東京慈恵会医科大学医学部の偏差値などの入試情報と受験対策
東京慈恵会医科大学の医学部は、全国的にも人気が高く、入試難易度の高い学校として知られています。しかし、早めに学校の特色を把握し、適切な学習ができていれば合格を目指すことも不可能ではありません。
今回は、入試倍率の高い東京慈恵会医科大学医学部入学を目指す上で欠かせない、学校の特色や学費、偏差値、入試問題の傾向や対策方法などについて 解説しています。入試対策だけでなく、学校の魅力やカリキュラム内容を知っておくことは、自身の目的に向けたモチベーション向上に役立てることが可能です。
東京慈恵会医科大学医学部の特色
最初に東京慈恵会医科大学のアクセスや特色から紹介します。東京慈恵会医科大学で受けられる指導や設備が自分の求めているものなのかどうかも含め、進路として問題がないか再確認しましょう。
また、学校の特色をつかんでおけば、志望動機や東京慈恵会医科大学で何を学びたいのか具体的に考えるのに役立ちます。
学校アクセス
東京都調布市国領町8丁目3番地1
最寄り駅
- 京王線 国領 約10分
- 小田急線 狛江 約25分
教育理念と教育目標
東京慈恵会医科大学医学部では以下のような教育理念と教育目標を掲げています。
教育理念
- 医学は学と術と道とより成る
教育目標
- 医学を学び、また研究する際の基本的な考え方を身につけ、自律的に実践する
- 自己の人間性を高め、倫理的・科学的判断能力を磨く
- 医学に関する基本的知識の習得
- 医学に関する基本的技術の習得
- 医師としての適切な態度と行動を身につける
以上の教育理念と目標をもとにした医学の道へ進むための学びや技術はもちろん、研究するのに必要な知識や実践する力を身につけるサポートが受けられます。
カリキュラム
東京慈恵会医科大学医学部のカリキュラムは、コース・ユニット制で構成されており、基礎系臓器別総合カリキュラムと臨床型臓器別統合カリキュラムの2巡構造になっています。医学や医療に必要な科学的思考力や判断力を身につけるために、1年次は生命基礎科学、2年次に基礎科学、3年次に臨床基礎医学や研究室配属などを学ぶことが可能です。
その他にも、 臨床実習やコンピューターを用いた教養試験、医学系客観的能力試験などを活用することで、実践にも対応できる経験を積むことも可能です。さらに、医学総論や学外実習で常にフィードバックと省察を実施しているため、最新の医学について学ぶことができるでしょう。
学費
初年度 | 2年次以降 | |
入学金 | 1,000,000円 | - |
授業料 | 2,500,000円 | 2,500,000円 |
施設拡充費 | - | 1,300,000円 |
合計 | 3,500,000円 | 3,800,000円 |
授業料と施設拡充費については分納が可能となっているため、無理に一括で支払わず期限内に確実に支払えるようにしましょう。
東京慈恵会医科大学医学部の入試情報
続いて東京慈恵会医科大学の入試情報について解説します。入学試験の内容を知ることはもちろん、偏差値も加味して進学を目指せるのか、どれくらいの勉強が必要になるのかなどの判断基準として活用しましょう。
入学試験の概要と偏差値
東京慈恵会医科大学の入試試験は数学、理科、英語3教科の学力テストを行う一次試験、面接、小論文で評価を行う2次試験があります。難易度に関しては、入試倍率は10倍程度で、偏差値も70.0と高いことから、狭き門であるといえるでしょう。
2024年に行われる医学部医学科入学試験では、従来通りに医学科のアドミッションポリシーに乗っ取った入学者選抜試験が実施されます。英語の試験については、外部検定試験が使用されることはありません。しかし、受験願書申請時に英語資格検定試験結果の報告書類を任意で提出することが可能です。
競争率も激しく難易度の高い試験となるため、高校時のテストはもちろん、東京慈恵会医科大学のアドミッションポリシーを理解した適切な対策が必要になるでしょう。
試験科目と配点(2024年)
教科 | 科目 | 配点 |
数学 | 数学I、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B ※数学B は「数列」、「ベクトル」のみ | 200点(90分) |
理科 | 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」 ※3科目のうちから 2 つを選択 | 100点(2科目合わせて120分) |
英語 | 英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ | 100点(60分) |
試験科目と配点については以上のような範囲になっています。2025年の試験内容には一部変更もあるため、受験を希望する方は事前に試験内容や範囲について確認しておくようにしましょう。
入学検定料(受験料)
東京慈恵会医科大学の受験を受けるためには60,000円の入学検定料が必要になります。入学後の学費等も確認した上で、受験をするかどうか決めるのも大切です。特に奨学金を考えていない方は、大学卒業まで金銭的に無理なく通えるかどうかも考えておきましょう。
東京慈恵会医科大学医学部の入試問題の傾向と対策
最後に東京慈恵会医科大学の入試問題の傾向や対策方法について、各教科・科目ごとに分けて解説します。紹介する内容は2024年度の対策方法となるため、以降の入試については、内容に変更がないか事前に確認するようにしましょう。
数学
東京慈恵会医科大学医学部の数学の入試試験では、大問4問のうち1〜2問が標準的レベルの問題、2〜4は難易度の高い問題が出題される傾向にあります。1問〜2問は確率の問題や微積分の問題などが多く、3問は多項式または整数、4問は図形の問題で編成されることがほとんどです。
数学の入試試験で点数を確実に取るためには、標準レベルの問題を素早く確実に解ける計算力を身につけておく必要があります。
また、過去問で試験の傾向をつかみ、応用問題を参考に難易度の高い問題を落ち着いて解けるよう演習を重ねることが大切です。
物理
理科の入試科目である物理のテストは、大問3問もしくは2問で構成された試験となるでしょう。3問から2問に減ったとしても、テストの分量が減ることはないため、2科目120分の長丁場で全問を解くのは容易ではありません。
加えて2023年には、正規合格ラインが55%程度だったとされるほど難易度の高い問題が多く出題されました。入試対策としては、教科書を中心とした基本を抑えつつ、小問の誘導をしっかりと理解し、基礎的な知識に紐付けられる知識を身につけましょう。
化学
化学の試験では、有機化学分野の問題がまんべんなく出題され、倫理科学分野の化学平衡の問題で構成された4つの大問が中心となることが多くあります。また、教科書ではあまり詳しく書かれていない問題や、記載されていない初見の問題が多い点には注意が必要です。したがって、過去にはどのような問題が出題されたのか把握しておく必要があります。
問題文に落ち着いて従えば問題は解けるため、見慣れない問題に惑わされずに回答する練習をしておく必要があるでしょう。
生物
生物の入試試験は、記述問題や考察問題、計算問題を中心とした大問が4つで編成された内容がほとんどです。単純計算で1科目60分の猶予があるといえますが、生物は解答するのに時間がかかりやすいため、時間配分も考えて挑まなければなりません。
また、理科の中では出題範囲も幅広く、教科書で習った全分野についての知識を持っておく必要があります。基本の問題形式に合わせて、数値計算や実験考察なども含まれるため、 教科書の内容理解だけでなく、過去問や問題集などで応用問題に慣れておく必要があるでしょう。
英語
英語の入試試験は、試験時間60分で大問3つの構成が基本となります。同義語選択や空所補充の選択式問題に加え、英作文の問題があるのが特徴的です。英作文は本文のテーマに沿った内容で書く必要がありますが、過去問題を参考に自然科学や医学系の英文に慣れておけば、そこまで難問ではありません。
基礎知識がない状態では難しく感じる問題ですが、英語の基礎を抑え、専門的な単語や文章の書き方さえ理解できていれば、安定した得点を狙うことが可能です。
東京慈恵会医科大学医学部合格には難問を冷静に解く実力が必要
東京慈恵会医科大学医学部の入試情報について、学校の特色や学費と偏差値、対策方法などについて解説しました。東京慈恵会医科大学の医学部は倍率も高く、入試問題も簡単ではありませんが、早めに内容を知り対処しておけば高得点を狙うことも可能です。
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参考URL
https://www.jikei.ac.jp/univ/access_2.html
https://www.jikei.ac.jp/univ/igaku/gaiyo/01.html
https://www.jikei.ac.jp/univ/igaku/gaiyo/02.html