サレジオ学院中学校の入試問題傾向と受験対策
神奈川県の難関男子校として知られるサレジオ学院中学校の入試は、標準的な難易度の問題レベルとなっています。ですが一筋縄でいかない問題も多く、応用力や読解力が必要とされる問題も含まれています。
サレジオ学院中学校の入試合格を目指すためにも、まずは学校の特色を知り正しい入試情報を得ることが重要です。
本記事ではサレジオ学院中学校の特色に加え、入試問題の傾向と受験対策について解説します。
サレジオ学院中学校の特色
入試を受ける前に、サレジオ学院中学校がどのような特色を持った学校なのかをきちんと知っておく必要があります。
どのような学校でどういった教育が受けられるのかを知っておくことは、受験するうえでのモチベーションに繋がるためおすすめします。
学校アクセス
〒224-0029 神奈川県横浜市都筑区南山田3丁目43−1
- 横浜市営地下鉄グリーンライン 北山田駅より徒歩5分
- 東急田園都市線 たまプラーザ駅よりバスで17分
- 東急田園都市線 鷺沼駅よりバスで14分
教育方針
サレジオ学院中学校では「25歳の男作り」をスローガンに、長期的視野での成長を目指して中高6年間での教育プログラムを組み立てていきます。
サレジオ学院中学校において教育とは単に知識を増やすことを意味するのではありません。全人的な成長を目指すために勉学・問題解決・奉仕の3つの分野の成長を促していきます。
上記3つの分野に加え信念・愛情・理性といった精神を教育活動に盛り込むことによって、世界に貢献できる真のグローバル人材の育成を目指しています。
また、教師がつねに生徒と「ともに居る」ことにより生徒の考えや気持ちや行動を理解し、その発達段階に応じて適切な指導ができるのも大きな魅力といえるでしょう。
授業とカリキュラム
完全中高一貫校という特性を活かし、段階的に効率のよい授業が受けられます。
中高の6年間を3つのグループに分け、確かな学力定着を狙っています。中学1年・2年は基礎学力育成の時期とし、中学生として学習方法を確立するためにきめ細やかな指導を行います。
中学3年・高校1年は基礎学力の充実と進路意識向上の時期とし、毎日の学習に目的意識を持つことや発展性のある学習が継続的になるよう指導しています。
高校2年・3年は進路に応じた学力・応用力向上の時期とし、進路に応じたクラス分けがあり、少人数できめ細かい授業で大学受験に向けてサポートしていきます。
また、キリスト教のミッションスクールということもあり、宗教の時間がカリキュラムに組み込まれているのも特徴です。
宿題の量が他の中学校に比べて多いのも特徴の1つです。宿題の量が多い分、塾に通わなくてもしっかりとした学力がつきます。
学校生活
サレジオ学院中学校ではクラブ活動も充実しています。テニス部やサッカー部などの運動部のほかに、ジャグリング部や自然科学部などの文化部も豊富です。
行事やイベントではキリスト教の行事として、5月に感謝祭でミサをしたり、12月のクリスマスの集いでイエスの誕生を劇で演じたりします。ほかにもキリスト教の奉仕の精神の実施として、病院などでのボランティア活動や募金活動も行っています。
なかでも特徴的なのが、サレジオ学院中学校では全員が登校後ジャージに着替えて1日過ごすことです。なぜかというと昼休みに外で遊ぶことが推奨されているからです。外で遊ぶことが苦手な子には、コミュニケーションルームでサッカーゲームやチェス、ビリヤードが人気です。
制服
冬服は紺色を基調としたブレザーに同色のスラックスとネクタイを合わせたデザインとなっています。
夏服は白無地のワイシャツとポロシャツがあります。校章は中学と高校で2種類あり、星型が特徴的なデザインです。紺とエンジが特徴的な指定バッグもありますよ。
サレジオ学院中学校の入試情報
ここからはサレジオ学院中学校の一般入試と帰国生入試について解説します。
試験内容や募集人数などに違いがあるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
一般入試の試験科目と配点
A試験
《募集人数》
110名
《入学試験・科目・時間配点》
国語(50分100点)、算数(50分100点)、社会(40分75点)、理科(40分75点)
B試験
《募集人数》
50名
《入学試験・科目・時間配点》
国語(50分100点)、算数(50分100点)、社会(40分75点)、理科(40分75点)
募集人数に差はありますがA試験・B試験どちらも同じ4教科の入試、試験時間と配点となっています。
帰国生入試の試験科目と配点
《募集人数》
若干名
《入学試験・科目・時間配点》
国語(50分、100点)、算数(50分、100点)、作文(30分、点数なし)
合否判定は試験合計点をもとに、作文を参考にして総合的に行う
帰国生入試は一般入試と同じ国語・算数の試験に加えて30分の作文作成があります。
受験料と入学手続きにかかる費用
受験料は一律25,000円となっています。ただし、1月30日までにAB両試験の出願手続きを行った者でA試験合格で入学した場合は、入学後、申請によりB試験受験料を返還します。
入学手続きには入学金が250,000円必要です。支払いはクレジットカードまたはコンビニエンスストアで行えます。また、入学手続きはホームページより手続期限までに忘れずに行いましょう。
サレジオ学院中学校の入試問題の傾向と対策
では、サレジオ学院中学校の入試問題の傾向と対策について見ていきましょう。
どの教科でもしっかりと過去問題を解いておく必要があるので、きちんとチェックしておくことをおすすめします。
一般入試の傾向とポイント
神奈川県の難関男子校と言われるサレジオ学院中学校の一般入試問題の出題傾向と対策ポイントについて、以下にまとめました。
算数 | 【大問数】5題 【内容】 【解答形式】 【ポイント】 |
国語 | 【大問数】4題 【内容】 【解答形式】 【ポイント】 |
理科 | 【大問数】4題 【内容】 【解答形式】 【ポイント】 |
社会 | 【大問数】1題 【内容】 【解答形式】 【ポイント】 |
帰国生入試の傾向とポイント
サレジオ学院中学校は2023年度入試から帰国生入試を実施しています。一般入試とは異なり、作文作成があるのできちんと対策しておきたいところですね。
以下に国語・算数と作文の出題傾向と対策ポイントについてまとめています。
<国語>
一般入試に準ずる出題形式
・大問1 漢字の読み書きの問題: 書き7問、読み3問
・大問2 知識系問題: 慣用句・ことわざ
・大問3 説明文の読解問題: 最後の問題は、自分の考えを記述する問題
・大問4 物語文の読解問題: 最後の問題は、自分の考えを記述する問題
漢字の読み書きは帰国生入試では10問となっています。また、説明文と物語文は一般入試よりも文字数が少なくなっています。
<算数>
客観問題(途中式を書いたり、何かを説明したりする必要がない解答だけを書く問題)
・大問1 一般入試の大問1の計算問題、大問2の小問集合の形式(20問×5点)
難易度は中学受験算数の標準レベル程度となっています。大問1と大問2のような問題となりますが、一般入試過去問題の大問3〜5も解いておいた方がいいでしょう。
帰国生入試の合否判断は国語・算数の結果で決まるので一般入試過去問題を解き、しっかりと対策しておきましょう。
次に、作文の出題傾向です。
2023年度の帰国生入試の作文のテーマは「海外経験を踏まえたもの」でした。また、文字数は400字程度(200字以上は書く)でした。
学習院中等科や逗子開成中学、攻玉社中学の帰国生入試の作文テーマと似ているので、こちらを使って対策するといいでしょう。
サレジオ学院中学校の合格目指して受験対策を行おう
サレジオ学院中学校の入試問題は標準的な難易度の問題レベルとなっていますが、高度な読解力が要求されたり高い計算力・思考力が要求されたりと難関校ならではの難しさとなっています。
サレジオ学院中学校に合格するためには、過去問題や問題集などで実際の入試レベルに慣れなければいけません。特に帰国生入試での受験をお考えの方は国語・算数の対策に加えて、作文の対策も行う必要があります。
しかし、お子様やご家庭での勉強だけではサポートや対策に限りがあるため、個別指導塾を活用した計画的な学習がおすすめです。
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