数学教科書「システム数学」の概要と対策

システム数学とは?

「システム数学」とは、啓林館と河合塾が共同で出版している、中高一貫教育に特化した数学の教科書です。「システム数学1~システム数学5」の5段階に分かれており、さらにシステム数学1と2は、「代数編」と「幾何・統計編」に分かれています。

システム数学1~5の内容は、以下のような対応となっています。

・システム数学1 ・・・中1〜中2の内容(一次方程式、平面図形など)

・システム数学2 ・・・中2〜中3の内容(二次方程式、三平方の定理など)

・システム数学3 ・・・数学I・Aの内容(二次関数、三角比、確率など)

・システム数学4 ・・・数学Ⅱ・Bの内容(指数・対数関数、数列、ベクトルなど)

・システム数学5 ・・・数学Ⅲの内容(複素数平面、微分法、積分法)

多くの中高一貫校では、中学2年までに「システム数学2(中学2~3年の内容)」を終了し、中学3年からは「システム数学3(数学I・A)」に入るなど、公立校よりも早い進度で学習が進みます。

そして何より、システム数学の最大の魅力は、「公式や定理について、詳しい説明が記載されている点」です。システム数学に収録されている問題の数はそれほど多くありませんが、その分、各単元の内容説明に比重が置かれています。実際、「体系数学」や「Hi Prime」など、他の中高一貫校の数学教科書と比較しても、システム数学の説明の丁寧さは際立っています。

そんな長所があるシステム数学ですが、実際に学校で使用している方からは、いくつかの問題点が指摘されています。

①システム数学専用の教科書ガイドが存在しない

他の教科書とは違い、システム数学には専用の教科書ガイドが存在しません。ですので、予習・復習の際や、演習問題を自力で解く際には、かなりの時間が必要となります。また、システム数学に収録されている例題の中には、生徒に深い思考を促すために、あえて解説を載せていない問題も数多くあります。部活で忙しい方や、定期試験対策を万全に行いたい方にとっては、システム数学は苦労が強いられる教科書といえるでしょう。

② 授業の進度が早く、内容理解が追いつかない

システム数学を採用する中高一貫校では、中学の時点で高校の内容を先取りするなど、授業の進度も公立校と比べて早くなっています。数学が得意な生徒にとって「先取り学習」は効果的な勉強法ですが、一方で、数学が苦手な生徒にとっては、先取り学習はかなりの負担になります。

さらに、1度教科書の内容に置いていかれてしまっても、お構いなしに授業は先へと進んでしまうので、「少しの遅れ」であっても自力で取り戻すのは非常に難しいです。特に偏差値の高い高校では、数学が得意な生徒と自分を比べてしまい、劣等感から数学を嫌いになってしまう生徒もいます。

英語を学ぶ八王子の塾の大学受験生

以上のような問題が指摘されているシステム数学ですが、受験生は具体的にどのような対策を取れば良いでしょうか。簡単に紹介していきます。

システム数学の対策

① 力を入れるべきは、予習ではなく「復習」

中高一貫校における数学の授業の最優先事項は、とにかく「授業に置いていかれないこと」です。「授業に置いていかれること」は、負のループが始まるきっかけになりやすく、他教科の成績低下にすらも繋がってしまいます。逆に、数学の内容をしっかり理解して授業についていけば、それだけで受験に必要な力が十分に身につきます。

では、授業についていくためには、どうすれば良いでしょうか。その1つの答えとしては、「予習よりも復習を入念に行うこと」が挙げられます。実際、システム数学の高度な内容を、予習の段階で完璧に理解するのは、かなり難しいことです。市販の参考書やテキストを活用すれば、万全の予習が行えるかもしれませんが、それもやはり膨大な時間が掛かります。

そこで、システム数学の内容を学ぶ際は、予習は最低限にして、復習に多くの時間を充てるように意識しましょう。復習とは、一度授業で扱った内容に、ローラーをかけるかのように再確認していく作業です。その再確認の過程で、授業中に理解できなかった内容の補強ができ、さらには、新たな発見に出会うこともあります。

定期的な復習を心がけ、知識の確実な定着化を図りましょう。そうすれば、授業に置いていかれることもなくなり、総合的な数学力が身に付きます。

②「システム数学」専用の問題集を上手に活用しよう

「システム数学」には、「システム数学・入試必修問題集」という専用の問題集があります。これは、システム数学の内容に完全に準拠した問題集であり、実際に演習用問題集として教科書と一緒に配布されることも多いです。

この入試必修問題集の特徴は、河合塾の徹底した入試分析に基づいて、良質の問題が厳選されていることです。さらには、難関大学の入試に対応した『実戦編』と、一般的な大学入試に対応した『練磨編』の2種類が発刊されているので、自分の志望校に合わせた問題集を選択することができます。

ここで推薦する入試必修問題集の使い方は、「実戦編のA問題、B問題」を中心に解き進める方法です。これらの問題は、いわゆる大学入試の典型問題に該当しており、入試本番でも最も差がつきやすいです。これらの典型問題に重点的に取り組むことで、入試に必要な数学力を無駄なく伸ばすことができるので、難関大入試の突破も見えてきます。

また、入試必修問題集はシステム数学と同様に、1つ1つの問題に対しての誘導が丁寧に作られています。さらには、問題集に掲載されている各問いは、指定の教科書ページを見れば、問題の解き方や考え方が分かるようになっています。システム数学と入試必修問題集をセットで利用することで、より効率的な学習が可能です。

ここまで、システム数学の対策について説明してきました。簡単な対策法はありますが、やはり 「システム数学は取り組みにくい」という声が目立っているのも事実です。

「システム数学の対策法は分かったけど、正直、自力で実践するのは難しい」

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参考サイト↓

https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kosu/fukukyozai/f/index2.html

https://risu-kobetsu.co.jp/profile/ikkankou/

https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kou/math/fukukyozai/center/index2.html