青山学院横浜英和中学の特色と入学するための受験対策
青山学院大学までの一貫教育が行われており、中学に在学中に青山学院大学のキャンパスを体験することができるということでも人気なのが「青山学院横浜英和中学」です。
ここでは青山学院横浜英和中学の特色と受験対策について紹介していきたいと思います。
青山学院横浜英和中学とは
こちらは深いキリスト教の教えを基本とした教育がなされています。
まずはその成り立ちと特色を紹介していきます。
青山学院横浜英和中学の教育理念とは
キリスト教教育を基本としているため、学校の一日は礼拝から始まっていきます。
讃美歌、聖書に触れるとともに神から創造されたかけがえのない自分を知り、隣人と共に生きることを喜びとし、自分に与えられた賜物を磨き、愛と奉仕の精神をもって人と社会に貢献できる人間に成長できることを目指す教育が行われます。
6年一貫教育が基本となっており、1年生~6年生という考え方がなされています。また、週に1時間「聖書」の授業が設置されており1年生の間は「キリスト教入門」、2年生以降は聖書を具体的に学んでいきます。
単純に読むだけではなく、視聴覚教材・グループ発表・意見交換なども行いながら心の成長を目指していきます。
青山学院横浜英和中学の修養会とは
青山学院横浜英和中学では、それぞれの学年で修養会が行われています。修養会は2泊3日の宿泊行事が中心となっており、学校を離れて行われます。
・1年生 東山荘(2泊3日)
主題:「新しい生活の中で自分を生かそう」
目的:一人ひとりがかけがえのない存在であることを知り友達と共にお互いを理解し合います。
・2年生 東山荘(2泊3日)、天城山荘(2泊3日)
主題:「愛の人となるために」
目的:隣人を愛することを学び、人との関わりの中で私ができることを考えます。
・3年生 社会福祉施設(1日)
主題:「共に生きるためにⅠ」
目的:福祉施設での活動を通し、聖書が伝える出会いの豊かさを学びます。
・4年生 社会福祉施設(1日)
主題:「共に生きるためにⅡ」
目的:ふれあいと他者との共感を通して、自己を捉えなおします。
・5年生 東山荘(2泊3日)、天城山荘(2泊3日)
主題:「豊かに生きるために」
目的:聖書の言葉や話し合いを通して、生き方や将来の可能性を模索します。
・6年生 東山荘(2泊3日)、天城山荘(2泊3日)
主題:「私たちの生き方」
目的:6年間の総括として、学院での学びを土台に、自己の生き方を確認します。
青山学院横浜英和中学の教育の特色とは
こちらの学校ではグローバルな視野で考えて未来社会を変える行動力を育てるという教育が行われています。
姉妹校とさかんに交流が行われたり、茶道などの日本文化や国際マナーを学ぶという総合学習や日本の歴史と平和を学ぶ京都・広島への国内研修も行われています。
また、授業はプロジェクターとスクリーンで展開されており、生徒は1人1台chrome bookを持って教育を受けておりICT教育も進んでいます。
このchrome bookを使って総合学習や海外研修報告、英語のレシテーションや各教科の研究発表などの発表が行われたり、教科活動のほか国内研修の自主行動計画や留学生との交流などでも利用されています。
また、全生徒がGoogleのアカウントをもち、Classroomを使って教員と生徒間で教科からの課題配信や担任からのHR連絡などのやりとりがされているだけでなく、ICTの活用を多角的にサポートする教育プラットホームのClassiを有効活用が行われています。
すべての生徒が授業の予習や復習に、学習動画やWebドリルを使用し、家庭学習に役立てることができる環境となっています。新型コロナウイルス感染拡大予防のために休校となった時期もありましたが、すぐにzoomでHRと礼拝を行い、新学期をスタートさせることができており、時間割に沿った学習をオンラインで開始することで学習を進めることもできています。
さらに英和の中高生のみを対象とした青山学院大学のキャンパス見学会が実施されています。実際に自分の目で大学を見ることで、大学生活を具体的に想像しやすくしています。
また、青山学院大学の先生方による出張講義も実施されています。
社会情報学部や国際政治経済学部の講義が行われており、国際貿易の仕組みをゲームを通して指導が行われ、そして、キャリアガイダンスとして将来の職業を見据えた自己実現を図るための教育が行われています。
キャリアを目指した進路指導とカリキュラムの中で、自己の認識と職業意識の育成をはかり、社会的自立と他者への貢献を目指して各自の進路を決定していきます。
青山学院大学就職・進学センターの人から直接話を聞く機会があり、将来の目標を見つけることで、学習へ取り組む意欲につなげています。
青山学院横浜英和中学の受験対策とは
青山学院系列の学校の特徴として「問題数が多い」というものがあります。
そのためどの科目も標準レベルの問題をスピードを意識して解くことができるということが重要となってきます。
算数の対策ポイントについて
試験時間:50分
満点:100点
やはり計算問題、図形、体積などの出題が多いのは他の青山学院系列の学校と同様となっています。また、横浜英和中学の特徴として「速さ、グラフ」に関する問題が多いということもあります。
それぞれの問題レベルはそれほど高くないものの、問題数が多いので、頻出分野の問題をある程度の速度で確実に正解していくことが求められています。
国語の対策ポイントについて
試験時間:50分
満点:100点
長文、短文と問題があるのですが、平均すると大問3題で12000字にもなるため、とにかく「早く確実に読み取る」という能力が必要となります。
文章の速読になれた上で「文章理解、内容把握」を確実にできるようにしていく対策が必要となります。
普段から早く読む、要旨を確実にとらえるという練習をしていくのが効果的です。
理科の対策ポイントについて
試験時間:30分
満点:50点
「生物」「物理」「地学」「化学」のどの分野からも問題が出題されるため、バランスよく学習していくことが重要です。
ただ、どの分野でも難問はあまり出題されないため、標準レベルの知識を確実に正解していくことが必要となります。
生物分野では「ヒト」を含む動物に関する出題が続いており、押さえておきたい分野となっています。
社会の対策ポイントについて
「地理」「歴史」「現代社会」の分野からそれぞれ同じ比率程度で出題がされています。
全体的に出題がされるため、広い知識が問われていますので、抜けている、苦手としているという分野を作らないようにしましょう。
また、現代社会の分野では「国際関係」に関する出題が例年多くなっています。国際教育に力を入れている学校ということもあって関心が高いようです。
海外の地理や時事ネタなども押さえておくと良いでしょう。