上智大学看護学科に関する受験情報
上智大学看護学科の概要
上智大学は9学部、大学院に11研究科を設置する総合大学です(2020年度)。世界最大の教育機関運営組織(在学生は全世界で約290万人)であるキリスト教のカトリック修道会イエズス会が開設した日本初のカトリック教会系大学です。
上智大学の歴史は古く、1928年に設立されました。その起源はきわめて古く、1549年にイエズス会の宣教師として来日したフランシスコ・ザビエルが、「日本の首都に神学部、法学部、医学部を含む総合大学を建学したい」という意思をローマへ書き送っており、これが同大学設立に結びついたとされています。1957年には女子の入学が許可されました。
建学の精神は「他者のために、他者とともに」「学際的なネットワーク」 「グローバル社会に対応できる能力」となっています。大学名の由来は、カトリック教会の祈りである『聖マリアの連祷』の中の”Sedes Sapientiae (上智の座)”からきています。 また、上智大学は「THE世界大学ランキング日本版2020」では、日本の278大学中第20位(私立大学としては第4位)にランクインしています。 学生の特徴としては、留学生・文系の学生・女子が多いことなどです。
看護学科は2011年の聖母大学の合併に伴い、総合人間科学学部に開設されました。これまで聖母大学であった校舎は上智大学の目白聖母キャンパスへ移管され、大学院総合人間科学科学研究科に看護学専攻修士課程も開設されました。温かでしなやかな感性を育み、「他者のために、他者とともに生きる」素養を持つ看護師を育成しています。
総合人間科学学部看護学科では、専門科目として基礎看護学・母性看護学・小児看護学・成人看護学・老年看護学・精神看護学・在宅看護学・公衆衛生看護学を学びます。看護専門科目は「人間の発達と健康」(1-2年次)、「人間の健康障害と看護」(2-4年次)の科目群で構成され、 4年次に国際看護学コース、養護教諭コース、保健師コース、看護統合コースの中から1コースを選択します。
1年次は、四谷キャンパスで総合大学ならではのさまざまな科目、学部共通科目とともに、看護学の基礎を学びます。2年次では「人間の発達と健康」に関連した看護の専門基礎科目を本格的に学び、3年次は「人間の健康障害と看護」に焦点を当て、実習を中心に学び、看護実践能力を身につけます。
2・3年次は看護学科のある目白聖母キャンパスで学びますが、水曜日は再び四谷キャンパスに戻って科目を履修でき、総合的に教養教育を学びます。また、目白聖母キャンパスでは保健師・養護教諭・国際看護学など、それぞれが選択した科目やコースについて看護学の知識を深めます。
上智大学総合人間科学学部看護学科の特色としては、助産学専攻科を開設していることです。看護学基礎教育を修了すると、充実した助産学教育を行うために1年の課程で助産師として必要な知識、技術、態度を修得することができます。これは総合大学ならではのカリキュラムといえます。
上智大学看護学科の所在地
上智大学は四谷キャンパス(東京都千代田区紀尾井町)と目白聖母キャンパス(東京都新宿区下落合)に所在します。総合人間科学学部看護学科がある目白聖母キャンパスにはグラフィックウォール「鶏のトサカ」(ナイチンゲールがクリミア戦争における死因分析を表したグラフ)が刻まれています。実習室、エレナ・ハース庭園、学生ラウンジ、コンピュータルームのほか、吹き抜けとなっている中庭にはマリア像があります。
上智大学看護学科の提携病院
上智大学総合人間科学学部看護学科の提携病院は公表されていません。
上智大学看護学科の入試種類ごとの受験情報
上智大学総合人間科学学部看護学科の入試選抜では、入試種類は一般選抜(16名)と推薦(公募制)(20名)、大学入学共通テスト利用選抜 (21名)の3種類に分かれています。
一般選抜
TEAPスコア利用型(全学統一日程入試))は3教科3科目(350点満点)です。
英語(150点)
国語(100点)
数学
数I・数II・数A・数B (100点)
からなります。また、面接も必須です。
英語については、事前に受験した上智大学と日本英語検定協会が共同開発した大学入試向けの英語運用能力測定試験であるTEAP(またはTEAP CBT)の検定試験結果を利用します。TEAPの試験難易度は英検2級よりも難しく、準1級よりもやや易しい程度とされます。
推薦(公募制)
出願要件が厳しく、高等学校長の推薦を受けた者に限られ、また数学I・II・A・Bまたは化基・化または生基・生を履修した者で、外国語検定試験のいずれかの基準を満たす者、または「IB」の要件(IB Diplomaを取得見込みで、数学または理科の学科指定1科目を履修した者)を満たす者となります。
選考試験は書類審査、面接、小論文・作文によって総合的に判断し、合否判定が行われます。
外国語検定試験
英検2級、TEAP 220(各50)、TEAP CBT 325、IELTS 4.0、TOEFL iBT 42、TOEIC L&R/TOEIC S&W(LR 550、SW 240)、国連英検C級、GTEC 960、ケンブリッジ英検142、独検準1級、Goethe-Institutのドイツ語検定試験B1、オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験(oesd)B1、仏検2級、DELF B1、TCF B1の利用が可能です。
大学入学共通テスト利用選抜
3教科3~4科目(140点満点)で、外国語(英、独、仏 から1科目選択。英語はリスニング含む)(60点)、国語(40点)が必修科目です。選択科目は、数学:数I・A、数II・B(40点)と理科:化基、生基、化、生(40点)になります。
外国語外部検定試験(英検、TEAP、TEAP CBT、IELTS、独検、仏検等。いずれも4技能必須) の利用については、CEFRレベルA2以上の下記の外国語外部検定試験結果はCEFRレベルごとに5~30点に得点化し、大学入学共通テストの外国語の得点に満点を上限として加点されます。
河合塾が提供する入試難易度データを基にした学部別偏差値一覧によると、総合人間科学学部看護学科の偏差値は57.5、共通テスト得点率は81-85%となっています。
上智大学看護学科で取れる資格と合格率
上智大学総合人間科学学部看護学科で受験資格が得られるものとしては、看護師国家試験、保健師国家試験(選択20人)、養護教諭一種免許(選択) があります。
国家試験の合格率はそれぞれ看護師97.9%、保健師100%となっており、他大学の看護学部・看護学科と比べて高い数字といえます。
上智大学総合人間科学学部看護学科の就職先としては、公益財団法人がん研究会 有明病院、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、国家公務員共済組合連合会 虎の門病院、日本医科大学付属病院、国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院、聖マリアンナ医科大学病院、一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院、日本赤十字社医療センターがあります。
また、進学先としては上智大学助産学専攻科があります。
上智大学看護学科の留年率
上智大学総合人間科学学部の2018年度の留年率は13.8%となっていますが、看護学科単体の留年率は公表されていないようです。
他学部の留年率は20%を超えているため、上智大学内では比較的低い数字になっています。
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参考
上智大学総合人間科学学部看護学科の公式サイト
https://www.sophia.ac.jp/jpn/program/UG/UG_HS/kango.html
http://www.sophia-humans.jp/department/05_nursing_01.html
スタディサプリ進路のサイト
https://shingakunet.com/gakko/SC000305/nanido/
看護師国家試験大学別合格状況
http://kangogaku.net/gokaku/index.html
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%99%BA%E5%A4%A7%E5%AD%A6#%E6%89%80%E5%9C%A8%E5%9C%B0