桐朋小学校の入試問題傾向と対策

東京都内の私立小学校として、人気を誇る桐朋小学校があります。その入試問題は、難易度が高いことで有名です。どのような問題が出題されるのか、対策はどのようにすればいいのか。情報が少なくて不安に思う方も多いでしょう。

本記事では、桐朋小学校の入試問題傾向と対策について、詳しく解説します。桐朋小学校の歴史や特色、教育方針についても紹介します。

桐朋小学校の特色

桐朋小学校は、東京都調布市にある私立小学校です。教育方針は「基礎・基本を大切にし、自己表現力豊かな子どもの育成」であり、子ども一人ひとりの指導に取り組んでいます。

学校法人桐朋学園によって運営されており、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学があります。学園全体で、音楽や美術などの芸術教育に力を入れていることが特徴です。

住所・アクセス

学校住所:〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1

電話番号:03-3300-2111

アクセス:小田急線成城学園前からバス、小田急線狛江駅からバス、京王線調布駅からバス

JR 三鷹駅からバス、吉祥寺駅からバス

教育理念

桐朋小学校では、以下の3つの理念のもと教育が行われています。

  • 顔が見える小学校を

学校内で人々と実感を通して触れ合うための環境をクラスや学校に作るという理念のもと教育が提供されています。

  • 豊かな感性育む

学校の日常生活、授業、自然ひろばなどを通じて、児童は様々なものと出会い触れ合う中で豊かな感性を育みます。桐朋小学校では本物に触れる教育を重要視しており、触れることを通じて感性を豊かにしていきます。

  • しなやかな身体を育む

児童の身体は6年間で目覚ましい成長を見せますが、しなやかさには運動の他に完成が必要となります。そのため、身体と心を一つのものと捉え、児童が五感を通して生活する環境を整えています。

食育へのこだわり

桐朋小学校では、1年生ではサツマイモ、2年生ではじゃがいもや男根を畑で育てます。児童が土を耕して畝を作り、収穫まで行います。

この取り組みによって、はじめは土に触れるのが苦手でも、自然と泥が好きになります。また、収穫物を食べることによって、野菜が好きになる子もいます。

いのちの教育

桐朋小学校では、砂袋を使って妊婦さんの体験をしたり、自身の体の変化について学ぶことで命の尊さを学びます。

コミュニケーションを重視

桐朋小学校では、朝の会や帰りの会などで児童の意見を聴き合い、授業内ではワークショップを開催して、児童が題を決め、友達と話し合いながら課題を進めます。係などの活動も積極的に行い、クラスで楽しく過ごせる環境を作り上げています。

自然とのふれあい

桐朋小学校には、「自然ひろば」という場所があります。そこには、カエデやコナラなどの樹木があり、四季に合わせた自然を楽しむことができます。

また、草原の虫や池の魚なども観察できます。子どもたちにとって、かけがえのない場所です。

地球市民という発想

桐朋小学校では、地球市民という考え方に基づき、多様性の尊重、国際理解、外国語学習のために地球市民の時間を設けています。平和、環境、SDGs、子どもの権利条約などを学び、相手を尊重してコミュニケーションが取れる児童の育成を目指しています。

卒業後の進路

桐朋小学校の卒業生は、桐朋学園が運営している系列の学校へ内部進学できます。男子生徒は桐朋中学校、女子生徒は桐朋女子中等学校へ進学できますが、内部進学をするためには小学校の校長先生から推薦を受ける必要があります。

推薦を受けるためには、小学校6年間の生活態度と中学校での学力が重視されます。進学先の中学校や高校は難関校としても知られているので、小学校の段階からある程度対策をしておかないと、進学してから授業についていけなくなる可能性もあるので注意が必要です。

桐朋小学校の入試問題傾向と対策

入試情報(2023年)

以下は2023年度の情報です。今年度の参考にしてください。

募集要項

  • 出願資格: 2016年4月2日から2017年4月1日が誕生日
  • 住所:指定地域に住んでいること
  • 通学時間:60分程度
  • その他:入学までに転居予定があれば出願可能

願書受付

  • インターネットによる出願
  • 10月1日(土)0:00~10月3日(月)23:59

入学試験

  •  11月5日(土)~11月8日(火)
  •  上記日程のうち指定された1日
  •  考査日時は受付後に連絡

合格発表

  • 11月10日(木)午前9時
  • 専用サイトで発表

入試問題傾向と対策

桐朋小学校に入学するためには、入試の本質を理解し、適切な受験対策をしていくことが必要です。以下に、入試問題傾向と対策を紹介していきます。

入試の概要

桐朋学園小学校の入学試験は、ペーパーテストを使わない特殊な試験で、工作や絵画などの問題を出題し、総合的な能力を評価します。集団テストでは、指示通りに工作を作成し、完成させた作品の片づけの様子も評価されます。

2020年度までは例年4日間のうち、2日間が指定され、集団テストで子どもの活動を総合的に見て、親の育児姿勢や家庭教育なども含め、すべてを判断する形式です。

集団テスト(制作)

桐朋学園小学校の集団テストでは、指示通りに工作を作成し、完成させた作品の片づけの様子も評価されます。指示通りに作るという能力や、自分の好きなように工夫して完成させる創造力も必要です。

過去には、制作して終了ということではなく、完成させたものを使い、集団テストとしてごっこ遊びなどを行ったこともあるようです。

集団テスト(行動観察)

ルールや指示に従い、チームで競い合ったり、お祭りごっこなどの遊びを通して、社会性や協調性、集中力や生活力を育むことが重視されています。また、お友達との関わり方や相談の様子、参加意欲や態度なども見られます。

桐朋小学校の受験対策

桐朋学園小学校は、ペーパーテストを使わない入学試験を実施しています。工作や絵画などの問題を出題し、総合的な能力を評価します。そのため、ペーパーテスト対策だけではなく、アイデアや発想力、手先を使って立体的なものを作り上げる力が必要です。自由にのびのびと遊び、個性を表現できることが重要です。

桐朋小学校の入試問題傾向と対策

桐朋学園小学校は、入学試験が特殊で、絵画や工作などの問題、手先を使った巧緻性、指示行動に基づいてさまざまな課題を出題し、言語・作業・行動のスキルを確認し、総合的に評価される仕組みです。合格倍率は約8倍で、合格するためには桐朋学園小学校にふさわしい生活習慣を身につける必要があります。

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参考:

https://shogakko.toho.ac.jp/education/feature

https://shogakko.toho.ac.jp/intro/philosophy