英語教科書「ニュートレジャー」の対策について

ニュートレジャーは予習復習が命

 予習と復習が大切なのは誰でも知っていることですが、では皆さんは正しいやり方を知っていますか?一言で予習といっても、どこから手をつければいいかわからない、という人もいますよね。ここでは、予習と復習それぞれの順番とやり方を紹介しますから、参考にしてください。

予習

①単語

 予習といえばまず単語!と思っている方が多いと思います。それは正しい認識なのですが、やり方を確立させておきましょう。辞書で1つ1つ調べるのではありません。この段階では、わからない単語を明確にしておくことが大切です。

新出単語といっても、なかには知っている単語もあるかもしれません。ほとんど知らなかったとしてもあせらないこと。ニュートレジャーは単語量が多いことで有名で、それが普通です。電子辞書で調べたとしても、1つのレッスンで出てくる単語をすべて調べてノートにメモして意味を覚えて…などとやっているとかなり時間がかかります。それだけで予習が苦痛なものになってしまい、モチベーションも下がってしまう可能性があります。ですので、予習の段階ですべての単語の意味を100%マスターする必要はないということを心にとどめておいてください。調べておきたい場合は教科書のいちばん後ろに単語や熟語の意味が記載されているので、そちらを参考にすれば時短になります。

②文法

 文法の予習も、100%を理解する必要はありません。まずはKey Pointの例文をしっかり読んでおきましょう。お持ちであれば、準拠教材の文法を参考にするといいです。ニュートレジャーは難しいとよく言われますが、習う文法自体はオーソドックスなものです。最近ではYou tubeやアプリなどで無料で見られる解説動画のようなものもありますね。「仮定法」や「受動態」などで検索すれば、該当するものがいくつか見つかります。それをうまく活用し、ざっくりと文法の意味や用法を理解しておけば、授業の進度が早くてもついていけるはずです。

③本文読解

 何度も言いますが、100%理解しようとしないこと。逆に理解できてしまうと、何のために授業を聞くのかわからなくなりますよね。ここでも大切なのは、訳出できるところとできないところを明確にしておくことです。だいたいこんなことが書かれている、ということがわかればOK。あとは授業の解説をしっかり聞いて理解しましょう。

復習

①単語

言うまでもありませんが、予習よりも復習のほうを意識して重点的に行ってください。特に単語は、習ったものがそれ以降のLessonでも出てきます。進出単語でもないのに訳出できない、ということがないように注意しなければなりません。まずは、意味をすべて覚えてください。無料で使える単語帳アプリもありますので、そういったものを有効に使いましょう。

単語には、読解で頻出の意味を覚えていればいい単語と、英作などでも使われるようなスペルまで覚えておかなければならない単語があります。スペルまで覚えるべき単語で、まだ覚えていないもののみノートに練習し定着させましょう。その際、ただ漠然と全部の単語を何度もノートに書く、というようなやり方は絶対にやめてください。それをすると、「書くこと」が目的になってしまい、「覚えること」に繋がらない可能性があります。それは勉強ではなく、ただの作業です。数回書いたらしばらくして自分でテストをして、夏期なかったものはもう一度見直しまたテストを試みるなど、焦点を絞って集中的に覚えるようにしましょう。

②文法

まずはKey Pointのページをしっかりと読み込みましょう。また、例文を音読することで文法事項の記憶の定着にもつながり、英語の語順にも順応することができます。また、英作文でも単語を入れ替えるだけで使うことができたりもします。暗記が苦手だという方もいるかもしれませんが、ここは頑張りどころです。定期テストで点数が取れない生徒の大半は、この作業をおろそかにしています。私は家庭教師や塾の講師として勤務しているのですが、授業でよく簡単に覚えられる方法やコツを聞かれることがあります。はっきり言って、そんなものはないと思ってください。脳科学では、「暗記物は寝る前にやるといい」「軽い有酸素運動をしながらやるといい」などと言われていますが、そうすれば魔法のように簡単に覚えられるというわけではありません。あくまでも、少し記憶に定着しやすくなるといった程度のものです。自分自身でやり方を工夫し、頭に叩き込むつもりで学習を進めてください。準拠教材を購入している方はワークブックと文法問題集も活用しましょう。解説が詳しく書かれているので、解いた後は面倒くさがらずに読んでおいてください。

③本文読解

 ここでは、まず内容の理解を優先してください。なぜかというと、このあとシャドーイングをするからです。また、学校によっては本文を丸暗記するように言われるところもありますよね。意味のわかっていない文を音読したり暗記したりしても、意味がありませんし、そもそも暗記できません。一読し訳出、その後訳出できなかったところはマークし必ず質問するようにしてください。授業を聞いていれば、ほとんど訳出できるようになっているはずですが、それでも進度が早く聞き漏らしてしまった場合は、早期解決するよう努めてください。

それができたら、音声CDでシャドーイングを行いましょう。リスニングの練習にもなります。シャドーイングは難しいので、最初はほとんど言うことができないでしょう。本来は何も見ずに音だけを頼りに行うものですが、どうしてもついていけない場合は本文を見ながらでもかまいません。スピードに慣れてきたら、何も見ずにもう一度トライしてみましょう。本文の暗記というと、長いしできっこない…と思ってしまうかもしれません。しかし、このシャドーイングを何度も繰り返している間に、最初のほうは自然と暗記してしまっているものです。丸暗記は必ずしも必要というわけではありませんが、せっかくするなら意味のあるものとして行うといいですね。意味もわからずただ覚えるという作業は苦痛でしかありません。まとまった意味のかたまりに分けて覚えるなど、自分で工夫しましょう。

最後に…

 普段の予習復習をしっかりやっていれば、定期テストだからといって、慌てることはありません。普段復習している通りにやればいいだけですからね。そこで、1つ大切なことを覚えておいてください。ニュートレジャー対策として、いろいろと書いてきましたが、英語学習で重要なのは4技能を磨くことです。

近年、大学入試共通テストが実施され、「思考力」を問うような問題が増えています。そこで必要になってくるのが、ただ暗記するだけでなく「考えること」です。先ほども申しましたが、私は塾の講師として勤務しています。中高生に「どんなふうに予習しているの?」と聞いたとき、「単語を調べて、メモした」という返事をされることがあり、そんなときは少し残念な気持ちになってしまいます。なぜなら、そこには「考える」という行為が伴っていないからです。さらに残念なのは、それで一定の満足感を得ていることです。書くことで満足してしまっているのです。意味を調べてメモを取ることを決して無駄とは言いませんが、「考える」という行為が伴っていないと勉強と呼ぶことはできません。

それを踏まえて、皆さんは自分がどのように予習・復習するべきなのか、自分のスタイルを作り上げてください。その際に上記に書いたようなやり方を参考にしていただければ幸いです。

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