都立高校推薦入試の合否決定方法と合格率
八王子の個別指導塾で対策可能な都立高校推薦入試
八王子の都立高校の入試には一般入試と推薦入試があります。一般入試は学科試験中心ですが、推薦入試は選考方法が複雑で、どうやって合否が決定されているのかわからないという方も多いでしょう。
そこで今回は、八王子の都立高校推薦入試の仕組み、合否決定方法と合格率について解説していきますので、推薦入試をお考えの方は参考にしてみてください。
八王子の都立高校推薦入試の仕組みとは
まずは、八王子の都立高校推薦入試の仕組みがどうなっているのかを理解しておきましょう。
(1)推薦入試の日程
平成30年に実施される推薦入試では、入学願書の受付日は平成30年1月23日(火曜日)となっています。実際に入試が実施されるのは、平成30年1月26日(金曜日)・27日(土曜日)の2日間で、合格発表が平成30年2月1日(木曜日)に行なわれます。
一般入試の入学願書受付日が平成30年2月6日(火曜日)・7日(水曜日)になっているため、推薦入試の合否結果がわかってから一般入試の受験を申し込めます。
以上、東京都教育委員会の公式サイトに掲載してある「平成30年度東京都立高等学校入学者選抜の日程」より引用しました。
(2)八王子の高校の推薦入試は2種類ある
都立高校の推薦入試は、「一般推薦」と「文化・スポーツ等特別推薦」の2種類があります。すべての都立高校で文化・スポーツ等特別推薦が実施されるわけではなく、実施されない学校もあります。文化・スポーツ等特別推薦の募集人員は一般推薦の募集人員と別枠ではなく、一般推薦に含まれています。
(3)受験資格
一般推薦入試はその高校を志望する受験生を対象としていますが、文化・スポーツ等特別推薦は、文化・スポーツ等で特別に優れた能力がある受験生を対象としています。
推薦入試は一般入試のように出願すればだれでも受検できるわけではなく、在籍する中学校の校長から推薦を受ける必要があります。推薦するかどうか中学校側の判断になりますが、推薦される生徒は学校の代表なので素行や成績が悪いと推薦されることはまずありません。
(4)試験内容
推薦入試では学力試験はなく、「調査書」「集団討論・面接」「作文・小論文・実技」により実施されます。集団討論・面接の実施方法や時間などは受験する高校によって異なりますが、作文・小論文・実技の中から1つが実施されます。
なお、当日の試験とは直接関係ないのですが、推薦入試を受験する場合は事前に自己PRカードを提出する必要があります。テーマは「志望理由」「中学校生活の中で得たこと」「高等学校卒業後の進路」の3つで、受験する都立高校から提示される「本校の期待する生徒の姿」を参考に書きます。
調査書のように点数化されることはありませんが、面接する際や合否を決定する際に参考資料とされるので、しっかりしたものを書く必要があります。
(5)八王子の私立高校推薦入試との違い
推薦入試をお考えの方の中には、私立高校の推薦入試も検討されている方もいるかと思います。都立高校推薦入試と私立高校推薦入試の一番の違いは合格基準があるかないかです。
都立高校の推薦入試は受けたい人が受検できるため、一般入試で受験するつもりの生徒はほとんどが受験します。そのためかなりの倍率になる難関の試験です。
私立高校の推薦入試は調査書の合格基準が決められていて、だれでも推薦入試を受けられるわけではありません。合格基準を満たしていれば、有名難関高校でなければ合格することができます。面接や作文は形式的なもので、素行などに問題がなければ合格できる入試といえます。
八王子の都立高校推薦入試の合否決定方法
(1)どうやって合否決定は行なわれるのか
推薦入試では、「調査書」「集団討論・個人面接」「小論文・作文・実技」などの点数を合計した総合成績で合否を決定します。推薦入試で調査書が重視される時代はありましたが、現在は調査書点が総合成績の50%を超えることはなく、受験生の能力をいろいろな面から評価するようになりました。
(2)どうやって調査書は点数化されるのか
受験生としては、合否決定の50%ほどを占める調査書がどうやって点数化するのか気になるかと思います。東京都教育委員会の資料によると、9 教科の5段階評定または各教科の観点別学習状況の評価のどちらかを活用して点数化されます。
観点別学習状況の評価を用いて点数化する場合、それぞれの学校の特色を考慮して、特定の観点の配点を高くすることがあります。ただし、5段階評定の特定科目の配点を高くすることはありません。
推薦入試の受験を検討している学校が、9 教科の5段階評定または各教科の観点別学習状況の評価のどちらを活用するかは、毎年11月下旬に東京都教育委員会から発行される「東京都立高等学校募集案内」に掲載されます。
【調査書点数化の具体例】
①それぞれの高校で求める生徒像に応じて、各教科の観点別学習状況の評価を点数化する高校の場合
9 教科の37観点の中から特定の観点や9 教科のうち特定の教科だけを重視するケースがあります。各教科の観点別学習状況の「関心・意欲・態度」を重視して点数化する高校もあれば、エンジニア養成を目指すため「数学・理科・美術・技術・家庭」などの科目を重視して点数化する高校もあります。
②9 教科の評定を点数化する高校の場合
特定の教科に傾斜配点をしないで、9 教科の評定を点数化する高校があります。A、B、Cの評価を点数化しますが、それぞれ何点になるかは各高校により異なります。例えば、ある高校ではA:10点、B:5点、C:1点、別の高校ではA:10点、B:7点、C:1点ということがあります。
調査書点を計算する場合、「調査書点=観点別学習状況の評価の得点×評価の特点の満点÷調査書点の満点」で算出します。
八王子の都立高校推薦入試の合格率
都立高校推薦入試を受験する場合に特に気になるのが、合格率がどのくらいなのかということではないでしょうか。
東京都教育委員会が公表している「平成29年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」の資料を元に推薦入試のデータを紹介いきます。
まずは普通科のデータですが、募集人数は6,279人、応募人数は男9,102人、女11,374人、合計20.476人でした。実際の受験した人数は、男9,088人、女11,360人、合計20,448人で、受験倍率は3.26倍でした。合格人数は、男3,035人、女3,244人、合計6,279人でした。合格率を計算すると、約30.7%でした。
次に、専門学科・総合学科を含めた全日制合計のデータですが、募集人数は9,078人、応募人数は男12,067人、女15,207人、合計27.274人でした。実際の受験した人数は、男12,049人、女15,191人、合計27,240人で、受験倍率は3.00倍でした。合格人数は、男4,218人、女4,860人、合計9,078人でした。合格率を計算すると、約33.3%でした。
やはり普通科は例年とほぼ同じ30%ほどの合格率となっていて、推薦入試は難しいという印象を持たれたのではないでしょうか。
まとめ:推薦入試対策は八王子の個別指導塾で
今回は、八王子の都立高校推薦入試の仕組み、合否決定方法と合格率について解説させていただきました。推薦入試の募集人数は定員の20~30%ですが、その高校を志望するほとんどの生徒が受験するケースが多くなります。そのため一般入試に比べると合格率が低く、合格するのはやさしくはありません。八王子の都立高校推薦入試の受験を検討されている方は、八王子の個別指導塾で推薦入試に関する情報を集めて十分な対策をされることをおすすめします。