慶應義塾女子高等学校の入試問題傾向と受験対策

慶應義塾女子高等学校は、東京都港区三田にある、私立の女子校です。

最近では、女優の芦田愛菜さんが在籍・卒業するなど、多くの著名人の母校として有名なことに加え、慶應義塾大学へ内部進学できることから大変人気のある学校です。

この記事では、慶應義塾女子高等学校の特色に加え、入試問題の傾向や受験対策についてご紹介していきます。

慶應義塾女子高等学校の概要と特色

自分が目指す学校が、自分に合う学校なのかどうかを知ることは、入学後のミスマッチを防いだり、受験のモチベーションを保つうえでも重要です。早い段階で学校案内を手に入れるなどしながら、気になる学校がどのような学校なのか情報収集を重ねていきましょう

ここでは、慶應義塾女子高等学校の基本的な学校情報や特色についてご紹介します。

所在地・アクセス

〒108-0073

東京都港区三田2-17-23

【最寄り駅からのアクセス】

・JR山手線・京浜東北線 田町駅 徒歩 10分
・都営地下鉄三田線・浅草線 三田駅 徒歩 8分
・東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線 白金高輪駅 徒歩 10分
・東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線 麻布十番駅 徒歩 20分
・都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅 徒歩 20分

慶應義塾女子高等学校の教育理念

慶應義塾の学祖・福澤諭吉の残した「慶應義塾の目的」と「独立自尊」の精神に基づき、

「独立自尊」の精神の涵養

~自由・開発・創造~

引用元:学校概要|学校案内|慶應義塾女子高等学校

を教育の理念としています。

生徒一人ひとりの個性を大切にしながら、自由な雰囲気の中で学ぶことのできる学校です。

慶應義塾女子高等学校の特色

教育理念のもと、慶應女子高校では、自分も他者も大切にし、知性を磨き情操を育てる、様々な特色のある教育活動が行われています。

①ユニークな教育内容

伝統的に続けられている学習として、白居易の漢詩を暗唱する「長恨歌の全文暗唱」、生徒がオリジナルの小説を創作し執筆する「80枚創作」、文学作品について研究し、論文を書く「国語科レポート」が行われています。

また、2年生からは選択科目も増え、外国語ではフランス語やドイツ語、中国語なども選択できます。

そのほか、講師へのアポイントメント取りや当日の運営までをすべて生徒が担い、『宇宙』をテーマとした授業を行う宇宙授業、外国の学校との間で生徒がオンラインで討議を行う遠隔会議などのユニークな授業も行われています。

②学校行事

学校行事が非常に盛んで、特に6月に行われる演劇会、9月の運動会、10月の十月祭(かんなさい)を「三大行事」と呼んでいます。慶應女子高校では、これらの行事は生徒たちが企画・運営を行います。演劇会はクラス、運動会は全学年同クラス、十月祭は各クラブという、異なる集団で一つの目標に向かって力を合わせることで、学年やクラスを超えて幅広く人間関係を構築し、自分らしくいられる居場所を見る蹴るとともに、協調する力や人間力などを養います。

③クラブ活動

運動系・文化系合わせて30以上のクラブがあり、中には高校の部活動ではあまり見かけないものもあります。クラブ活動の中には、慶應義塾高等学校や慶應義塾大学と合同で活動するものや、大学生の指導を受けるものなど、その活動形態も様々です。

【運動系クラブ】

アーチェリークラブ、弓術部、競走部、剣道部、ゴルフ部、水泳部、スキー部、スケート部、卓球部、庭球部、馬術部、バスケットボール部、バドミントン部、バトン部、バレーボール部、ラクロス部

【文化系クラブ】

アイリッシュハープアンサンブル、英語会、演劇部、楽友会、華道部、奇術部、軽音楽部、茶道部、生物研究会、電子計算機研究会、天文研究会、美術部、漫画研究会、マンドリンクラブ、ワグネルソサィエティオーケストラ、クッキング同好会

④慶應義塾大学への内部進学

卒業すれば全員が慶應義塾大学に進学できる点も、慶應女子高校の大きな特徴です。大学進学だけではなく、その先の将来の進路を考えるために、様々なプログラムが用意されており、模擬授業や模擬ゼミ、学部見学会、施設見学会なども行われています。

慶應義塾女子高等学校の入試情報

慶應女子高校の1学年の定員は200名で、6クラス編成です。

入学者は、一般入試・帰国生入試による入学者約90名、自己推薦入試による入学者約30名に加え、慶應義塾中等部からの女子進学者約90名が、1年生から混合クラスで過ごします。

ここでは、一般入試・帰国生入試と、自己推薦入試についての概要をお伝えします。

一般・帰国生入試

一般入試・帰国生入試の概要は下記のとおりです。詳細については、必ず公式に発表されている募集要項(詳細はこちら)をご覧ください。一般入試の倍率は例年4倍程度、帰国入試の倍率は例年3倍程度で推移しています。

募集人数

一般:女子約70名

帰国生:若干名(例年20名程度)

出願期間

一般:2024年1月25日~1月29日
Web登録および郵送、郵送は簡易書留限定で必着

帰国生:2023年12月1日~2024年1月11日
WEB 登録および郵送、郵送は必着

入学検定料

30,000円

試験内容

国語・数学・英語・作文の筆記試験

日程

試験日:2024年2月10日(土)

8:10集合
8:40~9:40国語
10:05~11:05英語
11:30~12:30数学
12:35~13:15昼食
13:20~14:20作文

合格発表:2024年2月12日(月・振休)13:00~15:00

自己推薦入試

慶應女子高校の推薦入試の倍率は例年5倍程度と、非常に高い倍率です。出願資格もかなり高く設定されていますが、条件を満たしているのであれば、受験のチャンスを増やすという意味でもチャレンジしてみる価値は十分にあります。

自己推薦入試を受験して合格した場合、必ず入学しなければいけません。

出願資格

自己推薦入試に出願するためには、次の基準をすべて満たしていなければなりません。

ア 2024 年 3 月に中学校を卒業見込の者。

イ 慶應義塾女子高等学校を第一志望とする者。

ウ 出身中学校長の推薦を受けた者。

エ 中学校第 3 学年の評定(五段階評価)が以下の条件をすべて満たしている者。
a 9 教科(国語,社会,数学,理科,音楽,美術,保健体育,技術 ・ 家庭,外国語)の評定合計 が 42 以上である。
b 理科と社会の評定がともに 5 である。
c 2 の評定がない。

オ 中学校入学から 2023 年 12 月末日までの欠席・遅刻・早退の合計数が 5 以内である者。

カ 中学生として諸活動に積極的に取り組んだ者。

募集人数

女子約30名

出願期間

2024年1月15日のみ
WEB 登録および郵送(郵送は必着、配達日指定郵便限定)

入学検定料

30,000円

試験内容

出願書類および適性検査・面接

日程

試験日:2024年1月22日(月)

8:20集合
8:45~10:15適性検査
10:45~面接

合格発表:2024年1月23日(火)13:00~15:00

慶應義塾女子高等学校の一般入試に向けた傾向と対策

ここからは、一般入試を突破するために、国語・数学・英語・作文の出題の傾向と対策をお伝えしていきます。国語数学英語の3科目は試験時間は60分間で、100点満点のテストです。作文も試験時間は60分となっています。

国語の傾向と対策

2023年の国語の問題は、小説、論説文、古文でした。記述問題が大部分ですが、「〇字以内で書きなさい」というような文字数の指定がないことも難易度を高めている要因です。高い読解力と記述力を必要とする問題だと言えるでしょう。

傾向

論説文では、「~とはどういうことですか」、という傍線部の内容を言い換えて説明する問題が多く出題されています。言い換え問題は、本文の理解が十分にできた上で、過不足なく要点をまとめる力が必要です。

また、文学史に関する問題や、文を文節に分解するなどの口語文法についての問題が出題されている点も特徴的だと言えるでしょう。

対策

文章の内容を把握する読解力だけではなく、短い時間の中である程度分量のある内容を的確にまとめる力をつけることが一つのポイントです。日頃から読書を習慣づけ、語彙を増やしたり読解力を増やすことが効果的です。

漢字や語彙、口語文法に関しては、受験直前になって対策を行っても決して本番で発揮できるような力はつけられません。ですので、日頃からコツコツと学習を積み重ねていくことがよいでしょう。

慶應女子の問題に特徴的な文学史の問題については、国語便覧などを日頃から読み、歴史的な背景なども踏まえつつ大きな流れとして文学史を捉えられるようにしていきましょう。

数学の傾向と対策

2023年は、小問集合問題(方程式の応用・数の性質)、規則性、2次関数と1次関数の融合問題、平面図形、空間図形の問題が出題されました。

例年、ほぼすべての分野からまんべんなく出題されています。

傾向

全体としては、オーソドックスな出題が多く、受験生にとっても、「どこかで見たことがある」というような問題がほとんどです。頻出なのは、展開・因数分解の応用、式の値、平方根などの基本的な計算問題、関数、方程式の文章問題、場合の数と確率、平面図形、空間図形などの分野です。加えて2023年度は規則性の問題が出題されました。今年度も続けて出題される可能性はありますし、他の分野に比べて、他分野との融合問題として出題しやすい分野なので、注意が必要かもしれません。

対策

複数の分野にまたがるような融合問題や、規則性に関する問題など、様々な出題パターンに対応できるようにしておきましょう。問題数も多いので、時間内に余裕を持って解ききり、見直しまできちんと終えるスピード感も重要です。そのためには、ある程度問題数をこなしておく必要があるでしょう。よく使う定理や公式は、考え方も含めて確認しておくことで本質的な理解ができ、応用力に繋がります。

また、答案用紙には答えに行きつくまでの過程を記述しなければならない問題も多く、自分の考えをどのように採点者に伝えるか、という技術が合否を分けると言えます。そのため、日頃から問題演習を行う際には、考え方を記述するように意識しましょう。

英語の傾向と対策

2023年は長文読解の問題が4題、約50単語のテーマ英作文が出題されています。慶應女子高校の英語の問題は、難易度が高いことで有名です。中学の学習内容を超えた内容も出題されるので、十分な対策が必要です。

傾向

例年、高校入試としては文章量も多く、出題形式も、抜き出し、英訳、和訳、空欄補充、英作文、並び替えなど多岐にわたります。語彙やイディオムのレベルも高く、高校で学習するような内容が問われることも少なくありません。文法については、文型の考え方をしっかり身に着けておくと問題を解く際に効果的です。早く正確に文章を読む読解力と記述力が求められています。

対策

中学の学習内容がきちんと身についていることは最低条件です。そのうえで、長さのある文章を正確に読みとる語彙力と読解力を身につけましょう。語彙に関しては、市販のものであれば、難関校対策用のものか、高校生用のテキストを選ぶようにしましょう。

長文の精読を行うことによって、集中力を養うとともに、和訳の力も育てていくことができます。また、途中で分からない単語が出てきたらきちんと辞書を使って派生語まで調べるようにすると、語彙力も身につきます。そういった練習を繰り返すことによって、入試で頻出のトピックについて知ることができるので、本番でもしわからない単語やイディオムがあっても、内容を類推できるようになるでしょう。

作文の傾向と対策

60分で600字以内の作文を書きます。こちらも、ある程度練習を積み書きなれていないと、合格基準に達するものを書き上げるのは難しいでしょう。

傾向

ひとつのテーマが与えられ、それについて自分の意見を書く場合、文章を読み、その内容について自分の意見を書く場合、グラフから読み取れることについて、その原因を考え述べる問題と、様々な問題が出題されています。

いずれの出題形式にせよ、広い視野で物事を捉え、論理的に自分の考えを述べることができるかどうかを見られていると考えてください。

対策

まずは過去に出題された問題に取り組み、時間内に580字以上600字以内で自分の解釈や体験、具体例や考えなどをまとめられるかどうかトレーニングしていきましょう。書いたものは誰かに必ず読んでもらい、フィードバックをもらうことが大切で、そのフィードバックをもとにもう一度同じ課題に取り組んでみることが理想です。

他の科目同様、こちらもある程度慣れておくことが大切なので、公開されている過去問はすべて解ききってしまったという場合には、他校の同じような出題傾向の問題や、大学入試の問題にチャレンジしてみることもおすすめです。

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慶應義塾女子高等学校の一般入試は、学校自体の定員も少ないことから倍率が高いのが特徴です。中学校のなかではトップクラスの成績であったとしても、首都圏から広く受験生の集まる慶應女子高校への合格は、簡単ではありません。

合格に向けてはまず、基本的な問題でいかにミスをしないかが重要であり、中学校の学習内容をしっかり理解しておく必要があります。そのうえで過去問題や問題集などで実際の入試レベルに慣れ、本番を見据えて練習を積んでいく必要があるでしょう。

しかし、お子様やご家庭での勉強だけではサポートや対策に限りがあるため、個別指導塾を活用した計画的な学習がおすすめです。

弊社さくらOne個別指導塾では、社会人プロ講師が完全マンツーマンで慶應女子高校への合格をサポートします。また入学後も慶應義塾大学への進学に向け、「慶應義塾内部進学コース」を準備しているので、入学後も続けて通い続けていただくことができます。

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 参考サイト

慶應義塾女子高等学校学校ホームページ

慶應義塾女子高等学校スクールガイド2024

慶應義塾女子高等学校 – Wikipedia

2024年度入学試験要項<一般・帰国生入試>

2024年度入学試験要項<自己推薦入試>

宇宙授業

遠隔授業