早稲田実業高等部の内部進学の基準は?学力テストについても解説!

大学附属の中高一貫校に通っている方、受験を検討している方にとって、大学へと内部進学できるのかどうかは、とても大切な要素の1つですよね。早稲田大学へと内部進学するのは難しいのか、それとも簡単なのか、どんな基準で成績が決められるのか、気になっている方はとても多いでしょう。

そこで今回は、早稲田実業高等部から早稲田大学に内部進学するための要件や内部進学テストの詳細についてご紹介します。

早稲田実業高等部の内部進学の基準

早稲田実業高等部から早稲田大学へと内部進学をするにあたっての目安となる基準は以下の2つがよく言われているものです。


・赤点が10単位または4科目以上

・欠席日数が1/3以上

と、内部進学をするだけだったら条件はかなり緩いと言えるでしょう。要は、学校にはしっかりと行って、赤点を取らないようにすれば良い、ということですからね。


ある年では早稲田実業高等部から内部進学を希望したうち、内部進学ができなかったのはたったの1人だけだったという話もあります。

ただ、だからと言って基準をギリギリ満たす範囲で怠けてしまうと、大学で行きたい学部へと行けなくなってしまうので注意が必要です。

次の項では、早稲田実業高等部から内部進学にするにあたって考慮される評定の仕組みをご紹介します。

評定の仕組み

内部進学の学部決め等で考慮される評定の点数は

・これまでの成績(各年の評定×20)=600点満点

・高3の5月10月に開催される学力テスト=それぞれ300点満点

の合計1200点満点となっています。

 

学力テストと同じくらいに3年間の成績も大切になってくるので、試験直前になって頑張れば良いのではなく、普段からコツコツと積み重ねていくことがとても重要になります。

この点数が高い順に好きな学部に進学することが出来るので、その為には高い点数を獲得する必要があります。

政治経済学部・商学部・法学部が人気な学部なので、こちらの学部を狙っている人は、入学後も全く気を抜くことが出来ません。

各学部のボーダーライン

上記の通り、早稲田大学の人気学部へと進学するためには高得点を獲得する必要があります。希望学部は第5希望まで提出することができますが、やはり第1希望の学部に進学したいですよね。

早稲田大学の人気学部のボーダーはそれぞれ以下の通りです。

 

・政治経済学部:約950点

・商学部:約750点

・社会科学部:約620点

・文学部、文化構想学部、教育学部、法学部はいずれもこれらよりもやや低め

・人間科学部・スポーツ科学部:定員割れ。入れない人はほとんどおらず、希望者以外の進学はほとんど無い

 

やはり、政治経済学部は早稲田大学の看板学部ともいえるので、飛びぬけてボーダーラインが高いです。

また、政治経済学部や国際教養学部を志望している人は、TOEFL ITPで480点を取得する必要があります。レベル的には英検2級か少しそれより上くらいなので、早稲田大学の政治経済学部に進学したいと考えている人であれば、持っていて当然と言えるレベルの英語力でしょう。

実際に早稲田実業を卒業した人たちの声を見てみると、合計で1000点を超えれば学部が選び放題になる、というものもありました。

(※ネットに記載がある情報を元に記事作成をしております。年度や年代によっても変動する場合がございます。あくまで参考程度でお願いいたします。)

学力テストについて

内部進学で必要となる評定の50%を占める学力テストについてご紹介します。

学力テストは、2年次から分かれている文系理系に分かれてそれぞれ3科目ずつテストを受けます。

試験範囲は4か月ほど前に発表されます。基本的にはほとんど高校3年間分です。

この項では、その中でも特に不安意識を持っている方が多いであろう英語と数学の2科目に関する対策方法を簡単にご紹介します。

英語

学校で扱っている内容よりもレベルの高い問題が出題されるので、平均点は低めになる傾向にあります。

その中でも高い点数を取るためには、教科書や授業で配布されたプリントなどをしっかりとやりこむ必要があります。

文章を全て暗記してしまうくらいにやりこむのが良いです。

その際のオススメの勉強方法は”音読”です。

英語は結局は、お勉強以前に”言語”なので、何度も繰り返し声に出して読むことで内容が身体の一部になるかのようにしみこんでいきます。

平均点が低めになっているだけあって、高得点を取ると周りと一気に差をつけることが出来るので、大きな壁であると言えますが、しっかりと対策をしましょう。また、TOEFLの対策も必要となってくるため、そちらも並行して対策を進めなければなりません。

 

数学

学校で扱っているワーク(4STEP・チャート式)の問題をしっかりと理解することが大切になります。ワークに載っている以上に難しい問題は中々出ないので、何度も繰り返し問題演習をして力をつけていくことが大切になります。

また、ただできるようにするだけではなく、どうしてその答えを導いたのかというような説明までできるようにすると良いでしょう。そうすることで、そこから応用の効いた問題が出題されても難なく対応することができるようになります。

 

注意点

早稲田実業高等部を志望している方で、「内部進学で早稲田に行きたい!」と考えている方に1つ注意点があります。それは「早稲田大学には医学部・薬学部・看護学部が無い」ということです。

なので、特に医者や薬剤師になりたいと思っている方は、早稲田実業高等部に進学しても、早稲田大学には進学せず、外部の大学に必ず進学することとなるので、その点はご注意ください。

最後に

今回は早稲田実業高等部から早稲田大学に内部進学するための要件や内部進学テストの詳細についてご紹介しました。

今回の内容を簡単にまとめると以下の通り

・早稲田大学への内部進学自体は、学校にしっかりと行って赤点を取ってなければ可能

・使用する成績は、これまでの成績(600点満点)+学力テスト(600点満点)の合計1200点満点で産出される

・政治経済学部が一番人気で950点程度は取っておく必要がある

・学力テストは3科目で実施される

・早稲田大学には医学部等がないため医療系の進路を考えている方は要注意

 

早稲田実業から早稲田大学へ内部進学すること自体はかなり簡単ですが、そこから自分の希望する学部へと進学するためには、大学受験と同様な努力が必要であると言うことができます。

特に人気な学部に関しては、早稲田実業は早大学院や早大本庄と比べると推薦枠が少ないので、より競争は激しくなっています。

毎日コツコツと積み重ねを頑張ることが希望した学部へ進学するための一番の近道であると言えるでしょう。

 

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