中学受験勉強はいつから?開始目安と対策方法を解説

3年続いたコロナ禍であっても中学受験熱は冷めることなく、むしろ過熱している昨今。

特に公立中学校との差が大きく出たのが、緊急事態宣言や日常生活が取り戻せない中での学習再開の早さ、柔軟な対応でした。オンライン指導や配信。いち早く学習を再開したのも中高一貫校でした。ICT教育と言われ続けていましたが、こういった緊急時に強さを発揮しました。結果として2023年入試は過去最高の受験者数、受験率となりました。こういった結果も納得です。

首都圏模試センターの推定による今春2023年の首都圏の「私立・国立中学校の受験者総数」は、前年より1.500名増加の「52,600名(前年比102.9%)」、受験率は「17.86%」と、いずれも過去最多・最高となりました。ピーク時から徐々に減少してきた中学受験者数が2014年を境に、9年連続で増加となっています。そして今春、過去最多の受験者数となりました。

今後、小学校6年生に人口減少、景気における先行きな不安等、様々な懸念はあるものの、小学生の子どもを持つ親として、教育に対する関心は高いと言えるでしょう。また、大学入試の変化を含め、教育に対する状況も問い直されているという観点からも、今後も中学受験への関心は高い傾向が続くでしょう。

中学受験勉強はいつから始めればいいのか?

このような過熱ぶりを見せている中学受験ですが、ではいつから中学受験対策、勉強を始めればいいのでしょうか?

集団塾編

大手の中学受験塾(サピックス、四谷大塚、日能研、早稲田アカデミー)では低学年からのスタートを推奨しています。もちろん塾として早くに生徒を獲得したいという思惑もありますが、当然ながら早く始めれば受験までの勉強期間が長く取れますので、大きなメリットと言えるでしょう。通塾になれるまでに2~3か月ほどかかります。塾での学習の進め方や家庭学習、テストや模試も複数回経験してようやく慣れるものです。そういった面では「なるべく早めにスタートしましょう」ということは頷けます。

しかし、中学受験は特殊な勉強が必要になります。小学校の勉強の延長ではなく、あくまで中学受験専用の勉強の進め方を行わなければなりません。よって、学校で習うこととは全く違った視点で勉強をすることになります。

まずは、基本的な学力の定着、学習習慣、塾に通う時間の確保は必要になります。

基本的な学習であれば計算と漢字は現学年のことがきちんとできていることが最低条件となります。

特に算数と理科(物理化学分野)は小学校での学習とは大きく異なります。この2科目で中学受験を断念される方が多くいらっしゃることも事実です。

学習習慣や基本的な学習が定着していないうちは、学校+αの塾での学習が苦痛に感じ、続けるのが難しいでしょう。一番よくないのは途中で受験そのものをやめてしまうことです。

また、塾に通う時間の確保も必要になります。低学年であれば習い事をされているお子さまも多いでしょう。習い事の整理や調整にも時間がかかります。全てをやめてしまう必要はありませんので、お子さまが一番続けたいと思うものは残してあげるといいでしょう。できる限り継続をしてもらいたいですが、小6になった段階で塾一本にするようにしてください。

通塾開始は4年生がお勧め

こういった事情を踏まえて、中学受験塾での勉強をスタートするのは4年生がお勧めです。

4年生の1年間かけて中学受験のベースとなるカリキュラムを終え、5年生から中学受験で必要な単元をすべて網羅する。

その上で4年生の学習内容を経験しているか否かは大きな差になります。受験カリキュラム自体は多くの塾でも5年生からになりますが、この4年生1年間での学習経験、習慣は本当に強いです。

ただし、もう4年生スタートが間に合わないという方はどんなに遅くとも5年生から始めてください。(中学受験の年度の始まりは2月になります)できれば4年生の夏期講習や冬期講習には参加をしてもらい、中学受験の学習のベースは作っておくといいでしょう。

3年生のうちから情報収集を

4年生から始めるために3年生のうちに各塾のテストを受験してみてください。

多くの塾では募集・選抜を兼ねてテストを実施しています。気になる塾のテストを受けて、お子さまの立ち位置や得意不得意を客観的に確認してみてください。また、同時に開催されている保護者会や説明会に参加をして塾の方針を確認するのもいいでしょう。一番はお子様がその塾に通ってみたいか、ここをポイントにしてみてください。塾によって目指すべきターゲットも異なります。3年生は情報収集、4年生からスタートがよいタイミングと言えるでしょう。

個別指導編

個別指導だけでも中学受験をすることが可能です。習い事を続けながら、得意の英語を生かしながら、帰国性だから。こういった場合であれば特に個別指導をお勧めします。4科目型の入試であれば集団塾でもいいのですが、目的や目標が明確であるのであれば、ポイントを絞った学習ができる個別指導は強いです。

その際には集団塾以上に塾選びに注意をしてください。最低限、事前に確認しておくべきことは

その際に注意すべきポイントは

①中学受験指導ができる塾なのか、担当講師なのか?

②集団塾と併用されるのであれば、その集団塾のことを知っているのか?

③個別指導で行うべきことが明確か?それは希望・要望に適っているか?

以上、3点に注意をして選択してください。特にそもそも中学受験についてきちんと理解をしているのかというのはポイント。

塾独自できちんとカリキュラムやノウハウがあるのか、必ず確認してください。使用するテキストは?カリキュラムは?模試は?

後悔のないようになからず確認しましょう。

様々な個別指導が乱立しているので、比較することもおすすめです。教室責任者の対応や知識も大切ですが、実際に指導をする講師とも話ができるような個別指導がいいでしょう。

個別指導の活用方法として、もちろん個別指導単独で受験を迎えるとともに、集団塾のサポートとして活用することもできます。

独学編

中学受験において独学はお勧めしません。指導内容が多岐にわたり、かつ特別な解法が必要になりますので、塾での学習をお勧めします。勉強以外においても、志望校の選択や併願等、やらなければならないことがありすぎます。そういった情報を得るためにも塾に通うというだけでも大きな価値があります。ぜひ任せるべきことはプロに任せてください。

中学受験の勉強の対策とは

中学受験塾に入る前に

中学受験を志したら最初に行ってほしいのは毎日の家庭学習の習慣です。

まずは勉強をする習慣を早い段階から身につけてください。長時間の学習は必要ありませんので、小学校低学年であれば1日1時間取ることができればまずは十分。応用問題ではなく、漢字計算、文章読解を進めてください。

また、すぐにではなくて構いませんが、習い事の整理を進めていきましょう。塾の通室曜日に合わせて、習い事の調整ややめる、いつまで続けるのかということもお子さまと確認してください。特に、6年生になると集団塾では併用をすることが難しくなるでしょう。そういったことも覚悟のうえで、中が塾受験のスタートを迎えてください。

中学受験の勉強を開始したら

大切なことは家庭学習です。塾に通う=成績が上がるわけではありません。あくまできっかけであり、ペースメーカーです。よって家庭学習の管理が親御さんの大きな役割になります。

毎回必ず宿題が出されます。期日までに終えることができるようにスケジュール管理を一緒に行ってください。最初は親御さんが計画を立ててしまっていいと思いますが、学年が上がったら、一緒に考えるようにしてください。

中学受験合格に必要なこと

塾選びと家庭学習と情報です。

塾の選び方については上記に記載をしています。受験、特に中学受験をするうえで大切なことは情報です。

実績での塾選びももちろん重要ですが、自身が目指すべき学校への情報や各地域の情報についてきちんと最新のものが発信されているか、ぜひ確認をしてください。第一希望だけ受ければいいというわけではなく、併願作戦も中学受験にとっては重要なことです。そういった併願先の情報や志望校の具体的な対策方法、問題傾向等、きちんと答えてくれるのか、確認してください。

こういった意味では情報というのは中学受験においてとても重要な要素になります。

いかがでしたか?今回は中学受験勉強を始める時期と対策についてお話ししました。

弊社さくらOne個別指導塾は、長年にわたり中学受験を成功させてきたベテランのプロ社会人講師が、完全マンツーマンで、生徒様の特性と目標にあわせて、完全オーダーメードで授業を行っております。

また中高一貫校対策や、進学後の内部進学対策の専門家コースもご用意しております。

無料体験も行っております、さくらOne個別指導塾へのお問い合わせを心よりお待ちしております!

社会人プロ講師の完全マンツーマンさくらOne個別指導塾