英検2級の難易度レベルの目安と試験対策
英検2級を取得しておけば受験で有利になり、他にも多くのメリットがあります。しかし、英検2級は中学生や高校生にとっては比較的難易度の高い試験です。しっかりと対策をしておかないと合格は難しいでしょう。
本記事では、お子さんに英検2級を受験させたい方のために、概要と英検2級の難易度レベルの目安と試験対策についてご紹介します。
英検2級の試験概要・申し込み方法
英検2級の試験概要や申し込み方法について紹介します。
英検2級の試験概要
英検2級は、準2級までの内容を実生活に応用できる力を身につけているかどうかを試験します。英検2級のレベルは高校卒業程度とされており、主に高校生が受験することを想定した試験です。社会生活で使われる基本的な英語を理解し、使用できることを求められます。
英検2級を取得することで入試への活用や単位認定、共通テストへの対策、海外留学など幅広いメリットがあるのが特徴です。ビジネスシーンにおいても、履歴書に英検2級を記載することでアピールできます。そのため、高校生に限らず幅広い年齢の人達が受験しているのが英検2級です。
英検2級は一次試験と二次試験によって構成されています。一次試験は筆記とリスニングです。二次試験は面接形式でスピーキングのテストが実施されます。
英検2級の申し込み方法
英検の申し込み方法は個人で受験する場合と団体受験する場合で異なります。団体で受験する場合は、所属する学校や塾を経由して申込みが可能です。
個人で英検を受験する場合は、インターネットかコンビニ・特約書店で申込みができます。
インターネットで申込みをする際には事前に生涯学習アカウントの登録とログインが必要です。
英検2級の2023年度第3回検定は一次試験が2024年1月21日、二次試験が2月25日に実施されます。個人申込ができる期間は2023年11月1日~12月14日までです。個人申込での英検2級の検定料は8,400円となっています。
また、2024年度の英検2級は第1回~第3回検定まで実施されます。第1回検定は一次試験が6月2日、二次試験が7月7日か7月14日です。第2回検定は一次試験が10月6日、二次試験が11月10日か11月17日となっています。第3回検定は一次試験が2025年の1月26日、二次試験が3月2日か3月9日です。
英検2級の難易度目安
英検2級は公式では高校卒業程度の難易度と位置づけられています。必要な語彙数は5,000語であり、英検準2級よりも2,000語多いです。ただし、英文法については英検準2級と基本的にレベルは変わりません。
TOEICのスコアを英検2級に換算すると550~600点程度とされています。TOEICで550~600点であれば、履歴書に書くことが可能です。英検2級を取得していれば、仕事に活かせるレベルの英語力を持っていることを証明できます。
英検2級は高校までの英語の基礎をしっかりと理解していれば合格できる程度の難易度です。ただし、英検準2級と比較すると、複雑な構成の文章が増えます。社会性のあるテーマで出題されるケースが多いため、対策が必要になるでしょう。
英検2級の試験内容や内訳
英検2級の試験内容や内訳について紹介します。
英検2級の試験内容
英検2級の試験は一次試験と二次試験によって構成されています。一次試験は筆記とリスニング、二次試験は面接形式のスピーキングテストです。
一次試験の試験時間は筆記が85分、リスニングが約25分に設定されています。二次試験の試験時間は英語での面接が約7分です。
一次試験と二次試験の配点については公開されていません。
英検2級の出題の内訳
英検2級の一次試験で出題される範囲や内訳を以下にまとめました。
測定技能 | 出題形式 | 問題数 |
リーディング | 短文の語句・空所補充 | 20 |
長文の語句・空所補充 | 6 | |
長文の内容・一致選択 | 12 | |
ライティング | 英作文 | 1 |
リスニング | 会話の内容・一致選択 | 15 |
文の内容・一致選択 | 15 |
問題で取り上げられる場面や話題は幅広いです。たとえば、家庭や学校、職場、電話などの場面における会話が出題されます。問題文に出てくる話題については、学校やスポーツ、科学、テクノロジーなどです。
二次試験の問題の出題形式を以下にまとめました。
測定技能 | 形式 | 課題詳細 |
スピーキング | 音読 | 60語程度のパッセージの音読 |
パッセージに関する質問 | 音読したパッセージの内容に関する質問に回答する | |
イラストに関する質問 | 3コマのイラストについて展開を説明する | |
受験者自身の意見 | ある事象・意見に関する自分の意見などを述べる(問題カードに関連した内容) | |
受験者自身の意見 | 一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる(問題カードの内容に直接関連しない内容も含む) |
二次試験は問題カードを渡されて、カードに基づいて試験が進みます。カードに記載されたパッセージを読み、内容について質問に答えなければいけません。また、カードの内容とは直接関連しない一般的な事柄についての意見も求められるため注意しましょう。
英検2級の対策
英検2級について、各技能ごとの対策方法を簡単に紹介します。
単語対策
英検2級の語彙レベルは5,000語のため、しっかりとした対策が必要になります。すべての技能の基本となるため、一番時間をかけておくべき部分です。
基本的には英検2級の対策用の単語帳を何度も反復して覚えていきます。ただ見るだけではなく、発音をしたり、単語が使われる文章を読むと覚えやすいです。声に出して読むことでスピーキングの練習にもなります。例文も同時に覚えておけば、英作文の対策にもなるでしょう。
リーディング対策
英検2級のリーディングは語彙力に加えて読解力が求められます。限られた時間の中で次々と長文を読む必要があるため、普段から長文を読んで慣れておくことが大切です。
たくさんの英文を読み、大まかに内容を理解する練習を繰り返しましょう。過去問だけではなく、学校の英語の教科書や問題集などの長文を繰り返し読むことをおすすめします。
リスニング対策
リスニング対策をしたい場合は、まず過去問を使いましょう。過去問によって自身のリスニング力を把握できます。また、出題形式に慣れることが可能です。
過去問のリスニング問題を何度も聞き直して、すべての単語を聞き取れるようにしましょう。それだけでもリスニング対策として大きな効果を期待できます。
過去問以外にもリスニングの問題集を解いてみると良いでしょう。その際には、スクリプトを確認して内容を理解し、実際に音読してみることをおすすめします。
英作文対策
英検2級の英作文は、自分なりの文章のパターンを作っておくことが大切です。基本は最初に結論を書き、続いて理由と具体例を説明して、最後に結論で締めくくります。
まずは、文法の間違えを気にせずに英作文の問題を解いてみましょう。最後まで文章を書き終えることが大切です。
また、英作文に使える表現は丸暗記しておくことをおすすめします。よく出てくる表現を覚えておくと便利です。
英作文の対策を一人で行うことは困難なため、学校の先生や塾の講師に添削を依頼しましょう。
二次試験対策
英検2級の二次試験は英検準2級よりも全体的に難易度がやや上がります。ただし、基本的な出題形式やテーマなどはあまり変わりません。より的確な表現が要求されるため、しっかりと対策が必要です。
対策としては、実際の面接で使える英文のバリエーションを増やしておきましょう。さまざまな英文のパターンを覚えておき、最適な文章を即座に取り出して使えるようにしておきます。日頃からさまざまなテーマについて、自分の意見を考えて英語で伝える訓練をすることをおすすめします。
二次試験の対策を自力で行うのは困難なため、学校の先生や塾の講師などに手伝ってもらいましょう。
まとめ
英検2級は高校卒業程度の試験であり、英検準2級より難易度が高くなります。しっかりとした対策をしておかないと合格は難しいです。
独学で英検2級の合格が難しい場合は、個別指導塾の活用を検討しましょう。個別指導であれば、英作文や二次試験の対策もできるため、万全の状態で本番に望むことができます。
弊社さくらOne個別指導塾では英検対策専門コースを開講し、英会話教室や受験対策を長年行ってきた経験豊富な社会人プロ講師が、完全マンツーマンで英検合格へのサポートを行っております。
英検2級の受験対策をお考えの方は、無料体験授業も行っている、さくらOne個別指導塾をご検討ください!
参考
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/solutions.html
https://www.eiken.or.jp/eiken/schedule/examinee/03/
https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/examinee/
https://www.eiken.or.jp/eiken/
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20231130_info_2024schedule.pdf
https://www.eiken.or.jp/eiken/apply/