青山学院付属校の概要とその特色
近年の付属校人気の高まりとともに気になるのが青山学院付属校。MARCHの付属校のため大学受験をせずとも難関大学へのチケットが用意されていること、自由な校風で非常に人気が高いです。
今回はそんな青山学院付属校の特徴について詳しく解説していきます。
青山学院付属校の教育目標
青山学院中等部は、キリスト教信仰に基づく人格教育を重視し、「人を大切にする心」「自主性」「知性・感性・体力」「思いやり」が教育目標として掲げられています。
また、高中部の教育理念は、「ひとりひとりの生徒の人格を育み、その自己実現を支える」です。
学校生活とカリキュラム
中等部では3学期制、週5日制、31時間授業となっています。
(特別な行事やクラブ活動などは土曜日でも行われます。)
授業は45分×6時限(木は7時限)です。
各学年で1時間ずつの聖書の時間があるほか、毎日2時限と3時限の間に礼拝の時間が設けられています。
また、中学3年生では週2時間の選択授業があるほか、科目によっては習熟度別クラスも編成されています。
高等部では50分×6時限(木曜日は7時限)あります。
どちらも基本的に土曜日の授業はありません。
毎日2時間目の後に礼拝の時間があるため、他校と比較すると始業時間は早いです。
中等部では95%以上の生徒が高等部に内部進学をしています。
高等部においては、約85%の生徒が青山学院大学に進学、約15%の生徒が他大学を受験しています。
初等部からの内部生と上手くやっていけるのか、という不安があるかもしれませんが、内部生、中等部・高等部からの入学者関係なく仲良くなるため心配ありません。
アクセスと施設
校舎は渋谷駅、表参道駅から10分ほどのところにあり、かなりアクセスが良いです。こちらには幼稚園から大学までのキャンパスが全て集まっています。
各校舎・各通常教室のほか、アリーナ、メディアスペース、プレイルーム、屋内プール、コンピュータ室、保健室、カウンセリング室など、充実した施設環境が見られます。
メディアスペースは書籍やグループ学習用のテーブルなどがあり、隣接の教室と合わせ、「教室+メディアスペース」という学習環境が整備されています。
また、プレイルームは壁一面に鏡が設置され、ダンス、卓球、武道系のクラブなど、様々な活動で使用されます。
更に中等部、高等部とも校舎が建て替わったばかりで中は非常に綺麗で過ごしやすいです。
また中等部では「教科センター方式」が取り入れられており、ホームルームから専用教室に向かう中で、待つ姿勢から能動的に学ぶ姿勢へと切り替え積極的、自主的に学ぶ環境があります。
青山学院付属校のメリット
近年大学入試の激化を受けて付属校受験の人気が高まりつつあります。今回は青山学院の付属校に焦点を当てて、進学にあたってのメリットについて見ていきたいと思います。
①エスカレーター式で大学にまで進学可能
やはり青山学院付属校に進学する一番のメリットはエスカレーター式でそのまま大学に入学できることでしょう。
特に青山学院は大学の中でもMARCHと呼ばれる難関大学群に含まれる難関校ですから、仮に大学受験で入学するにはかなりの学力を要します。ですが中学で入学してしまえば、受験のための学習をせずに実質試験なしに入学できてしまうのです。
②多彩な選択授業を受けることができる
青山学院は付属校のため、中学3年次、高校3年次には選択授業で、自分の好きな科目を選択して自分で授業を組むことができます。
美術、体育、語学科目など、一般的な進学校では学べないことも、自由に選択して学習できます。
いわゆる受験勉強だけに縛られないため、興味のあることを始めやすいですし、その学習でサポートしてくれる先生方にも恵まれています。
③文化祭や体育祭に全力で取り組める
一般的な進学校ですと、受験学年は文化祭や体育祭がなかったりすることが多いです。
一方で青山学院の付属校では、受験を気にせず、行事に熱中できる環境が整っています。中等部では、文化祭と運動会、高等部ではバレボール大会と文化祭が行われます。
どちらもクラス一丸となって取り組むイベントですし、お揃いのクラスTシャツを作ったり、非常に盛り上がる期間です。
更に高校ではイベントの運営は全て生徒主体で行われるため、行事を通して人間として成長することができます。
④部活も引退まで長い
更に部活の引退が中等部ではほぼないに等しい状態、高等部でも高校3年生の夏休みまで続けることができます。
どうしても高校受験や大学受験があると引退の時期もそれに応じて早まり、結果的に部活をできる時間は非常に短いものとなってしまいます。
一方で青山学院の場合は属校なので、例えば中等部で部活を引退して後輩に代替わりをしてもその後も自主練習として高校に向けて練習を続けられるため、競技のブランクが空くことなく次のステップに進むことができます。
また中高で連携を取り、合同での練習や合宿も行われています。中学生にとって高校生との練習の機会は技術を学ぶ上でとても良い機会になると思います。またこのように中高での連携によって、横の繋がりだけでなく縦の繋がりも深まり、いろいろなことを相談できる先輩に出会えるのも大きなメリットです。
青山学院付属校の特徴
さて、次に青山学院付属校の特徴を紹介していきます。特にキリスト教の学校であること、文系に強く高校は国の指定のSGH(スーパーグローバルハイスクール)にも指定されているため英語に力を入れていることが特徴です。
一貫したキリスト教教育
青山学院はプロテスタント系のキリスト教主義学校のため、中等部、高等部を通して、一貫したキリスト教教育が行われています。中等部、高等部どちらとも毎週1時間ずつ「聖書」の授業が行われています。また毎日2時間目の後には全学年揃っての礼拝が行われています。この礼拝を通して、他人を思いやる気持ちなど人間として大切なことを学んでいきます。更にクラブ活動でも聖歌隊やハンドベル部があり、点火祭やクリスマス礼拝などイベント礼拝ではその成果を発表します。
国際交流が盛ん
青山学院付属校では国際交流に力を入れており、特にオーストラリアとフィリピン、イタリア、韓国との交流が盛んで、多くの留学生が訪れます。
オーストラリア・ホームステイや、フィリピン訪問プログラムなどが行われているのに加え、ホストファミリーとして受け入れることもできます。このフィリピンとの交流では古切手回収やベルマーク回収などで集めたお金や献金を寄付し、子供たちの学習を支援しています。
更に青山学院では、「英語の青山」という呼び名もあるくらい英語学習に力を入れています。SEEDBOOKという独自の教科書での学習や、ネイティブ講師との会話の練習も行われています。
また、高等部では実用英語検定の受験が推奨されており、多くの人が2級から準1級を取得しています。帰国子女も多くいるため,英語の学習レベルはかなり高い水準にあるということができます。
青山学院付属校に向いている人
最後に青山学院付属校に向いている人の特徴を紹介します。もしこれに当てはまっているのであれば、ぜひ受験を検討してみてください。
①ゆとりを持って学習したい人
青山学院の付属校に向いている人の一つ目は、ゆとりをもって学習をしたい人です。
付属校に入学してしまえば、基本的に学校の勉強と定期テスト対策を行うだけでいいので、いわゆる受験のための勉強をする必要がありません。
中高の6年間を受験勉強に急かされることなくゆとりをもって過ごしたい人には非常に良い環境であると言えます。
②課外活動に力を入れたい人
二つ目は課外活動に力を入れたい人です。
例えば習い事、学生団体などをはじめとして、学内ではなく学外でなにかやりたいことがあり、そこに力をさきたい人です。
青山学院の付属校では他の進学校とは違い土曜日に授業がありませんし、学習の負担も比較的軽いです。その分の時間を自分のやりたいことに費やすことができるのは非常に大きなメリットではないでしょうか。
更に受験勉強のために競技や活動を途中中断する必要もありません。
実際に課外でスポーツクラブに所属をして全国大会に出場している人、学生団体を立ち上げた人など、勉強以外での才能を発揮している人も多かったです。
まとめ
いかがでしたか。これまで青山学院付属校の特徴についてまとめてきました。
そもそも付属校に向いているかどうか、付属校の中でも青山学院の雰囲気は向いているかどうか、こちらの記事を参考にぜひ志望校選びに役立ててください。
最後までお読みいただきありがとうございました。