中学受験における集団指導塾と個別指導塾の併用の組み合わせ6選
中学受験を決めたら、志望校合格に向けてまっしぐら!目安は4年生になる2月頃からスタートするのが一般的です。しかし、今は小学校低学年から中学受験を目指すお子さんも少なくありませんね。
中学受験への道のりは、まずは塾通いから始まります。どんな学校を目指すのか、お住まいの地域や状況など、希望や条件を含め納得した上で塾を決めましょう。
そして、何よりもお子さんが意欲的であることが一番大切です。そのことを念頭に置いておく必要がありますね。
受験を乗り越えていく過程において、集団塾に加え個別指導塾を併用する方も多くみられます。
どのような組み合わせが考えられるのか、例を挙げながらご紹介していきます。
個別指導塾の併用の意義とは?
夜遅くまで週に何度も集団塾へ通う。ただでさえ大変なスケジュールの中、個別塾を併用するお子さんが多い理由やメリットについてお伝えします。
- 苦手科目(分野)の克服や補強
集団塾での学びをベースに受験勉強を進めるわけですが、(中には個別をベースにされる方もいらっしゃいます)誰しも苦手科目や分野が出てきます。
集団塾では進度も速いため、理解不足のまま次の単元へ進んでしまうことがあります。質問で解決したり、復習をすることで克服できれば一番良いのですが、溝にはまってしまい、どんどん分からなくなってしまうこともあります。
そのような時に、疑問点を明確にしながら理解していく意味で、個別指導塾は大変メリットがあると言えるでしょう。
- 得意科目(分野)を更に伸ばす
得意なのに個別指導してもらう意味はあるの?確かに必要なさそうですよね。
しかし、受験も間近に迫ってくると気持ちの焦りも出てきます。
あれもできない。これもできない。不安が募っていきます。
そのような時にこそ、得意な科目(分野)に目を向けて更に力をつける。
確実に入試問題で点数をとるために、個別へ通うという方法もあります。
理由は様々あるかと思いますが、これらが集団塾に加えて個別指導塾へ通う大きな目的やメリットと言えます。
集団指導塾と個別指導塾のベストな組み合わせは?
様々な理由から集団と個別を併用すると決めたものの、実際にどんな組み合わせが一番良いのか、どんな基準で選べば良いのかは、正直難しいところですね。
一般的には、はじめは集団塾に通うことから受験勉強を始めるのですから、まずは、今通っている集団塾がお子様に適しているのかをもう一度確認してみましょう。学習の進度や先生の指導、そしてクラスの雰囲気(これは結構重要です。クラスによっては、脱線してしまったり集中できない環境など様々です)、その他、お子さんがどんな心身の状態(意欲的なのか、イヤイヤなのか、疲れていそうか等)で通っているのかも大事ですね。
個別指導塾を選ぶ上でのポイント
- 個別を併用する前に、集団塾の方針等に合っているかの確認(合っていない場合は、転塾も視野に入れる。)
- 苦手分野等を明確にしているか(出来るものと出来ないものを知る)
- 中学受験に特化した個別塾かどうかを必ず確認
- 通う場所、曜日や時間に無理はないか
- 月謝等(中学受験は特に6年生ともなれば、外部講習やテストなど出費がかさみます。)
- 併用することで、逆にお子様が混乱しないか 等々
これらを参考にしながら、集団塾と併用する個別指導塾を選ばれると良いでしょう。
それでは以下に、集団塾と個別塾のおススメ組み合わせベスト5をご紹介します。
これはあくまでも参考ですので、お子様の状況等を把握し、実際に塾へ足を運んだ上で、どんな組み合わせが適しているのかを検討しましょう。
(大手集団塾):首都圏中心の塾を5つご紹介します。
- SAPIX(サピックス):御三家をはじめ、難関校突破を狙う受験生が多く集まるので、
レベルも高い。合格実績は一位をキープしている。
- 日能研:定期テストが頻繁に行われ、クラスや席順も決められる中での緊張感をもった受験体制も整っている。難関トップ校はもちろん、中堅校狙いにも最適。
- 四谷大塚:有名な予習シリーズを生み出し、そのテキスト共に予習を中心とした授業を進める。難関校をはじめとし、多数の合格者を出している。
- 早稲田アカデミー:体育会系の熱血塾。予習シリーズを基本とした受験体制。比較的少人数制で面倒見も良い。御三家はもちろん、早慶系を狙うには最適な塾。
- 栄光ゼミナール:少数人数で細かい指導と定評。難関校や公立中高一貫校受験などにも対策を練っている。
(個別指導塾):
個別指導塾は目的が様々です。もちろん中学受験に特化した講師陣のいる塾を選ばなければ意味がありません。また、目指す中学のレベルによっても指導法や内容も変わってきますので、しっかりとしたリサーチが必要ですね。
- TOMAS(トーマス):個別指導塾ナンバーワン合格実績をもちます。首都圏に90校以上ある完全個別指導。様々なレベルの中学受験をベテラン指導者が丁寧に指導してくれます。オリジナル教材“王道シリーズ”は好評です。塾代はかなりお高めです。
- SS-1:東京・横浜・兵庫・大阪に展開されていますが、オンライン指導もおこなっている。マンツーマン指導で、御三家レベルから全てに対応。短期間で成績を上げたい。駆け込み寺的に通う方も少なくありません。集団塾のテキストを使って指導するのが特徴です。
- 中学受験個別指導塾ドクター:指導者のレベルはかなり高いと評判です。完全個別ではなく先生1に生徒2。1対1に躊躇するお子さんにも良いかもしれません。オンライン指導も対応。「偏差値20アップ指導法」で、受験生の秘めた力を引き出していくことで受験を成功させるのが特徴です。
- 早稲田アカデミー個別進学館:集団塾早稲田アカデミーの個別指導塾です。集団校舎の近くにある場合がほとんどで、指導者(先生)同士の交流も密に行われているため、早稲アカ集団塾に通われている場合は、相談しやすい、子供の様子が分かる等、メリットが大きいかもしれません。
上に挙げた4つの個別塾は知名度が高いだけあって、先生の質や内容も信頼できるところばかりです。今回は列挙した集団塾と個別塾の中で考えられる組み合わせを挙げてみます。
集団指導塾と個別指導塾の組み合わせ
1. さくらOne(マンツーマン個別) x SAPIX・早稲田アカデミー・四谷大塚(大手集団)
社会人プロ講師のさくらOne個別指導塾の中学受験過去問対策コースは、大手の集団塾でできない、さまざまな大学付属校や中堅校の過去問対策を得意にしています。大手塾で使用している、SAPIXのプリントや、早稲アカや四谷大塚の予習シリーズをそのまま使用した大手塾の補習も可能です。
2. SAPIX × TOMAS
かなりハイレベルなお子さんが、更に力を伸ばし合格を確実に勝ち取るために、
ベテランの指導者が勢ぞろいのTOMASで学ぶという組み合わせ。
レベルの高いお子様は余裕もある程度あると思いますので、TOMASの中学受験専用のオリジナル教材“王道シリーズ”なども使いながら、どんどん力をつけていけるのではないかと思います。
3. SAPIX、日能研、四谷大塚など × SS-1
大手進学塾でのクラスレベルアップを目指すのに最適な組み合わせと考えられます。
集団塾でいかに上のクラスにいるかで、志望校のレベルもあがりますし合格により近づけます。そのためにもSS-1は、お子様の塾で使用するテキストに沿って指導してくれるので、あれこれ手を広げる必要がありません。
4. 日能研、栄光ゼミナールなど × 個別指導塾ドクター
日能研はどちらかというと、ゆっくりペースで授業が進むようです。
お子様の性格等にもよりますが、力をもっているのに発揮できないという場合も多々あります。個別指導塾ドクターは、そのようなお子様の実力をうまく引き出すことを
特徴とした個別塾ですので、組み合わせとしては良いのではないでしょうか。
また、栄光ゼミナールももちろん中学受験クラスはありますが、中堅校等を狙うお子さんも多いと見受けられます。
確実に合格を勝ち取るためにも、個別指導塾ドクターは相性のよい個別塾と考えられます。
5. 早稲田アカデミー × 早稲田アカデミー個別進学館
早稲アカに普段通っているのであれば、同系のこの個別塾に通われるのが一番です。
個別塾と集団塾は距離的にも近い場所にあるので、通学も便利でしょう。
また、先生同士の情報交換もなされているようですし、親御さんとしてもお子さんとしても安心と信頼性が抜群と言えます。
集団の先生が個別でも教えているというケースも多々ありますので、先生との相性が良い場合は個別でじっくり指導してもらえるのもメリットですね。
6. 四谷大塚 × 早稲田アカデミー個別進学館
集団の早稲アカと四谷大塚は、“予習シリーズ”という共通のテキストを使用しています。
早稲アカ個別進学館の指導者は、この予習シリーズの内容をしっかり把握していますので、普段は早稲アカに通っていなくても、四谷大塚で学んでいる内容や進度をそのまま個別で指導してもらえるため、ストレスなく必要な学習に集中することができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
集団塾と個別塾。今回は首都圏を中心とした、いわゆる有名どころの塾をいくつかご紹介しました。
個別塾にしても、今回挙げた以外にも、中学受験を専門に指導してくれるところは多々あります。
組み合わせも色々と考えられます。
一番重要なのは、何の目的で個別も併用するのか。そして集団塾での悩みをうまく解決してくれるのはどこなのかをしっかりリサーチすることです。
お子様の心身のストレスを少しでも軽減しながら、志望校合格を勝ち取るベストな組み合わせで受験に臨まれることが大切ですね。