聖徳学園中学校の入試問題傾向と受験対策

東京都武蔵野市にある「聖徳学園中学校」

志望校選択や併願を決定していく上で、学校情報を取得することは非常に大切です。ご家庭の方針や中高一貫校への希望等、きちんと整理した上で必要な学校情報を取得していきましょう。また、志望校合格に向けて入試対策が必要です。どのような問題が出題されるのか、試験時間はどのくらいあるのか。そもそも入試形態はどのようなものなのか。

こういったことを1つずつ確認し、希望する学校への合格を目指していきましょう。

聖徳学園中学校の特色

まず初めに、聖徳学園中学校の特色をご紹介します。

中高一貫校は6年間、お子さまにとって非常に多感な時期を過ごすことになります。お子さまにとって非常に大切な期間を過ごす学校になりますので、どのような教育を行い、6年後どのような進路に進むことができるのか、必ず確認してください。HPだけではなく、ぜひ学校に足を運ぶことをお勧めします。

建学の精神、教育方針は必ず確認をしてください。ここが一番の柱です。

教育方針

「個性」「創造性」「国際性」の3本を掲げ、きめ細やかな指導をしている学校です。

手厚いサポートの一つとして「2名担任制」を設けています。2名が担当することで生徒との相性、複数の目で対応することで生徒への安心感が増し、自己肯定感が自立へと促していきます。

STEAM教育にも非常に力を入れており、「正解のない問題に対してチャレンジする」姿勢を重視した教育を軸に行っています。また、SDGsを取り入れた学習にも積極的に取り組んでいます。机に向っての学習だけではなく、学んだことを発表する場も多く設けられています。

「国際性」の柱として世界を知るために、中3では国際研修旅行としてニュージーランドかカナダを選択し、ホームスティを経験します。高2ではマルタ共和国か台湾に国際研修旅行に行きます。留学も充実しており、3カ⽉、6カ⽉、1年間という3種類の留学プログラムを⽤意しています。

これらの様々な教育内容が評価され、2021年〜2024年の Apple Distinguished School に認定されました。常に新しいことにチャレンジをしている学校として評価されています。

学習の進め方

主要科目の進め方ですが、大幅な先取り教育を進めていくことはありません。

おおよそ、公立中学校と同様もしくは少し先を行く程度になりますので、基礎・基本をじっくりと身につけることができます。また、定期試験の結果に応じてサポートをしてくれますので、学校の勉強について心配することはないでしょう。

それ以上に、聖徳学園の特徴が「成果を報告、共有」することです。中1では聖徳映画祭と称して、1年間の取り組みを映画にて作成をして鑑賞する時間を設けます。

その他、プロジェクト発表会、国際協力プロジェクト発表会、グローバルディのように活動報告、成果の共有をすることで、生徒が主体的に活動するようになります。STEAM教育、Apple Distinguished Schoolとしてきちんと成果を発揮しています。後述しますが、こういった取り組みが卒業後の進路にも反映されていきます。

卒業後の進路

ひとり一人の希望に合わせた進路指導で、国内の難関大学だけではなく、海外の大学合格まで幅広くサポートしています。超難関大学進学セミナー、海外大学進学セミナーのようなサポートが充実しています。京都大学、北海道大学、東北大学、一橋大学といった国立大学合格、GMARCHと呼ばれる私立難関大学への進学が最も多く、80名ほど合格しています。

また、海外大学への合格者も出ています。これらは学校での取り組みの成果と言えます。海外大学に向けては、海外協定大学推薦制度(UAPP)と提携しており、UPAAはオンラインで受験できる英語力認定試験になり、アメリカ・イギリスの一部の協定校ではこの試験のスコアを使用することができます。海外大学への進学を希望する方はぜひ、こちらをご覧ください。最近は国内ではなく、国外、海外の進学への希望が少しずつ増えています。

学校へのアクセス

所在地:〒180-8601 東京都武蔵野市境南町2-11-8

  • JR中央線 武蔵境駅より徒歩3分

駅からも近く、非常に通学しやすい学校になっています。

聖徳学園中学校の入試情報

続いて、聖徳学園の入試情報についてになります。

入試の種類が非常に多く、受験をする際には十分注意をしましょう。必ず最新の入試情報を確認するようにしてください。2024年生徒募集要項はこちらになります。

試験種類・試験内容・点数

帰国性入試

日程第1回 12月9日第2回 1月13日
試験科目国語算数英語から2科目選択(各50分・100点満点)+面接(面接)
特記事項英検3級以上で英語は満点として免除

帰国生入試は2回あり、英検3級以上取得で英語の点数は満点として免除されます。国語算数も比較的基本が中心になりますので、きちんと対策をすることで十分対応することができます。

AM入試・PM入試

日程

2月1日2/1PM

2月2日2/2AM

2月2日2/2PM

2月11日2/11AM

試験科目国語算数国語算数英語国語算数国語算数
時間・配点各45分/各100点満点 (2/2AMのみ2科目選択)

いわゆる一般入試になります。基本的には国語・算数での試験となります。問題は基本的な問題が多く、応用問題・発展問題は不要です。

適性検査型入試

日程2月1日(木)午前

試験科目

2科型適性検査Ⅰ・Ⅱ

共通2科型適性検査Ⅰ・Ⅱ

3科型適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

時間・配点適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 各45分/各100点満点

都立一貫校を受験される方は事前の練習としても受験することができます。ここ最近はこちらの適性検査型の入試で受験をする生徒が多く、倍率も上がっていることが多いです。科目横断型の入試になりますので、知識よりも資料・データをまとめて説明する力、設問を素早く理解する力が必要になります。

AM入試・PM入試(ベストセレクション制度)

複数回受験者が優遇される入試システムです。各教科の最高点を組み合わせて判定してもらうことで合格の可能性が広がります。また、算数の得点が 80%以上の場合、奨学生として入学金が免除されます。

※各種検定4級以上を取得している場合、10点を入試得点に加点(複数加点不可)

プライマリー入試

応募資格があり、受験生本人と保護者が聖徳学園の教育を十分理解していることです。試験内容としては国語・算数の2科目と面接による入試になります。聖徳学園を強く希望する方が対象で、自己申告書が必要です。

特別奨学生入試

2/1特別奨学生入試 国語・算数(45分/100点満点)、社会・理科(25分/75点満点)、2/3特別奨学生入試 国語・算数(45分/100点満点)になります。得点が80%以上の生徒は入学金、1年間の授業料免除(上位5名)得点が75%以上の生徒は入学金が免除になります。

※一般クラスへのスライド合格があります

プログラミング入試

マインクラフト(作文・実技)で90分/100点満点になります。

最近は小学生のうちから、英語とともにプログラミングを習っている生徒が増えました。こういった時代の流れに沿って新しい入試の形が生まれていることも非常に興味深いところです。

合格後、入学手続きにかかる費用

入試の検定料は上述の通り、単独出願は23,000円、複数出願は28,000円で最大6回の受験が可能です(帰国生入試除く)

入学手続きは、入学金が300,000円になります。クレジットカード、ペイジーでの支払いとなります。入試に向けての準備は万端の方が多いと思いますが、合格後、手続きについてもきちんと確認し、期日に遅れることがないようにしましょう。いかなる理由があっても遅れた場合は合格取消となります。

聖徳学園中学校入試対策

国語、算数ともに、基本問題が中心に出題されています。

よって応用問題や発展問題に時間をかける必要はありません。過去問をもとに対策をしていくといいでしょう。合格に向けて最も重要なことは基礎問題の繰り返しと正確に丁寧に取り組み、取りこぼしのないように着実に得点を重ねていくことが大切です。

算数

試験時間45分 配点100点

問題は計算問題、一行題、大問といった典型的な問題になります。ミスのないように前半の問題で着実に得点を重ねることが重要。四則混合算、逆算は繰り返し練習を行い、得点源としましょう。

一行題も典型的な問題が多く出題されていますので、線分図や面積図をかき、条件を整理して進めていきましょう。割合・比・速さ・平面図形は基本的な問題で構いませんので、一通り終えて、苦手な単元があればもう一度、徹底的に演習を行い、入試前までに65%を目標に得点できるようにしましょう。

国語

試験時間45分 配点100点

国語においても漢字語句と呼ばれる知識問題、暗記事項で着実に得点を取れるようにしておきましょう。こちらも小学校レベル程度ですので、特別な対策を行う必要はなく、1冊問題集を決めて毎日コツコツ進めることをお勧めします。

文章読解おいては説明文であれば文章の内容の把握、接続後・指示語を丁寧にとらえながら、文章を読み進めてください。筆者の主張を掴むように日頃から読み進めておくと入試でも高得点につながります。

物語文については登場人物の心情とその変化について追っていきましょう。なぜそのような心情の変化が行ったのかを文中から読み取れるようにしましょう。算数同様に65%を目標に練習をしておくといいでしょう。

適性検査型入試

都立中高一貫校に沿った問題が出題されます。

2科型は三鷹中等教育学校、3科型は武蔵高校附属中学校を意識した問題となります。都立中高一貫校を目指す方は2月1日受験、2日に結果が出ますので、事前の併願として非常に良いでしょう。

2023年度入試から、立川国際中等教育学校を意識した共通2科型検査を行っています。大まかにいえば、国語力を問う適性検査Ⅰ、算数・社会・理科の融合問題を出題する適性検査Ⅱ、算数と理科の力を図る適性検査Ⅲとなります。制限時間と比較して問題のボリュームが多いので、設問を読むスピード、理解する力が全ての適性検査において必要です。

また、各種知識事項よりも、資料やデータを見て比較する、相違点を見つけ、まとめる力が最も重要です。各科目横断した入試になりますが、日頃から資料やデータを比べる自分の意見を言う練習をしておくといいでしょう。また、都立中高一貫校をはじめとした適性検査型の問題を丁寧に演習することをお勧めします。

聖徳学園中学校合格に向けて

聖徳学園中学校の入試問題は、比較的基本的な問題が多くなります。特別奨学生入試もありますので、ぜひ高得点を目指してください。基本的には国語と算数の2科目での入試を受けられる方が多いと思います。応用発展レベルの問題は特に不要ですので、基礎を繰り返しを行い、苦手な単元を作らないことが合格に向けて非常に重要になります。

そういった観点で、個別指導塾を活用した計画的な学習がお勧めです。ひとり一人の状況や目標に合わせた指導ができるので効率的に進めることができます。

弊社さくらOne個別指導塾では、社会人プロ講師が完全マンツーマンで聖徳学園中学校の合格をサポートをしています。また第三の中学入試対策として発達支援が必要な方に向けてのコースも開講しております。

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参考サイト

聖徳学園中学校公式HP

https://jsh.shotoku.ed.jp/