世田谷学園中学校の入試問題傾向と受験対策
世田谷学園中学校は中高一貫校の男子校です。1学年が200名程度の小規模な学校で、きめ細かな指導を行うことで人気を集めています。難関大学に現役で合格する生徒が多く、入学を希望する生徒が多いことから競争率は高いです。
世田谷学園中学校にお子様を進学させたいならば、学校について理解し、入試問題の傾向を分析した上で最適な受験対策に取り組む必要があります。事前にどれだけ情報を集めたのかが合格の鍵を握るでしょう。
本記事では世田谷学園中学校の特色や入試問題の傾向、受験対策について詳しく紹介します。
世田谷学園中学校の概要と特色
世田谷学園中学校を受験するならば、どんな学校なのか詳しく理解しておくことが大事です。お子様への適性を確かめるためにも、世田谷学園中学校の概要や特色についてあらためて確認しましょう。
アクセス
東京都世田谷区三宿1-16-3
- 三軒茶屋駅 徒歩10分
- 下北沢駅 徒歩25分
- 池ノ上駅 徒歩20分
中高一貫カリキュラム
世田谷学園中学校は中高一貫のカリキュラムを用意しています。6年間を3つの時期に分けるのが特徴です。最初の2年間は前期であり、次の2年間は中期、最後の2年間は後期になります。中期には国内外の文化に触れる機会が設けられ、カナダ英語研修や交流校との交流などを行います。
世田谷学園中学校では本科コースと理数コースの2コース制を採用しているのが大きな特徴です。本科コースでは3年生から特進クラスと一般クラスに分けられます。特進・一般クラスはいずれも5年になると文系と理系に分かれ、それぞれの進路に合わせた指導をします。
大学受験を見据えた教育を行っており、高校2年までに高校の全課程を修了します。そして、最後の1年間で大学受験を見据えた指導を行い、高い学力を養成するカリキュラムです。
授業外の講習
それぞれの学年に応じて授業外の講習を実施します。単なる補習だけではなくハイレベルな内容の講習まであるのが特徴です。それぞれの生徒に対して目の行き届いたサポートを行います。
たとえば、以下のような講習が用意されています。
- 英・数・国のハイレベル講習【放課後】
- 英・数・国・地歴公民・理科の受験対策講習【放課後】
- 英・数・国の基礎〜応用講習【夏期休暇】
- 英・数・国・地歴公民・理科の受験対策講習 【夏期休暇】
また、教養講座・探求講座やSGSサイエンスプログラム、クエストエデュケーションといった教育プログラムもあります。発展的な内容の講義を受けられる試みです。
ICT・iPad活用
世田谷学園中学校は積極的にICT・iPadを活用した教育を進めています。デジタルデバイスの効果的な活用方法を身につけるために充実したICT環境が整っています。
また、メディアリテラシー教育をカリキュラムに含めており、メディアリテラシーや情報モラルについて学ぶことができます。
デバイスを活用した学習形態の実例は以下の通りです。
- アクティブラーニング
- 問題発見・解決型学習
- 教科横断学習
デジタルデバイスを活用した学習に取り組むことで、自主自立した学習習慣の向上を実現しています。
グローバルプログラム
国際社会化で活躍できる能力を養うためにグローバルプログラムが充実しています。
たとえば、約10日間実施されるカナダ英語研修です。姉妹校であるグレンライオン・ノーフォークへのカナダ英語研修は4年生全員が参加します。同校の生徒との交流や寮生活・ホームステイの体験などを通じて英語力を高めることが可能です。
3年生の希望者に対してはシンガポール文化研修が約5日間実施されます。シンガポールでさまざまな文化に触れることが可能です。地元の大学生やインターナショナルスクールとの交流の機会もあります。
獅子児祭・体育祭
世田谷学園中学校を代表する学校行事が獅子児祭です。学園祭であり、全校生徒が一丸となり取り組みます。各学年やクラブ活動などでさまざまな発表やパフォーマンスが行われる行事です。
また、体育祭も世田谷学園中学校を代表する行事といえます。1年生から6年生が縦割りで5色の組に分かれ、さまざまな競技で優勝を目指した戦いを繰り広げるイベントです。
学費
世田谷学園中学校の学費を以下にまとめました。
項目 | 金額 |
入学金 | 260,000円 |
授業料 | 年額432,000円 |
施設設備費 | 年額132,000円 |
教育充実費 | 年額122,400円 |
図書費 | 年額2,400円 |
冷暖房費 | 年額12,000円 |
生徒会等入会金 | 年額5,000円 |
生徒会会費 | 年額6,000円 |
三心会(PTA)会費 | 年額6,000円 |
終身同窓会会費 | 年額10,000円 |
旅行積立金 | 本科コース 年額 240,000円 理数コース 年額 294,000円 |
合計(初年度、本科コース) | 1,227,800円 |
初年度で本科コースの場合は学費が1,227,800円かかります。
世田谷学園中学校の入試情報
世田谷学園中学校では全部で以下の4種類の試験を実施しています。
- 1次試験
- 算数特選
- 2次試験
- 3次試験
それぞれの試験の詳細を以下にまとめました。
1次試験 | 算数特選 | 2次試験 | 3次試験 | |
試験日 | 2/1 午前 | 2/1 午後 | 2/2 | 2/4 |
本科コース募集人員 | 55名 | 15名 | 65名 | 25名 |
理数コース募集人員 | 5名 | 15名 | 15名 | 5名 |
検定料 |
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選抜方法 |
算数 本科コース100点 理数コース200点 国語 本科コース100点 理数コース100点 社会 本科コース50点 理数コース50点 理科 本科コース50点 理数コース100点 算数特選 100点満点 |
本科コースと理数コースでそれぞれ募集人員は異なります。検定料は同時に出願する回数によって異なる仕組みです。各科目の配点は本科コースと理数コースで違います。算数特選は、算数の試験のみで合否を判定する入試方式です。
理数コースを希望した場合は自動的に本科コースへの出願になります。そのため、理数コースで不合格でも本科コースに合格するスライド合格が可能です。
世田谷学園中学校の入試問題の傾向と対策
世田谷学園中学校の入試について、入試問題の傾向と対策を以下にまとめました。
科目 | 出題傾向 | 対策 |
国語 | 大問3題で出題されます。物語文と論説文が出題され、空欄補充問題や抜き出し問題、選択問題、記述問題などがあります。 | 記述問題への対策をすることが大事です。設問に対して的確な回答を文章でまとめる練習が必要。 |
算数 | 大問6題の出題形式であり、計算問題と記述問題という構成です。立体図形、速さと比、割合、規則性などが頻出単元。 | 日頃から過去問や問題集を繰り返し解いて、ケアレスミスをなくす意識をすることが大切です。記述式の問題では、途中式を丁寧に書く練習をすることが大事。 |
理科 | 物理・化学・生物・地学から1題ずつ出題されます。選択問題と適語記入問題が中心で記述問題もあります。実験や観察に関する問題が頻出。 | さまざまな実験や観察の結果について、原因や理由を深く理解しておくことが大切です。また、比重や貨車、物質の溶け方など計算問題で差がつきやすいため、日頃から演習を積み重ねておきましょう。 |
社会 | 地理・歴史・公民から1題ずつの大問3題。総合問題も出題される。 | 各分野のつながりを意識して総合問題への対策を取ることが大切。基本は過去問を演習し、さらにニュースや新聞などで時事問題もカバーしておくと良い。 |
世田谷学園中学校合格のために試験傾向に合わせた対策をしよう
世田谷学園中学校の合格のためには入試傾向を理解した上で各科目ごとに適した対策を取らなければいけません。4科目の出題であり、それぞれに頻出単元が存在するため、効率的に対策を進めましょう。
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参考リンク
https://www.setagayagakuen.ac.jp/access/
https://www.setagayagakuen.ac.jp/curriculum/learning/
https://www.setagayagakuen.ac.jp/curriculum/history/
https://www.setagayagakuen.ac.jp/curriculum/ict/
https://www.setagayagakuen.ac.jp/international/training/
https://www.setagayagakuen.ac.jp/life/event/
https://www.setagayagakuen.ac.jp/admission/requirements/#keihi