お勧めしている中学生の数学問題集
数学で得点を上げる、または、数学の力を高めるうえで大切なポイントがあります。
それは「わかる」と「できる」は別だということです。
物事を理解することをインプットといいます。いわば知識です。入試の数学で問われるのは、数学の知識ではありません。時間内にいかにその知識を使えるかです。知識を使うことをアウトプットといいます。
インプットしただけで数学ができるようになったと思い込むと大変なことになります。自分ひとりの力で解けるようになって初めてその内容が定着したことになるのです。もちろん時間制限の中でです。
入試で問われるのは、このアウトプットの力です。
これは社会に出てからも同じです。知識は活用して初めて活かされます。
しかも入試の数学は知識と知識を結び付けて応用して解かねばならない問題が大半です。
もちろん基礎力も大切ですが、最終的に問われるのは応用力ですから、なるべく早く基礎の勉強から応用した問題に移行できるようになりたいものです。
と、いうわけで今回は教科書ガイドのような参考書の紹介ではなく、本番の入試レベルの力をつけられる市販の問題集をご紹介します。
★ランキングはあくまでもこちら側の見解になります。
第1位
「全国高校入試問題正解 数学 発行所・旺文社」
春に行われた全国の入試問題(数学)がすべて掲載されています。毎年販売されます。
自分が志望する高校の入試問題の内容やレベルを確認できるだけでなく、さらに上のレベルの学校の問題にもチャレンジできます。特に難関私立高校の問題はかなり難しく解きごたえがあります。受験生は1日1校解いていけば、十分な力がつくでしょう。
ただし模範解答は基本的な部分を省略していますので、難問は解説を読んでも理解は難しいかもしれません。
関数・図形中心に実戦レベルにどこまで通用するのかを確認しながら解き進めていきましょう。
第2位
「高校入試合格BON!数学 発行所・学研教育出版」
こちらは参考書と問題集のハイブリット型になっています。入試の出題傾向に沿って中学3年間の内容が要約されています。要点をしっかり確認しながらも問題演習もきっちりできる受験生必須の問題集です。短期間で総復習できる点も見逃せません。
第3位
「受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題 数学 発行所・旺文社」
正答率が50%以下の入試問題だけを集約した問題集です。
かなりの難問ぞろいになっていますので、基礎は完成していて、関数・図形の応用力強化に特化したい受験生には有効的な一冊です。
逆に50%以上の受験生が解ける落とせない入試問題という基本的な問題集もあります。
第4位
「チャート式基礎からの中学数学総仕上げ 発行所・数研出版」
解説が詳しいのがチャート式の利点です。参考書のようにも使えますが、基本から発展まで800問の問題を掲載しているので、応用力も確実についていきます。
中3の夏ごろから解いていくとちょうどよく使用できます。
第5位
「塾で教える高校入試数学裏技100 発行所・文英堂」
Z会の現役塾講師が作成したもので、入試の6割を占めると言われる関数・図形強化の内容になっています。学年ごとに分かれているので使いやすいです。正答を求めるのをスピードアップできる目からうろこの解法が掲載されています。
まとめ
数学は毎日30分でも勉強すること。これは数学を高める上での鉄則になっています。ピアノは1日休むと1週間遅れると言われますが、数学も同じです。日々の積み重ねが数学力を鍛えます。1日1問は難問の関数・図形の問題にチャレンジしたいですね。入試本番で最も差のつく単元だからです。
もちろん優先順位は学校の教科書、ワークの方が高いことを忘れずに活用していってください。「継続は力なり」これは数学に最も当てはまる言葉です。
ちなみに高校生になると学校の先生に数学は毎日2時間勉強するように指導されるはずです。その習慣を中学生の時期からつけていきましょう。