中学1年の基礎英文法「be動詞」練習問題と解説付き
さて、中学生の皆さん、英語の勉強は楽しいですか?
この質問を中学1年の皆さんにすると、4,5月の頃は、そろって「楽しいです!」という返事が返ってきます。
ところが、5月の末頃、6月になってきて、同じ質問をすると、「わからない。」「難しい。」という返事が返ってくるケースが多くなってきます。
“憶えなくてはいけない単語がたくさんあるし、授業中一生懸命に聴いていても、文法が複雑でさっぱりわからない”というのが、英語を苦手とする中学生の方の意見です。
英語が苦手な皆さん、安心してください。
当サイトでは、複雑な文法について、わかりやすくかみくだいて解説をしております。
どうか、一回最後までページを読まれてください。
ページを読み終わった頃には、今まで“もやっ”としていた部分が、“くっきりしてきた”となります。
今回は誰でも、つまずくことの多い“be動詞”について解説させていただきます。
授業中、先生が「be動詞は、・・・」と言っているけど、“何のことかさっぱりわからない”という方、ぜひ読んでください。
be動詞って、どんな時に使うの?
そもそも、be動詞ってどんな時に使うのでしょうか?大きく分けて、下の3つに分類されます。
① ○○は、~[名詞]です。
② ○○は、~[形容詞]です。
③ ○○は、います。(あります)
この3種類を、確実に覚えましょう。
次に例文を示します。
① She is a student. (彼女は、学生です。)
② She is beautiful. (彼女は、美しいです。)
③ She is in the library. (彼女は、図書館にいます。)
【注目1】
要するに、「~です」になる文と「います。あります。」になる文が、be動詞で表せばいいのか・・・と思っている方、注意が要ります。
では、次の日本文は、どう英訳しますか?
1.彼女は、学生だ。
2.彼女は、美しい。
3.彼女は、図書館にいる。
上の3つの文には、「~です」「います。あります。」が、ついていません。
これはbe動詞を使わないのか・・と判断したら間違いです!「~です」「います。あります。」を普通の言い方に直したら、「~だ。~である。」「いる。ある。」となるのです。
だから、1から3の文を英訳すると
1. She is a student.
2. She is beautiful.
3. She is at the library.
となり、上の①~③と全く同じ文章になります。
その辺から、英語がわからなくなっている生徒さんも、非常に多いです。
要するに、日本語の決まりがわかっていないのです。
今回は、日本語がわかっていないから英語でつまずいているポイントをかいつまんで解説しています。
どうか、面倒くさがらず、きっちりと読んでください。
【注目2】
名詞とは、物や人の名前を指します。形容詞とは、名詞を修飾、(飾る)言葉です。
名詞の例・・・机(desk)、いす(chair)、学校(school)、医者(doctor)、学生(student)、百合(Yuri)、太郎(Taro)、トム(Tom)
形容詞の例・・・美しい(beautiful)、かわいい(cute)、忙しい(busy)、赤い(red)、悲しい(sad)、
注)日本語の文法を理解する必要もあります。名詞と形容詞はどんなものか?しっかりと、理解してください。
〇練習問題 次の文を英訳しましょう。
(ア) 彼は、医者だ。
(イ) 彼女は、親切です。
(ウ) 彼は、アメリカにいる。
(エ) あなたは走る。
〇解答と解説
(ア) He is a doctor.
(イ) She is kind.
(ウ) He is in America.
(エ) You run.
いかがでしたか?すらすらできましたか?
(エ)の文は、「走る」という意味の動詞「run」を使っています。
この「走る」という意味は、上の①~③には当てはまりません。
ですから、「run」は、be動詞ではないとしっかり区別しておきましょう。
*「run」のように動作を表す動詞は、「一般動詞」と言われます。
be動詞の種類とその使い分け
さて、次は、be動詞の種類とその使い分けについて、お話をさせていただきます。
be動詞の現在形には、以下の3つがあります。
• am
• are
• is
この3つの使い分け、しっかりとマスターしましょう。
絶対にあやふやにしてはいけません!主語によって、どの動詞を使うのか、きちんと確認をしましょう。
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[table id=6 /]
【注目3】
主語とは、文の中で、「誰は」とか「何は」にあたる言葉です。
例)
・私は、ニンジンが嫌いです。・・・「私は」が主語
・彼らは、勉強しています。・・・「彼らが」が主語
・猫が泣いています。・・・「猫が」が主語です。
【注目4】
単数とは、1人、1つの事です。複数とは、2人、2つ以上の場合を言います。
今憶えましょう。
この言葉の意味が分かってないと、英語の授業では、度々さっぱりわからない現象が出てきます。
【注目5】
IとYou以外の単数は、全て“3人称単数”と言います!必ず覚えましょう。
〇練習問題
次の文で、≪ ≫内のbe動詞の使い方が正しいものには、〇、間違っているものには、×を付けましょう。
間違っていたら、正しい文に書き直しましょう。
(ア) He ≪are≫ a doctor. ( )
(イ) They ≪are≫ students. ( )
(ウ) We ≪is≫ teachers. ( )
(エ) You and I ≪am≫ students. ( )
(オ) She ≪is≫ a mother. ( )
〇解答と解説
(ア)He ≪are≫ a doctor. ( × )
He is a doctor. 彼は、医者です。
(イ)They ≪are≫ students. ( 〇 )
彼らは、生徒です。
(ウ)We ≪is≫ teachers. ( × )
We are teachers. 私たちは、教師です。
(エ)You and I ≪am≫ students. ( × )
You and I are students. あなたと私は、生徒です。
(オ)She ≪is≫ a mother. ( 〇 )
彼女は、母親です。
(ア)では、主語はHe(彼は)です。これは3人称単数なので、be動詞はisです。
(イ)では、主語はThey(彼らは)です。これは複数なので、be動詞はareです。
(ウ)では、主語はWe(私たちは)です。これは複数なので、be動詞はareです。
(エ)では、主語はYou and I(あなたと私は)です。これは複数なので、be動詞はareです。
(オ)では、主語はShe(彼女は)です。これは3人称単数なので、be動詞はisです。
いかがでいたか。間違った人は、もう一度読み直してトライしてみましょう。
何度も繰り返して、慣れることも大切な事です。繰り返せば、繰り返すほど、自信と実力が付いてきます。
be動詞の疑問文の作り方!
さて次は、be動詞の疑問文について説明させていただきます。
疑問文の作り方の前に、まずは、肯定文、疑問文、否定文について説明させていただきます。
【注目6】
文の種類について、
例・・・彼女は女の子です。She is a girl.・疑問文・・・「~ですか?」「~なの?」と、相手に何かをたずねる時に使われる文の事です。
例・・・彼女は女の子ですか?Is she a girl?・否定文・・・読んで字のごとく、「~ではありません。」「~ではない。」と物事を否定するときに使う文の事です。
例・・・彼女は、女の子ではありません。彼女は女性です。She is not a girl. She is a woman.
まず、文の種類を見分けられるようになりましょう。
さて、いよいよ本題のbe動詞の疑問文の作り方です。次の、肯定文に注目してください。
・あなたは、教師です。「You are a teacher.」
これを疑問文にかえるには、主語Youとbe動詞のareの順番を変えるだけです。つまり・・・
You are a teacher.
あなたは、教師です。
Are you a teacher?
あなたは、教師ですか?
となります。これに文の最後に?(クエスチョン・マーク)を付け加えるだけで、完成です。
文の最初の単語は、areがAreとなるように大文字になりますので、注意してくださいね。
他にも例を挙げてみますね。
・彼は、医者です。「He is a doctor.」
これも上と同様に、主語のHeと、be動詞のisの順番を入れかえるだけでいいのです。
He is a doctor.
彼は、医者です。
Is he a doctor?
彼は、医者ですか?
ほら、簡単でしょう?すいすいとできちゃいます。
では、お決まりのパターンで練習問題にチャレンジしてみてください。
〇練習問題
次の肯定文を疑問文に書きかえなさい。
(ア) He is a boy. ⇒[ ]
(イ) She is his friend. ⇒[ ]
(ウ) You are his friend. ⇒[ ]
(エ) They are students. ⇒[ ]
〇解答と解説
(ア) Is he a boy? 彼は男の子ですか?
(イ) Is she his friend? 彼女は、彼の友達ですか?
(ウ) Are you his friend? あなたは、彼の友達ですか?
(エ) Are they students? 彼らは生徒ですか?
全て主語とbe動詞を入れ替えて?を付けるだけです。
be動詞の否定文の作り方!
さあ、いよいよ終点に差し掛かってきました。ゴールが見えてきていますよ。残りわずかです。ファイト!
be動詞の疑問文にもありましたように、be動詞の否定文も、肯定文をもとにしてつくりかえたものです。
法則をつかめば、いたって簡単です。では、否定文の作り方を説明しますね。
次の肯定文に注目してください。
・You are a teacher. あなたは、教師です。
この文を否定文に直すと、「あなたは、教師ではありません。」となります。
この「~ではありません」の部分を表すために英語では、「not」を用います。
これをbe動詞の直後にくっつければいいのです。
You are a teacher.
あなたは、教師です。
You are not a teacher.
あなたは、教師ではありません。
他にも例を挙げてみますね。
He is a doctor.
彼は、医者です。
He is not a doctor.
彼は、医者ではありません。
こちらも、be動詞のisの後にnotをつければ完成です。簡単ですよね。
では、例によって、練習問題を解いてみましょう。
〇練習問題
(ア) She is a student. ⇒[ ]
(イ) He is my friend. ⇒[ ]
(ウ) They are students. ⇒[ ]
〇解答と解説
(ア) She is not a student. 彼女は、生徒ではありません。
(イ) He is not my friend. 彼は私の友達ではありません。
(ウ) They are not students. 彼らは、生徒ではありません。
最後に
いかがだったでしょうか。今回の練習問題が解ければ、be動詞の基本はほぼマスターしていると言えます。
逆にこれらの練習問題が解けない場合は、これからの英語の学習が困難になってきます。
わからなかった場合は、繰り返して読んで苦手項目を克服しましょう。
be動詞の用法をマスターできれば、大体、英語の決まりってこんな風になっているんだなと、つかめてきます。
ですから、このbe動詞の部分は必ず克服しましょう。頑張ってくださいね
それから、英語の文法だけでなく、単語が書けないと英語の学習は思うように進みません。
めんどうくさがらずに毎日コツコツと新しい単語を覚えるように努めてください。あきらめずにファイト!応援していますよ。