洗足学園中学高等学校の入試問題傾向と対策
難関女子校として知られる、洗足学園中学高等学校の入試は一筋縄では行きません。
基礎的な知識はもちろん、難問や応用力が試される問題も含まれます。
洗足学園中学高等学校の入試合格を目指すためには、まずは学校の特色を知り、正しい入試情報を持たなければなりません。
本記事を参考に、入試問題の傾向を知り、対策方法を早い段階で取り入れることができれば、ライバルに大きくリードできます。
洗足学園中学高等学校の特色
入試を受けるかどうかの再確認のためにも、洗足学園中学高等学校とはどのような学校なのか特色を紹介します。
どのような学校で、どういったことを学べるのか知っておくことは、面接での「志望動機」や、「入学後に何を学びたいか」などの質問に答える際に大いに役立ちます。
教育方針
洗足学園中学高等学校では高い学力、豊かな感性、コミュニケーション能力、広い視野、以上4つが実社会に必要な能力だと考えられています。
それらの能力を、6年間の教育の中で習得を目指した教育がなされています。
またそれらの能力を身につけるだけでなく、様々な知識の習得と学内外の体験などを通して心と知恵、能力を育てる取り組みがされているのも大きな特徴と言えるでしょう。
その他にもルールやマナー、主体的思考や行動姿勢の構築、進路の実現など学年に合わせた指導で生徒の目的達成を目指した教育が受けられます。
授業と学習
洗足学園中学高等学校では数学、5教科の指導はもちろん、感情を高め上層を磨くことを目的とした楽器習得プログラムが実施されています。
中学1年から3年までの間、トランペット、バイオリン、フルート、クラリネットの中から好きな楽器を選び、楽器演奏習得を目指します。
3年生の最後にはクラス単位でオーケストラ合唱が行われるなど、勉強だけでは体験できない達成感を味わえるでしょう。
授業も基礎から応用まで、大学受験に向けた高レベルな指導が受けられるのも強みです。
学習支援講座
通常授業の他に、5教科の共通テストで得点率90%以上を目標とした、中学3年生〜高校3年生対象の学習支援講座が開かれています。
講習は多岐にわたり、大学受験を目指した進学講習、長期休業中に受けられる夏期講習(中3~高3)や冬期講習(高1〜高3)、春期講習(高2)などがあります。
他にも英語講座や外国語講座、アメリカ大学進学をサポートするSAT 講座、TOEFL 講座など様々。
無料で開かれるものもあれば、参加費用が必要なものもありますが、目的に合わせた講座が選択できるのは、洗足学園中学高等学校ならではです。
卒業後の進路
洗足学園中学高等学校の生徒は、中学〜高校までの一貫教育を受けるのがほとんどで、卒業後には東京大学や慶應義塾大学、早稲田大学などの難関大学合格者も多数。
また、University College Londonや、Monash University Malaysiaなどの海外大学へ進学した生徒もいるため、国内外問わず様々な学校の受験を目指すことが可能です。
加えて、帰国生の受け入れもしているため、日本に慣れていないお子様の進学もサポートしてもらえます。
学校アクセス
所在地:神奈川県川崎市高津区久本2丁目3−1
- JR南武線 武蔵溝ノ口駅より徒歩8分
- 東急田園都市線・大井町線 溝の口駅より徒歩8分
洗足学園中学高等学校の入試情報
続いて、洗足学園中学高等学校の一般生と帰国生の入試情報を紹介します。
一般生と帰国生では一部内容も異なるため、事前にチェックして準備を進めましょう。
一般生の試験時間と配点
一般入試では、国語と算数は100点の配点となっていますが、社会と理科については同時に60分で試験が行われ、それぞれ75点の配点となっています。
帰国生の試験時間と配点
帰国生の入試では、英語・面接のみのA方式と、英語と面接に国語と算数のテストを加えたB方式の試験に分けられます。
検定と入学手続きにかかる料金
入試の検定料については、一律25,000円となっています。
入学手続きには入学金が240,000円、施設費に178,000円の支払いが必要になります。
支払いはクレジットカード またはコンビニでできるので、 期日までに送金しておきましょう。
また、初年度の学費は976,400円となっているため、入学後の費用も含めて進学するかどうか検討するようにしてください。
洗足学園中学高等学校の入試対策
それでは洗足学園中学高等学校の入試について、具体的な対策方法を見ていきましょう。
どの教科の試験でも、過去問題が役立つので、各教科の勉強方法に加え、過去問題のチェックも忘れないようにしてください。
洗足学園中学高等学校の過去問題ついては、こちらから確認できます。
一般入試の場合
神奈川の女子難関校と言われる洗足学園中学校の一般入試について、 各教科の攻略ポイントを紹介します。
国語
国語の試験では、複雑な設問と説明記述に対応できるかどうかが重要になってきます。
総合的な知識問題や漢字問題は小問として扱われることが多いため、難易度の高い説明記述に重きを置いた学習が効果的です。
学習方法を通しては、過去問題に挑戦するのはもちろん、同音異義語や対義語、慣用句、四字熟語、難しい言葉の意味などを幅広くおさえておきましょう。
また、問題文は6,500文字以上になることも多いため、文章を素早く理解できる練習を重ねるのも大切です。
算数
算数の試験では、グラフ問題や数の性質、一行問題などの対策が必要です。
どれも基礎的な知識をしっかりと持っていれば対応できるので、原理からしっかりと復習しておきましょう。
グラフについては、水槽グラフやダイアグラム、点の移動などが出題される傾向があるため、普段からグラフの問題を解く習慣をつけておくのもおすすめです。
また、過去の類似問題が扱われるケースも多くあります。
理科
理科のテストでは計算問題と知識問題がメイン。
理科の計算問題は、思考力や 応用力が求められるものよりも、見たことのあるような問題が多いため、解き方を覚えておけば十分に対応できます。
ただし、2020年度や2022年度には応用問題が扱われたケースもあるため、問題を解く練習はしておいた方がいいでしょう。
しかし、応用問題の割合は少ないことが想定されるため、応用以外は確実に正解できるようにしておくのが重要です。
知識問題についてはできるだけ多くの知識を定着させなければなりません。
暗記量も多くなるため、過去問題を参考に入念に知識を磨きましょう。
社会
社会については、「地理」「歴史」「公民」の全分野、時事問題などの知識を物事の背景まで理解しておく必要があります。
特に地理については深い知識が求められるため、 対策が必須です。
ただ年号を覚えたり、場所や知識を暗記するだけでは対応しきれなくなるため、点で覚えるのではなく線で覚える学習を心がけましょう。
特に言葉は覚えているが、なぜそれが必要で、どうしてそのようなことが起きたのか説明できないものは、細部まで覚えるのが重要です。
近年のニュースも含め、学校で習ったことをすべて網羅できるよう、勉強を積み重ねましょう。
帰国入試の場合
洗足学園中学高等学校の帰国入試では、英語力が強い生徒向けのA方式と、帰国してから数年経っている生徒向けの、B方式の試験が用意されています。
先述したようにA方式については英語のみ、B方式は国語と算数のテストが追加されます。
面接については、どちらも英語での受け答えが必要になります。
国語と算数については、過去問題を確認し、一般入試の対策で紹介した学習方法を意識するといいでしょう。
英語試験については、A 方式は4択の問題が100問、 B方式は3択の問題が85問出題されます。
求められる語彙レベルは、英検1級から2級相当となるため、語彙は幅広く覚え、英検1級から2級レベルで出題される長文や文法の学習が必須です。
帰国入試についても過去問題がサイトにて公開されているので、問題を確認することから始めましょう。
洗足学園中学高等学校の入試問題傾向と対策
洗足学園中学高等学校の入試問題は、数ある中学の中でも難関な部類に入るため、 早いうちからの受験対策が不可欠です。
特に帰国入試をお考えの方は、ハイレベルな英語力が必要となるため、過去問題を参考に徹底した学習を心がけましょう。
しかし、お子様やご家庭の勉強だけでは十分な対策を取るのは困難なため、個別指導塾を活用した計画的な学習がおすすめです。
正しいデータを元にした、入試問題の傾向を把握している塾であれば、効果的な学習サポートと教育が受けられます。
さくらOne個別指導塾では、ベテランのプロ講師が生徒様一人一人に寄り添って指導をしております。
無料体験も行っておりますので、少しでもご興味を持ってくださった方は、お気軽にお問い合わせください!
参考サイト
https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/education/basicpolicy.html
https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/education/study_support_lecture.html
https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/admission/information_3.html