため便利なシステムです。

タテの学年のつながりを重視する

桐朋学園小学校ではいろいろな場面でタテのつながりが重視されます。

たとえば、5年生が1年生と手をつないで下校をサポートする試みです。

また、2年生は入学したばかりの1年生を案内します。動物の飼育を担当する4年生は1年生と触れ合いの時間が用意されているのも特徴です。

他にも、卒業前に6年生が2年生と会食をする機会があります。

学年間の交流を通してお互いの理解を深め、交流の輪を広げていくことが狙いです。

桐朋学園小学校の入試問題傾向と対策

入試情報(2023年)

2024年度の桐朋学園小学校の募集要項は以下の通りです。

募集要項

  • 募集人員:男女合わせて72名
  • 応募資格:2017年4月2日より2018年4月1日までに出生したもの
  • 出願期間:10月1日0:00~10月3日23:59
  • 受験料:25,000円
  • 選考日:11月5日・6日・7日・8日のうち指定された1日
  • 合格発表日:11月10日午前9時
  • 学費:入学金 300,000円、授業料(月額) 41,200円、施設拡充費(月額) 10,000円、児童諸費(月額) 2,500円、教材費(年額) 35,000円、PTA会費(年額) 12,800円

その他

桐朋学園小学校を卒業すると男子は桐朋中学校、女子は桐朋女子中学校に進学できる制度があります。

独自の奨学会があるため、経済的な理由で就学が困難な場合も対応可能です。

通学には60分程度を要するものとします。最寄り駅である国立駅・谷保駅から学校までは徒歩15分です。所定のエリアに住んでいることが通学条件となります。

出願時に通学条件を満たさなくても、入学までに転居予定があれば受験は可能です。

入試問題傾向

入試概要

桐朋学園小学校では2020年度までは4日のうち2日が入試日として指定されていました。

1日目には工作的な内容のテーマが出されています。思考力や構成などを見る集団テストです。

2日目には行動観察を中心とした集団テストが実施されます。

いずれも試験時間は1時間~1時間30分程度です。集団テストですべてを判断するため、面接は実施されません。

制作(集団テスト)

制作では指示されたとおりに工作ができるかチェックされます。指示の理解力や手先の巧緻性を見るテストです。作品に自分の工夫を折り込むことも求められ、想像力も確認されます。

また、作品を完成させた後の片付けの様子も評価の基準です。

過去には完成品を用いて集団でごっこ遊びをするといったケースもありました。

行動観察(集団テスト)

行動観察では複数の指示が与えられて、ルールを正しく理解できるか、周りと協調できるかをチェックされます。たとえば、チームに分かれて競争を行い勝ち負けを決めるゲームをやるケースです。また、グループごとに分かれてお祭りごっこやゲームなどをする場合もあります。

指示やルールへの理解度に加えて、友達との関わり方や参加意欲、態度なども見られるのが特徴です。

入試問題対策

桐朋学園小学校の入試ではペーパーテストが実施されません。また、面接が行われないのも特徴です。

先生からの指示に従って行動できることが重要になります。また、集団テストが実施されるため、周りとの協調性や態度、意欲といった点も評価対象です。制作のテストでは創造力や個性といった点も見られます。

基本的なマナーや態度だけではなく、のびのびと遊ばせて自由に個性を表現させることが大事です。

桐朋学園小学校の入試問題傾向と対策

桐朋学園小学校の入試問題はペーパーテストが出されず、制作と行動観察がメインになります。指示に従った行動ができるか、周りと協調できるか、創造力があるかなどさまざまなスキルが総合的に評価される試験です。

ペーパーテストや面接とは異なる試験が出題されるため、対策が難しくなります。桐朋学園小学校の入試に不安のある方は、「さくらOne個別指導塾」にお任せください。

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参考
https://tohogakuen-e.ed.jp/wp-content/uploads/2023/04/26e179c4598d2119ccae7699e132a8a0.pdf
https://tohogakuen-e.ed.jp/intro/feature
https://tohogakuen-e.ed.jp/intro/course
https://tohogakuen-e.ed.jp/schoollife/seikatsu
https://tohogakuen-e.ed.jp/schoollife/lunch
https://tohogakuen-e.ed.jp/schoollife/club
https://tohogakuen-e.ed.jp/schoollife/relations