法政大学第二中学校の特色と入学するための受験対策

はじめに

中学受験は、たった12歳の子供が挑む過酷な戦いと言えます。

地元の公立中学校に進学をせず、敢えて別の進路を選択することは様々な面において努力や覚悟が必要です。

そしてあらゆる面での親御様のサポートなくして、中学受験の成功はありません。

どんな目的でどんな中学校に進みたいのか、進ませたいのか。入学後、こんなはずではなかったと後悔しないためにも、志望校選びは非常に重要です。

学校の特色

法政大学を系列にもつ附属中学は首都圏に何校かあります。

今回は、神奈川県川崎市にある法政大学第二中学校(男女共学)を志望される親御様へ向けての学校情報と、合格を勝ち取るための受験対策についてお伝えします

教育理念

140年の歴史をもつ法政大学の「自由と進歩」の建学の精神が大前提となっています。

「お互いの尊厳を守る」ことを大切にし、10年間の一貫教育が豊かな人格を形成するという教育理念を掲げています。

*様々な個性を持つ多くの人との出会い

*互いの違いに向き合う

*自らの思考力の向上と実践

6つの教育目標

  • あらゆる分野を体系的に学び、それぞれの認識を高める
  • 認識の統合とともに人類社会の課題と向き合い視野を広げる
  • 学ぶことへの好奇心の発揮と生涯への土台作り
  • 自己を客観的に見つめ、自分の生き方を決める能力を培う
  • 自主的かつ他者尊重である共同取り組み能力を培う
  • 社会性と品性を身につけ、社会正義のための自律心を養う

クラス編成やカリキュラム

単なる知識のつめこみ習得にとどまらず、「話し合う、書く、試す」といった体験重視型のプログラムを提供しています。このような経験が一人一人の主体性を引き出し、学習する意欲を掻き立てます。

「学ぶことは楽しいこと」という感覚に繋がり、豊かな感性の確立に繋がるカリキュラムを提供しています。

  • クラス編成

1~2年次は30人以下の少人数クラスで授業を進めます。

基礎学力はもちろんのこと、高校からの更なる学力レベルを培うための土台作りの時期です。

  • カリキュラム(1年生~2年生)

*基礎学力を養う→高校からの更なる学力レベルを獲得するため

*分割授業・チームティーチング→数学や英語の少人数指導・学習定着促進

  • カリキュラム(3年生)

*総合の取り組み→2年間の集大成を図り、高校・大学への準備スタート

*テーマ探究学習→班事の調べ学習を進める(発表技法やブレインストーミング法の習得)

*プレゼンテーション大会→総合取り組みと探究学習のまとめ

研究・行事・体験

学年ごとの研修や3年生までの合同行事など、年間を通じて様々な体験が盛沢山です。

また1年生にとっては初めての経験となる、中間や期末試験も大きな経験となるでしょう。

(例)

*校外授業:先生や友人との繋がりを深めていく

*体育祭(6月)・文化祭(10月):学年の垣根を超えた大きなイベント

*ニュージーランド研修(3年希望者対象):現地生徒との交流や国際理解への第一歩

*林間学校(2年対象):大自然との触れ合いが心身の成長を促す

*スキー教室(全学年対象):都会では味わうことのない貴重な経験 など

クラブ活動

31体育部と21文化部とかなりのクラブ数があるのが魅力です。

高校との混合クラブも多数ある反面、中学生のみ高校生のみの部活もあります。高校生との混合クラブは、先輩後輩との交流も深められるでしょう。

特に吹奏楽部では、川崎アンアンブルコンテストにおいてクラリネット4重奏や8重奏、また打楽器5重奏で見事金賞に輝くなど素晴らしい成績を修めています。

卒業後の進路

ほとんどの生徒が法政大学第二高等学校へ進学します。

学校アクセス

・JR南武線「武蔵小杉駅」西口 徒歩12分

・JR横須賀線「武蔵小杉駅」横須賀線口 徒歩15分

・東急東横線、東京メトロ副都心線、東急目黒線「武蔵小杉駅」南口 徒歩10分

制服

男子:

(冬服)紺色ブレザー、スラックス、(青と白ライン)ネクタイ

(夏服)ワイシャツ(もしくは、白または紺ポロシャツ)

女子:

(冬服)紺色ブレザー、スカート、(青と白ライン)リボン、紺ハイソックス

(夏服)ワイシャツとリボン(もしくは、白また紺ポロシャツ)

カーディガンとセーターは白・紺・グレーの3色でその日の気分で選べます。

入学試験について

入試方法と日程(2022年度入学)

*帰国生入試(若干名):1月9日

*第1回(男子90名 女子40名):2月2日

*第2回(男子50名 女子30名):2月4日

◎検定料は各々30,000円

出願方法

インターネット出願のみ(出願サイト画面の指示に従う。12月1日~登録開始)

帰国生入試詳細は別途ホームぺージを参照して下さい。

学費

中学1年時にかかる費用は以下の通りです。

*入学手続き金:350,000円

(内訳)入学申込金 300,000円・入学時教育充実費 50,000円

*年間費(1年時):1,042,210円

(内訳)授業料558,000円・教育充実費 240,000円・教材/実験/体育実習料 52,500円

・生徒会・育友会費等 53,000円・校外授業料 43,000円・スキー教室 67,000円

・研修旅行費 24,000円・その他雑費等 4,710円

その他、制服や指定用品代、教科書代等が別途必要になります。

入学試験対策について

法政大学中学校の入試のチャンスは3回あります。(繰り上げ合格可能性もあります。)

何がなんでも入学したい!という方は是非チャレンジして合格を勝ち取りましょう。

入試問題は3回異なりますが、出題傾向は同じですのでしっかり把握しておきましょう。

国語(50分)大問は3つ(100点)

  • 漢字・知識:漢字書き取り、熟語、類義語などの基本的な問題が多い
  • 長文(説明文):適語補充、指示語内容、記述(60文字~80文字で答える)
  • 長文(読解文):登場人物の心情を読み解くなどオーソドックスな問題など

対策:知識や漢字は暗記力が問われますので、日々の訓練が点数に比例します。ここで点数をしっかり獲得しましょう。

2つの読解問題を解くためには、ある程度の速読も必要となります。

物語文と説明文は、作者や筆者の意図をしっかりと読み取ってこそ正解を導びきます。

特に記述問題は、問題の内容理解を限られた字数内でまとめなければならないため、日頃から文章を要約する練習を積み重ねることで慣れていきます。

算数(50分)大問は6つ(100点)

  • 様々な計算問題(四則計算など)
  • 約束記号や還元算
  • 図形(平面・空間)、濃度、割合などの応用問題)など

答えのみで良いものと、途中式や考え方の説明記述を求められる問題があります。

対策:計算問題は基本的なレベルのものが多いため、ここでしっかりと点を獲得しましょう。

水溶液の濃度や図形、数量の問題は毎年よく出されていますので、徹底理解と練習問題を

多くこなすように心がけましょう。過去問で傾向を掴んでおくと尚良いです。

思考力と作業力が求められているので、常にどう考えたかの分析をしながら、説明を書くという訓練をしておきましょう。

社会(40分)大問は8つ(75点)

  • 歴史
  • 地理
  • 公民(政治)

3分野がバランスよく出題され、記号選択や用語を答える問題と記述解答が求められます。

時事や環境、国際関係問題が出題されます。公民では憲法問題や三権分立などの知識も問われます。

対策:

歴史や地理は日本国内に関するものが殆どですので、時代を追いながら地域(地理)の特徴などをまとめていくとリンクして覚えやすいですね。

公民は知識はもちろんですが、ニュースを中心に小学生新聞や雑誌などに目を通し、日頃から現代問題を意識しておくと良いでしょう。

理科(40分)大問は6つ(75点)

  • 太陽系や星座などの天体
  • 水溶液や気体
  • 火山や地震など
  • 電気

難易度はさほど高くありませんが、全ての分野から万遍なく出題されていて、観測や実験をベースにした問題が殆どです。

解答形式は記号選択か適語記入ですが、最近では作図する問題も頻度が高いです。

対策:

自然科学や地学、物理などの分野全てにおいて、まず基礎知識を定着させましょう。

日頃から自然科学やその歴史、また環境問題に意識を向けることが大切です。出題パターンがある程度決まっているので、過去問にもしっかり目を通して傾向を掴んでおくと良いでしょう。

最後に

いかがでしたか?

自己をみつめ自分の生き方を形成していきながら、他人の尊重と共存。

これからの時代に必要な思考力を養うにふさわしい学校ですね。

そして将来、法政大学で学びを深め社会へ進出していきたいと希望をもつ

受験生にもおすすめの中学校です。

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