日本赤十字看護大学看護学部に関する受験情報

日本赤十字看護大学看護学部の概要

日本赤十字看護大学は東京都と埼玉県にそれぞれ看護学部があるのが大きな特長です。

日本赤十字看護大学の歴史は古く、1890年(明治23年)に開設した日本赤十字社病院における看護婦養成を前身とします。1986年に現在の日本赤十字看護大学が設置されました。1990年には創立100周年を迎え、2005年には日本赤十字武蔵野短期大学と統合し、キャンパスが広尾と武蔵野の2ヶ所になりました。2020年にはさいたま看護学部が設置されました。大学院として、看護学研究科も設置されています。

建学の精神は赤十字の「人道」にあるとします。「いかなる場合においても一人ひとりの尊厳を守り、人々が有する平和と健康に生きる権利を看護を通し広く社会に、さらには国際的な分野においても実現するために看護学に関する専門分野の教育研究を行うこと」を目指しています。

日本赤十字社は全国で92の病院を運営しています。各地域の中核医療機関として地域医療に貢献し、救急医療、がん診療、生活習慣病の予防や介護の支援、災害時における国内外への医療チーム派遣など、さまざまな活動を通じて社会に貢献しています。

学内奨学金制度が充実しており、日本赤十字看護大学伊藤・有馬記念基金、日本赤十字看護大学同窓会奨学金、日本赤十字社奨学金制度、日本赤十字社看護師同方会奨学資金を希望により受けることができます。

卒後は、看護師、保健師の国家資格を生かし、各都道府県の赤十字病院や総合病院、国公立、私立の大学病院等に看護師や市町村の保健所に保健師として就職します。きめ細かな就職支援・進学相談を実施し、学生生活・就職支援委員会を設置しています。就職活動状況、就職後の状況を卒業生から聞く就職ガイダンスや外部講師による就職支援セミナーも開催されます。また、毎年4月には、日本赤十字社関連病院や実習病院の参加による病院説明会も実施されます。

日本赤十字看護大学看護学部の所在地

日本赤十字看護大学看護学部の本部は東京都渋谷区広尾四丁目13 に所在します。キャンパスは看護学部のある広尾キャンパスと武蔵野キャンパス、さいたま看護学部のある大宮キャンパスの計3箇所に分かれています。

広尾キャンパスは東京都渋谷区広尾四丁目13 に所在します。 学部1年生から4年生までは、広尾キャンパスで4年間勉強します。

武蔵野キャンパスは東京都武蔵野市境南町1丁目2633号に所在し、病院実習の拠点になっています。武蔵野赤十字病院での実習時に使用します。

日本赤十字看護大学看護学部の提携病院

日本赤十字看護大学看護学部の臨地実習先となる提携病院は、日本赤十字社医療センター、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院になります。

さいたま看護学部の提携病院は、さいたま赤十字病院、小川赤十字病院、深谷赤十字病院です。

また、精神保健看護学実習については、看護学部は都内の精神科病院、さいたま看護学部は埼玉県内の精神科病院で行われます。

日本赤十字看護大学看護学部の入試種類ごとの受験情報

日本赤十字看護大学看護学部の入試選抜の種類は学部によって若干異なりますが、試験内容は共通です。

看護学部の定員は一般選抜が50名、推薦公募が53名です。

さいたま看護学部の定員は一般選抜が34名、 推薦公募が32名です 。

一般選抜

3教科3科目300点満点です。

必修科目

英語(コミュ英I/コミュ英II)(100点)

国語(国語総合)(100点)

選択科目

数学(数学I・数学A)(100点)

理科(化学基礎・化学・生物基礎・生物)(100点)

選択科目のなかから、1科目を選択します。

推薦公募

出願資格は全体の学習成績の状況4.0となっています。

試験の内容は面接と資料読解が課されます。


河合塾が提供する入試難易度データを基にした学部別偏差値一覧によると、

看護学部の偏差値は55さいたま看護学部の偏差値は52.5となっています。

また、入試難易度データを基にした学部別共通テスト得点率一覧によると、

看護学部の共通テスト得点率は78-79%さいたま看護学部の共通テスト得点率は72-77%となっています。

日本赤十字看護大学看護学部で取れる資格と合格率

日本赤十字看護大学看護学部を卒業すると、看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格、助産師国家試験受験資格を取得することができます。保健師国家試験受験資格は選択制履修となっており、学年定員20名です。公衆衛生看護学科目の履修が必要となり、履修希望者が多い場合は入学後の成績等により選抜となります。

2020年度の国家試験合格率は看護師、保健師、助産師のいずれも100%(新卒者)となっています。看護師、保健師、助産師の各合格率が100%となるのは、2019年度に続き2年連続となっています(新卒者のみ) 。

看護師、保健師、助産師の合格率の全国平均(2020年度)はそれぞれ95.4%、97.4%、99.7%となっているため、日本赤十字看護大学看護学部はきわめて高い合格率となっています。

助産師については、自立性に富み専門能力の高い助産師の育成に向けて、大学院研究科修士課程に「国際保健助産学専攻」が開設されています。実践コースは助産師国家試験受験資格および受胎調節実地指導員の申請資格が取得できるコースです(2年間の教育課程)

また、日本赤十字看護大学の大きな特徴としては、在学中に日本赤十字社で開催されている「救急法」「水上安全法」「雪上安全法」「健康生活支援」「幼児安全法」といった赤十字の特徴ある講習会に参加し、資格が取得できることです(いずれも民間資格)。

さらに、災害看護論Ⅰの課外授業に講習が組み込まれているため、 赤十字救急法救急員の資格を取得することも可能です。夏季・冬季・春季休暇などを利用して赤十字各都道府県支部が主催している講習会へ参加することもできます。

学生本人の意思により各自就職活動をして卒業後の進路を決めるため、卒後は必ずしも日本赤十字社の病院に就職するわけではありませんが、日本赤十字社関係の奨学生は卒業後に奨学金を貸与された施設に就職します。

日本赤十字看護大学の就職先(令和元年度)としては、主に日本赤十字社関連施設になります。日本赤十字社医療センター、大森赤十字病院、横浜市立みなと赤十字病院、古河赤十字病院、水戸赤十字病院、足利赤十字病院、小川赤十字病院、秦野赤十字病院、山梨赤十字病院、 武蔵野赤十字病院、さいたま赤十字病院、成田赤十字病院、深谷赤十字病院、那須赤十字病院、芳賀赤十字病院、相模原赤十字病院、前橋赤十字病院、高松赤十字病院です。

赤十字以外の医療施設としては、虎の門病院、国立国際医療研究センター病院、慶應義塾大学病院、井之頭病院、国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院、東京共済病院、NTT東日本関東病院、船橋市立医療センター、済生会横浜市東部病院、東京大学医学部附属病院、都立小児総合医療センター、東京慈恵会医科大学附属病院、公益財団法人がん研究会がん研有明病院、国立成育医療研究センター、東京医科歯科大学医学部附属病院、東京都立広尾病院、千葉県がんセンター、川﨑市立病院などとなっています。

日本赤十字看護大学看護学部の留年率

日本赤十字看護大学看護学部の留年率は公表されていないようです。

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参考文献

日本赤十字看護大学看護学部の公式サイト

https://www.redcross.ac.jp/academics/nursing/

スタディサプリ進路のサイト

https://shingakunet.com/gakko/SC005318/nanido/

ベネッセ マナビジョンのサイト

https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3306/nyushi/hoshiki/ippan/index.html

看護師国家試験大学別合格状況

http://kangogaku.net/gokaku/index.html

Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%B5%A4%E5%8D%81%E5%AD%97%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%A4%A7%E5%AD%A6#%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9