目黒日本大学中学校の特色と入学するための受験対策
目黒日本大学中学校は、正式名称を「目黒日本大学中学校・高等学校」と言います。東京にある私立の中高一貫校で、2019年に日本大学の準附属校となり、「日出中学校・高等学校」から今の名称に変わっています。
目黒日本大学中学校は東京にある私立の中高一貫校で、2019年に日本大学の準付属校となり「日出中学校・高等学校」から今の名称に変わっています。
この記事では、目黒日本大学中学校とはどのような学校なのか、また、入学するためにはどのような受験対策を採ればいいのかを解説します。
目黒日本大学中学校の受験を考えている保護者の方は、ぜひご覧ください。
目黒日本大学中学校の特色
目黒日本大学中学校は上記で述べたように、日本大学の準付属校になって間がありません。日本大学が準付属校を設置するのは都内初、50年ぶりとあって注目を集めています。準付属校になる4年前には校舎も新しくなっているので、きれいな環境で勉学にいそしむことができます。
建学の精神・教育理念
建学の精神は「質実剛健・優美高雅」、教育理念には「しなやかな強さを持った自立できる人間を育てる」ことを掲げています。
教育における特徴
目黒日本大学中学校の教育の特徴は、「問題解決力」「進路実現力」「相互理解力」が身に付く教育を行っていることです。問題解決力は問題や課題を自分で見つけて解決する力のこと。従来の知識型の勉強ではなく、問題や課題を自分で見つけて解決する力を身に付けます。
進路実現力では、学んだ知識が進路に結びつく進路プログラムを作り、知識を実際に社会で役立つようサポートします。相互理解力とは、コミュニケーション能力を高める力のこと。目黒日本大学中学校では、知識を得るだけではなく相手に対する思いやりの気持ちを育て、自らも成長するよう導いています。
また、2020年度の入試改革に対応し、これからのグローバル社会に羽ばたくために必要な英語の4技能を身に付ける力を育てるため、ネイティブの教師による朝のHRやタブレットを利用したオンライン英会話、英検2級の取得など、英語教育に力を入れているのも特徴の1つです。
入試の特徴
目黒日本大学中学校の入試は、「2教科型入試」「4教科型入試」「算理入試」「適性検査型入試」の4つ中から選ぶことができます。
入試の内容は以下の通りです。
2教科型入試 | 国語・算数 |
4教科型入試 | 国語・算数・理科・社会 |
算理入試 | 算数・理科 |
適性検査型入試 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ |
入学するための受験対策
「目黒日本大学中学校への入学を目指したいけれど、具体的にどのようなことをすればいいのかわからない」という保護者の方も多いのではないでしょうか?
そこでこの項目では、目黒日本大学中学校に入学するための受験対策を解説します。
いつから始めればいいの?
中学受験の準備は、一般的には小学3年生の2月を過ぎてから始めるとよい、とされています。
理由は、2つ。中学受験に必要な勉強時間は3年間だと言われtいることと、塾の中学入試のカリキュラムは入試がある6年生の2月の3年前である3年生の2月から始まっているからです。
小学3年生の終わりまでは、特別な受験対策は必要ありません。ですが、入試に必要な読解力を養うのに効果的な読書は、始めたからと言ってすぐには身に付きません。低学年のうちから読書に親しみ、読解力を自然に身に付けておくと、受験時に大きなアドバンテージとなります。
また、目にした自然や買い物で買った野菜や果物の産地について調べてみる、ニュースを見て社会について家族で話すなど、日常の中で日頃から知識を得ておくことも、中学受験に対してとても効果があります。
目黒日本大学中学校の入試の傾向と対策
目黒日本大学中学校の偏差値は54~60。超難関ではありませんが、中堅校で簡単ではありません。2019年に学校名が変わってから人気が出て、倍率が日程によっては2倍以上になったこともあります。
中学入試では過去問を解くことが大切ですが、一般的に過去5年分を解く必要があります。しかし、目黒日本大学中学校の過去問は3年分しかないため、3年分を解いた後は偏差値の近い学校の過去問に取り組んでください。
各教科の傾向と対策は以下の通りです。
算数
目黒日本大学中学校の入試の算数は、基本から応用までまんべんなく出題されます。過去問を調べて、よく出題されている分野はとくに重点的に取り組みましょう。
算理入試の記述問題は、初めて見る問題でも工夫をすると解ける問題が出題されます。途中までの考え方も考慮されるので、難しいと思ってもできるだけ取り組み、その過程を書いておくことが重要です。
国語
国語は漢字、慣用句、ことわざ、記述問題から出題されています。漢字の読み書きや意味、慣用句、ことわざの意味と使い方などをしっかり理解することが大切です。
また、日頃から本をよく読み、書いてある内容を正確に読み取る練習をしておきましょう。
理科
理科は、化学・物理・生物・地学の4分野からまんべんなく出題されます。
まずは教科書に書いてあることを確実に頭に入れ、その後に中学入試用の参考書や問題集に取り組んで漏れがないようにしましょう。
社会
社会は1つのことがらについて1つの答えではなく、さまざまな方面からのアプローチが大切です。年号だけでなく、関わった人やそれによってどんなことが起こったのかを紐付けておきましょう。
漢字やカタカナを正しく書けるようにすることや、地図や史料、グラフ、写真などから解答を読み取る力をつけておくことも大切です。また、理科や社会でも論述問題が出題されるので、読解力や文章力も必要です。
どの方法で取り組むのか?
中学入試に取り組むには、塾、家庭教師、自宅学習の3つの方法があります。
塾
中学入試対策で1番多いのは塾に通う方法です。塾は受験に関する情報が豊富で、最新のデータを手に入れることができます。
周囲もみな受験をする子どもなので、入試に対するモチベーションを保ちやすい、というメリットもあります。また、受験までのカリキュラムがしっかりと組まれているので、授業を受けていれば受験に間に合うように勉強ができます。
反面、集団指導では自分のペースや学力に合った勉強がしにくい、というデメリットがあります。
家庭教師
家庭教師は、子ども1人ひとりのレベルに合った指導が受けられるのが最大のメリット。また、自宅まで来てくれるので通塾にかかる時間がなく、効率よく勉強できます。
ですが、講師によってレベルがまちまちで、子どもに合った講師を見つけるのが大変なことや、塾よりも費用が高いこと、競争相手がいないので子どもによってはモチベーションを保ちにくいのがデメリットです。
自宅学習
自宅で受験勉強をする場合は、通学時間がないことや費用がかからないこと、自分のペースで勉強できることがメリットです。
デメリットは、モチベーションが保ちにくいこと、受験の情報が手に入りにくいこと、学習計画を自分で立てなければいけないことが挙げられます。
また、わからないことを親が指導する場合は、親の負担が大きくなります
おすすめは塾の個別指導
目黒日本大学中学校の入試対策でおすすめの手段は、塾の個別指導を受けることです。塾の個別指導は、塾によって対応人数が異なり、マンツーマンのところもあれば、講師1人に対して2~3人を受け持つこともあります。
個人のペースやレベルに合った指導はマンツーマンが1番ですが、2~3人対象でも集団指導に比べると1人ひとりに合わせた指導が受けやすくなります。大勢の中でわからないことを質問するのが苦手な子どもも、個別指導なら疑問点をしっかりと解決できます。
また、自習室を利用すれば、緊張感やモチベーションを保つこともできます。塾と家庭教師のよいところを取った指導方法と言えるので、中学受験対策としておすすめです。
まとめ
目黒日本大学中学校は、日本大学の準付属校になって間もない学校です。従来までの知識を詰め込むことを重点とした勉強ではなく、自分で問題を解決する力を身に付け、学んだことが将来の進路に結びつく勉強を実践しています。
入試の科目が4つの中から選ぶことができるのも大きな特徴で、併願して合格のチャンスを増やすことも可能です。
中学入試の勉強対策には家庭教師や塾、自宅学習などがありますが、個人のペースに合った指導が受けられ、なおかつモチベーションも保ちやすい塾の個別指導がおすすめです。