明星学園中学校の入試問題傾向と受験対策
東京都三鷹市にある「明星学園中学校」
学校情報や入試対策について困っていませんか?今回は学校の特色や入試情報についてご紹介させていただきます。少しでも気になっているのであればぜひ参考にしていただき、今後の中学受験合格に向けて、志望校選定の一つとしてご活用ください。中学受験において情報は非常に重要です。
明星学園中学校の特色
まず初めに、明星学園中学校の特色をご紹介します。
どのような学校なのか、どのような建学の精神、教育方針なのかは学校を知る上で、お子さまにとって大切な中高6年間を過ごしていく上で大切な要素です。ご家庭の方針と合っているのか?6年間通ってどのような将来を迎えてほしいのか必ず確認をしてください。
教育方針
柔らかな鍛錬主義の学校と評して、「自由と責任」「個性と共同性」「集団の中の自立」の3本柱を掲げています。大学進学実績ではなく、ひとり一人のやりたいことを支援し、サポートしてくれます。「自由と責任」の通り、自由である権利は守られますが、きちんと責任も自分で取ることになります。
指定の制服もなく、校則についても基本的にはないと考えていいでしょう。総合学習に力を入れており、探究から卒業研究へと各自がテーマを決めて進めていきます。特別授業では著名人や卒業生を招いて、講演を行い、将来を考えるきっかけ、仕掛けがたくさんあります。
学習の進め方
主要科目である国語・数学・英語は週4コマ、授業があります。各教科、教科書や問題集の演習のみではなく、各担当教師との対話を大切にして進めていきます。
学習のスピードもゆっくりになります。「どうして?」「なぜ?」を問い、「分かった」から「できた」という先取り学習、受験指導ではできない各教科の本質を大切に学ぶことができます。学習を進めていく上でこれらの姿勢は非常に大切で、基礎基本から丁寧に学ぶことができます。
卒業後の進路
指定校推薦も充実しています。また多くの生徒が総合型、AO、推薦、指定校のいずれを利用しています。指定校は立教大学、法政大学、学習院大学、成蹊大学、成城大学、明治学院等、文系の大学が中心となります。また、幅広い進学実績があり、東京芸術大学、沖縄県立芸術大学、女子美術大学短期大学部等、芸術系の大学・短期大学への進学も多いことも特徴の一つです。
ひとり一人の目標や進路に向けてサポートがなされている証拠でもあります。また、探究型学習の成果でもあると言えます。
学校へのアクセス
所在地:〒181-0001 東京都三鷹市井の頭5丁目7−7
- JR中央線 吉祥寺駅より徒歩15分
- 京王井の頭線 井の頭公園駅より徒歩10分
- JR吉祥寺駅公園口、JR三鷹駅南口駅前よりそれぞれバスで10分
明星学園中学校の入試情報
続いて、明星学園の入試情報についてです。帰国生入試(12月1回)と一般入試(2月4回)で例年は計5回の試験が実施されています。最新の情報は必ずHPにてチェックをしましょう。2024年入試要項はこちら
受験料は一般入試計4回(ABCD入試)で単独出願で1回あたり、23,000円。複数学出願は33,000円となり、最大で3回の入試を受けることができます。その際に注意すべきことは、A・B入試の同時出願ができないこと。ここは要注意です。
試験時間・点数
国語・算数 | 社会・理科 | |
配点 | 各100点 | 各50点 |
試験時間 | 各50分 | 各30分 |
A・C・D入試は国語算数の2科目入試、B入試のみ2科・4科選択式になります。2科、4科いずれが有利ということはありません。200点満点にして合否判定をします。いずれも合格ラインとしては50%になりますので各科目、半分を越えられるように過去問にて演習、振り返りを行ってください。
面接試験について
また、面接も実施されています。
受験生2名、試験官1名にて実施されます。「志望動機」「得意なこと」は必ず聞かれます。緊張は誰しもしますので、うまく答えられなくても、最後まできちんと答える姿勢を大切に。大きな問題がなければ面接で不合格ということはありませんので、事前に練習を重ねてして、本番を迎えてください。10分程度になります。
合格後、入学手続きにかかる費用
入試の検定料は上述の通り、単独出願は23,000円、複数出願は33,000円となっています。入学手続きは、入学金が250,000円、
あわせて第一期学費325,500円、合計575,500円の支払いが必要になります。初年度の費用は入学金等含めて、985,500円になります。また、生徒一人一台のタブレット端末(iPad Air)を使った授業があり、それらの費用で合計で129,030 円(2023年実績)かかります。
入試に向けての準備は万端の方が多いと思いますが、合格後、手続きについてもきちんと確認し、期日に遅れることがないようにしましょう。いかなる理由があっても遅れた場合は合格取消となります。
明星学園中学校入試対策
各科目、基本問題が中心に出題されています。
算数は後半、応用問題もありますが、合否を決めるのは前半の計算問題、一行題です。およそ50%での合格と考えたときにどの問題を優先して得点していくのか過去問をもとに対策をしていくといいでしょう。合格に向けて最も重要なことは基礎問題の繰り返しと正確に丁寧に取り組むことになります。
算数
試験時間50分 配点100点
問題は大問5~7題になります。大問1は計算問題が6問、大問2・3は一行問題が出題されます。大問4以降が大問になり、(1)(2)のような形式になります。大問4以降は応用問題になっていますので、(1)ができれば(2)へ(1)が難しいようであれば、大問ごと飛ばして次に進むことをお勧めします。
計算問題、一行問題は基本的な問題で解きやすいものばかりですのでここでミスのないように正確に得点しましょう。大問4以降は応用問題で、図形や数の性質についての問題が多く、作図もよく出されています。手を動かし、頭を使う問題が多いです。
国語
試験時間50分 配点100点
大問1で漢字の「書き問題」が10問、大問2で知識問題が5問出題されています。ここは毎年同じになりますので、この15問は着実に得点につなげたいところ。特に漢字の書き問題は、比較的書きやすいもの、基本的な問題が多いので、合格に向けて漢字練習は欠かさずに行ってください。その後3,4で長文読解題が2題になります。
長文読解題は、多くの学校と同様に小説・物語、論説・説明文、随筆・日記から1題ずつ出されています。読解問題の中には文章の内容だけではなく、文法事項を問われることも多々あります。内容の理解とともに文法問題についても着実の取れるようにしましょう。
社会・理科
4科目入試で受験される生徒は少ないと思いますので、まとめてご説明します。
試験時間各30分 配点各50点。社会は地理・歴史・公民の各単元満遍なく出題されます。後半は記述問題も多く、持っている知識をまとめられるようにしましょう。地名や人名、出来事については漢字で性格にかけるようにしましょう。
理科も社会同様に物理化学生物地学の4単元がバランスよく出題されます。各単元の知識問題は得点源になりますので、暗記事項・重要な言葉、公式は必ず覚えておきましょう。
合格に向けて2科目に絞って対策をすることもよい作戦になります。社会理科が得意である生徒はB入試では4科目を選択しましょう。
明星学園中学校合格に向けて
明星学園中学校の入試問題は、比較的基本的な問題が多くなります。
だからと言って一人で、ご家庭で進めていくことは非常に難しくなります。小学校の範囲が中心とはいえ、どうしても中学受験独特の考え方、特に算数においてはこの受験算数の理解が非常に重要になります。
そういった観点で、自分のペースで習い事をしながら受験をしたいという方には個別指導塾を活用した計画的な学習がおすすめです。細心の入試情報やデータ、入試問題の傾向を把握している塾であれば、効率的に効果的に学習を進めることができます。
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参考サイト
明星学園中学校公式HP