明治大学入学情報と対策

明治大学の概要

明治大学は1881年に創立された私立大学で、現在10学部・学生数約3.3万人を擁する総合大学です。難関私大グループ「MARCH」の一校としても知られており、東京都と神奈川県に4つのキャンパスがあります。多様な学生が全国から集い切磋琢磨する一方、学生数は多いものの1年次からゼミを導入するなど少人数教育にも力を入れており、一人ひとりに目が行き届く教育環境が整っています。

明治大学の各学部についての偏差値や入試方式、特徴をチェックしてみましょう。

明治大学の進学基準

進学を目指す第一段階として、進学基準がどのように定められているのか、方針や求められる能力、評価方法などからひも解きます。受験で勝利するには、明治大学の考えや特色を知っておかなければなりません。

入学者受け入れの方針(アドミッションポリシー)

明治大学は、建学の精神「権利自由・独立自治」に基づき、高校での学びを通じて確かな基礎学力を身につけ、学習意欲が高い人材を求めています。とりわけ、本学の教育目標を理解し、世界の課題に関心を寄せてその解決に挑戦する意欲を持つ学生を受け入れる方針を掲げており、そのために多様な入試選抜方法を実施しています。この全学共通の方針のもとで、各学部・学科の特色に合わせた選抜が行われます。

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明治大学の教育目標及び3つのポリシーについて

学部ごとのアドミッション・ポリシー

各学部ごとに、教育目標に沿った独自のアドミッション・ポリシーが定められています。主な例は次のとおりです

  • 文学部:高校までに幅広い科目を学習していることを重視し、特に国語・外国語・地理歴史の3教科でより高度な学習達成度を期待しています。例えば国語では長文読解力や論理的思考力、外国語では長文読解力と論理的思考力、地理歴史では偏りのない基礎知識と深い洞察力が求められます。
  • 法学部高校で履修する外国語の全範囲を修得している学力が望ましく、また法律は社会と不可分であるため、日本史・世界史・政治経済・地理といった社会科の基本的理解も必要とされています。近代市民社会の歴史や社会情勢への知識が重視され、論理的思考力を養うために数学や理科科目の学習も有益だと示されています。
  • 総合数理学部入学前に数学の基礎をしっかり習得していることを望み、単に解法を暗記するのではなく「なぜその方法で解けるのか」を批判的に学ぶ姿勢を求めています。加えて、グローバル化に備えて高校での英語の内容を確実に習得しておくことが大学での発展的学習につながるとしています。

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文学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)
法学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

総合数理学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

このように各学部ごとに求める学生像や入学までに身につけておいてほしい力が具体的に示されており、受験生は志望学部の方針に沿った学習準備が求められます。

学部別情報

下表に明治大学の各学部の偏差値(入試難易度)と主な入試方式、そして学部の特徴をまとめました。偏差値は旺文社が公表する2025年度入試のボーダーラインデータ(合格可能性50%ライン)に基づいており、入試方式は全学部で一般選抜(学部別入学試験・全学部統一入学試験・大学入学共通テスト利用入学試験)および総合型選抜学校推薦型選抜が実施されています。

学部名偏差値(2025年)参照:旺文社パスナビ主な入試方式の例
法学部60.0~62.5一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
政治経済学部60.0~65.0一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
経営学部60.0~65.0一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
商学部60.0~62.5一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
文学部57.5~65.0一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
情報コミュニケーション学部60.0~62.5一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
国際日本学部60.0~65.0一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
理工学部55.0~62.5一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
農学部57.5~62.5一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型
総合数理学部57.5~60.0一般(学部別・全学統一・共テ利用)
総合型
学校推薦型

出典: 偏差値は旺文社パスナビ、入試方式は明治大学入試要項等に基づく。

入試方式別の求める能力・評価方法の一例(文学部)

一般選抜(学部別入試・全学部統一入試)

一般選抜では学力試験(筆記試験)による評価が中心となり、高校までに身につけた基礎学力や専門分野に関連する教科の知識・技能を測ります。明治大学では全学部統一入試や学部別入試において、多様な科目の筆記試験を課すことで高校段階の学習達成度を判定します。例えば文学部では国語・外国語・地理歴史の試験で高度な読解力や論理的思考力を問うなど、入学後の専門教育に必要な学力を重視しています。法学部でも国語・外国語・公民(地歴公民)を中心に幅広い教養と基礎学力を評価する内容となっており、高校で多面的に学習してきたかが問われます。なお、一般選抜では調査書(高校の成績表)を提出する必要がありますが、その記載内容を合否判定に直接活用しない方針が取られています。筆記試験の得点が合否の主要な判断材料となるため、各科目の試験成績が重視されます。

大学入学共通テスト利用入試

大学入学共通テスト利用入試では、共通テストの成績を用いて受験生の基礎学力を総合的に評価します。明治大学ではこの方式において、高校段階での基礎的な学習の達成度を判定するために複数の教科・科目の共通テスト得点を採り入れています。各学部が指定する科目(例:外国語や数学、地歴公民など)の共通テスト得点を組み合わせて合否を決定し、学部横断型で幅広い知識の習得度合いを測る狙いがあります。調査書は提出しますが、一般選抜と同様にその内容は合否判定には基本的に活用されません。この方式では知識・技能の習得度に重点が置かれますが、共通テスト自体に思考力・判断力を問う問題が含まれるため、受験生の総合的な学力も一定程度評価されます。

総合型選抜(旧AO入試など)

総合型選抜は、学力試験では測りきれない多面的な能力や意欲を評価する入試方式です。各学部の求める学生像に合致するかを判断するため、書類審査や小論文、面接(口頭試問)などによって受験生の思考力・判断力・表現力や主体性・協調性を総合的に見極めます。総合型選抜では調査書や推薦書など高校在学中の活動記録も考慮し、知識・技能のみならず課題発見・解決能力(思考力・判断力・表現力)や主体的に学ぶ態度といった「学力の3要素」をバランスよく評価することが重視されています。

学校推薦型選抜(指定校推薦等)

学校推薦型選抜は、高校からの推薦を受けて出願する方式で、学業成績と人物面を総合的に評価します。明治大学では附属高校出身者を対象とした内部推薦(系属校推薦)や、学部が指定する高校からの指定校制推薦などが実施されています。それぞれ、書類審査に加えて面接(口頭試問)による評価を行い、志望動機や適性、将来の目標などを重視して選考します。特に附属校推薦では高校在学中の成績基準を満たせば原則合格となるケースが多く、調査書の内容は提出こそするものの合否判定には活用しない方針が取られています。一方、指定校推薦など一般の高校からの推薦では、調査書に記載された学習成績や活動履歴も選考材料となり、高校で優秀な成績を修めた生徒や各学部の求める資質を持つ生徒が評価されます。総じて、学校推薦型選抜では大学での学びに耐えうる基礎学力とともに、各学部の理念に合致した意欲・適性を備えた人材かどうかが重視されます。

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【学力の3要素と入学試験形態の関係】

**各学部のプライバシーポリシーに【学力の3要素と入学試験形態の関係】が記載されたPDFがあるので詳細はそちらをご覧ください

明治大学の受験対策

明治大学にもさまざまな学部と学科があるため、どこを志望するかによって必要な対策も異なってきます。

早めにどの学部と学科を目指すのか決めておくのが大切です。

目指す学部と学科が決まっていれば、後は求められる学力や知識、考え方を身につける学習と練習を続けていくだけです。

しかし、ご家族や本人だけでは適切な受験対策を実行するのはハードルが高くなってしまいます。

明治大学の受験対策ならさくらOne個別指導塾へ

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試験の傾向や必要な学習方法も熟知しております。もちろんお子さま一人ひとりで異なる対策も必要になるため、現状や個性に合わせた指導をいたします。

明治大学も含めた受験の成功率を高めるためには入学試験の特色を知り、お子様自身にあった学習方法で対策を取っていかなければなりません。明治大学を目指す方は、一度、無料体験授業も行っている弊社さくらOne個別指導塾をご検討下さい。

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