日本医科大学医学部の偏差値などの入試情報と受験対策

日本医科大学は東京都にある1876年に創立された私立学校・済生学舎を前身とする私立医学部の中で最も長い歴史を誇る学校です。

慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学と共に「私立医学部御三家」とされる名門大学であり、合格のためには各教科の入試問題の傾向を知り、出題傾向に合わせた十分な対策が必要となります。

本記事では日本医科大学の学費や偏差値などの入試情報と受験対策について解説します。

日本医科大学の特色

学校アクセス

〒113-8602

東京都文京区千駄木1-1-5

•東京メトロ千代田線千駄木駅および根津駅より徒歩8分

•東京メトロ南北線東大前駅および本駒込駅より徒歩8分

•都営三田線白山駅より徒歩10分

教育方針

日本医科大学では「克己殉公」、すなわち“己に克ち、広く人々のために尽くす”ことを学是とし、教育理念として「愛と研究心を有する質の高い医師、医学者の育成」を掲げています。

これらと長い歴史に基づき、最新の医学を研究・教育し、広く国際的な視野に立った見識と豊かな人間性を備えた医師、医学研究者の養成に努めてきました。

第6学年では臨床実習を海外の大学で行うこともでき、海外留学制度も充実しています。

また、国際交流センターを窓口として、毎年50名もの留学生が同キャンパスで学んでいるため国際交流も積極的に行われています。

学費

学費については初年度が入学金や授業料などを合わせて4,500,000円、2年次以降は年間3,500,000円、6年間で合計22,000,000円となります。

これは全国の私立医学部の中で4番目に安く比較的学費が安い私立医学部といえます。

また独自の奨学金制度や地域枠もあります。

日本医科大学医学部の入試情報

ここからは日本医科大学医学部の入試定員、偏差値、学費などの入試情報について解説していきます。

入試定員

一般前期72名、一般後期17名、前期地域枠20名、グローバル特別選抜10名となっています。(2023年)

偏差値

日本医科大学の偏差値は69.7です(13位/82校)

同偏差値帯の学校には奈良県立医科大学、神戸大学、山梨大学などが並びます。

私立医学部では慶應義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学に次ぐ最難関大学となっています。

倍率

日本医科大学医学部の2023年の倍率は一般前期で9.60倍、一般後期で23.40倍となっています。

後期試験では合格者数17名と少ないため倍率も高くなっており、狭き門です。

日本医科大学医学部の入試問題の傾向と対策

ここからは日本医科大学医学部の入試問題の傾向と対策について解説します。

科目ごとの試験傾向や対策についてしっかり確認しておきましょう。

一般入試の試験科目と配点

一次試験

数学(300点) 理科(400点) 英語(300点)

二次試験

小論文、面接

科目別対策

英語

英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ、コミュニケーション英語I、コミニケーション英語II、コミニケーション英語Ⅲからの出題となります。

試験時間は90分で300点満点です。

大問は3〜5題あり、発音やアクセントや語彙に関する問題、長文読解、英作文が出題されます。

解答形式はマークシートと記述式の併用です。

内容一致問題については細部まで検討が必要な難問が多いです。

長文読解問題の文章は約2,200語と長めであるため速読しながら内容を素早く把握する練習が必要となります。

そのため普段から長文になれる練習をし、時間に余裕を持って解けるようにする必要があります。

また、150字程度の自由英作文も出題されるため,日頃から英作文を書く練習も必要です。

一次試験通過のために60〜70%程度は得点しておきたいです。

物理

物理基礎・物理からの出題となります。

試験時間は理科2科目で120分で1科目につき200点満点です。

大問は4つあり小問が全部で20問ほど含まれます。

解答形式は記述式です。

図形を伴った計算問題が大く、素早くミスなく処理することが求められます。

出題範囲は主に電磁気、波動、熱力学、力学の各分野から満遍なく広く出題されます。公式の丸暗記だけではなく本質を理解した上で基本的な典型問題を確実に解けるようにしておきましょう。時間配分に気をつけながら過去問を解き、多くの問題を素早く処理できる練習が必要です。

化学

化学基礎・化学からの出題となります。

試験時間は理科2科目で120分で1科目につき200点満点です。

大問は4つあります。

解答は記述式です。

標準問題から難易度の高い融合問題まで幅広く出題されます。そのため問題を見て瞬時に確実にとらなければならない標準問題かを判断し素早く処理した上で、複雑な融合問題にいかに時間を使えるかが重要になってきます。

時間をはかりながら過去問を解き自分なりの時間配分を身につける練習をし、解ける問題を確実に解き切る練習をしましょう。

生物

生物基礎・生物からの出題となります。

試験時間は理科2科目で120分で1科目につき200点満点です。

大問は3つあります。

解答は記述式です。

典型的な知識問題だけでなく、実験考察問題も出題されます。

基本知識の暗記に加え、標準問題を確実に解ける力、また初見の実験考察問題に対応する力が必要になります。

まずは基礎問題集を用いて基本的な知識問題や標準問題を確実に解けるようにしましょう。

その上で合否の分かれ目となる実験考察問題に対処するために発展問題集を思考力養成のために用いましょう。

数学

数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学Bからの出題となります。

試験時間は90分で300点満点です。

大問は4つあります。

解答は記述式です。

典型問題はあまり出題されず、計算量の多い複雑な融合問題が出題されます。微分積分や図形と方程式、確率が頻出となっています。

複雑な融合問題を解くためにも典型問題を本質を理解した上で解く練習をし、応用できるようにする必要があります。

分量が多く時間内に全てを解き切ることは難しいため解ける問題を確実に解いて得点することが大事です。

過去問を時間を図りながら解く練習をして一つの問題に時間をかけすぎないようにしましょう。

日本医科大学の合格目指して受験対策を行おう

日本医科大学の入試問題は基本的な典型問題に加えて難易度の高い融合問題を解く力も必要となるため各教科満遍なく対策をしてバランスよく得点することが求められます。過去問を用いて自分なりの時間感覚を身につけ、解ける問題を確実に解いて得点に繋げましょう。

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参考サイト

http://www.nms.ac.jp/college/nyushi/index.html