慶応義塾横浜初等部の入試問題傾向と対策

「未来を切り拓くため、最高の教育を受けさせたい」。そんな想いを持つ保護者の方々にとって、慶応義塾横浜初等部はひときわ特別な学校でしょう。そんな憧れの学校に子どもを入学させるためには、もちろん入試に合格することが必要不可欠です。

しかし、どんな問題が出されるのか分からず、何から勉強すればいいかわからない、と悩んでいる保護者の方も多いことでしょう。そこで今回は、慶応義塾横浜初等部の入試問題傾向と対策について、わかりやすくお伝えいたします。

慶応義塾横浜初等部の特色

慶応義塾横浜初等部は、神奈川県横浜市青葉区にある小学校で、慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部、慶應義塾大学と連携した一貫教育を行っています。礼儀正しく親切な性格を養い、体験教育や自己挑戦教育などを重視している学校です。

全国で最も人気があり、入学試験の難易度が高いことでも知られています。その他の特色については、以下に紹介していきます。

3つの教育理念

慶応義塾横浜初等部は基礎学力の重視はもとより、「体験教育」、「自己挑戦教育」、「言葉の力の教育」の三つの柱を大事にして取り組んでいます。

体験教育

慶応義塾横浜初等部では、具体的な観察・体験を重視しています。抽象的な概念や理屈も、自分で観察し体験することで初めて理解が可能です。

これにより、物事の本質を掴むことができ、洞察力が養われます。また、生活や遊びの体験も大切です。非日常的な体験だけでなく、日常の生活と結びつく体験や創造的な遊びを豊かにしています。

自己挑戦教育

慶応義塾横浜初等部は、自己挑戦教育を大切にしています。得意なことで高い目標を定めて達成することも、苦手なことに取り組んで成長することも大切だと考えています。

得意な活動で自信をつけて、それ以外の活動にも広げていくことで、どんな難しいことでもやり遂げる自負と強い気力を育むことが目的です。

言葉の力の教育

慶応義塾横浜初等部では、言葉の力を大切にしています。良書に親しむことや、自分の考えを他人が理解できるように表現する訓練を行い、読む力、書く力、聞く力、話す力を養います。

言葉の力は、あらゆる教科において確かな学力の基礎となると考えているため、文字だけでなく数や量を扱うことにも力を入れ、科学の言葉や文法の基礎も養います。

慶応義塾横浜初等部の特色ある教育内容

慶応義塾横浜初等部は6年間で、論理的に文章を読み、受け取ったメッセージに対する自分の考えや思いを様々な形で表現できるようになることを目指す教育です。また、教員同士が授業を兼務で担当するなど、交流・連携が行われています。

余裕ある登校時間と放課後の活用

慶応義塾横浜初等部は、遠距離通学の生徒に配慮して、朝の登校は50分の幅があり、放課後は様々な活動ができるように下校までの時間を十分にとっています。

生徒は緑が美しい天然芝のグラウンドで遊んだり、広くゆったりとしたスペースが確保された図書館で自由に時間を過ごしたり、GC英語・計算力・漢字等の検定や、音楽・美術・理科の実験などの自由参加プログラムに参加したりして、好奇心を刺激されます。

また、給食当番や掃除当番を交代で行うなど、社会生活で必要な責任感や連帯感を育てる取り組みも積極的です。

言葉

慶応義塾横浜初等部では、「言葉」という授業を行っています。生徒たちは「一番言いたい事」を先に話し、理由を後に述べる練習をしています。

具体的な事業内容は、絵や物語の分析、作文などを通して、論理的・複眼的思考の経験を積み、自分の考えを伝え、他者の考えを理解する力を養います。中・高等教育や実社会でも通用する言葉の力を育てるのが目的です。

書道・古典

慶応義塾横浜初等部は、礼儀正しく親切な性格を育てることを目的に、体験教育や自己挑戦教育を重視しています。また、言葉の力を大切にしており、生徒たちは文字や数を扱うことで科学の言葉や文法の基礎を身に付けることを目指しています。

放課後は自由に活動ができ、GC英語・計算力・漢字等の検定や、音楽・美術・理科の実験などの自由参加プログラムが多いです。文字を扱う授業や古典の鑑賞もあり、茶の湯などの伝統文化も体験できます。

生き方科

慶応義塾横浜初等部では、総合的な教科「生き方科」を設け、教科の連携を目指しています。低学年では、飼育や栽培などの自然体験や活動を重視し、学校生活や家庭での暮らしを考えます。

中学年からは、社会の仕組みを学び、今日の課題を考えることを通じて、一人一人が社会の構成者であること、個々の責任と役割を自覚し、「公」を意識することが可能です。高学年になると、家事労働や生活設計などの従来の家庭科の内容に加え、食育や健康教育の視点も含め、生きるために必要なことを学ぶ授業が行われます。

福澤先生の時間

福沢諭吉の思想や生き方を学ぶ授業があります。また、学校の歴史を軸にして、近現代史を身近に感じることができます。

歴史的使命感や社会への責任感を感じることで、自分の将来の役割を考えることも可能です。

英国交換留学プログラム

慶応義塾横浜初等部では、イギリスのKing’s College Junior School (Wimbledon)の生徒とWimbledon High Schoolの生徒と交換留学をしています。

初等部生は4月下旬頃、イギリスのパートナーの自宅で9泊10日過ごし、スコーン作りやクリケット、ロンドンのウエストミンスター寺院を訪れるなど貴重な体験ができます。異文化理解を深めることが目的です。

学校アクセス

東急田園都市線 江田駅下車

徒歩約10分

住所

〒225-0012

神奈川県横浜市青葉区あざみ野南3-1-3

TEL.045-507-8441

(平日 8:30-11:30、12:30-17:00)

慶応義塾横浜初等部の入試情報(2023年度)

以下は公式サイトに掲載されている情報のまとめたものです。今年度の参考にしてください。

募集概要

  • 募集人数:男子66名 女子42名
  • 入試日程:2022年11月
  • 志願締切:2022年10月1日
  • 出願方法:Web出願及び郵送(詳細は公式サイトに記載)

慶應義塾横浜初等部の入試は、一次試験がペーパーテストで、二次試験が運動、絵画などの制作、行動観察です。面接はなく、保護者面接の代わりに願書提出時に課題図書の感想文が求められることが大きな特徴とされています。

2023年度の一次試験は11月16日(水)、二次試験は11月29日(火)に実施されました。受験倍率は男子約280人、女子約180人が1次試験に合格して2次試験へ進みました。

慶応義塾横浜初等部の入試問題傾向

慶応義塾横浜初等部を受験する場合に欠かせない、入試問題の傾向と対策について説明していきます。

ペーパーテスト

ペーパーテストでは、具体物を使った問題が出題され、自分で解決する力や冷静さが問われます。子どもたちの意欲や姿勢、伸びしろを見るため、簡単な問題から難しい問題まで出題されます。

集団テスト

集団テストでは、身近な素材を使った制作課題が出題されることが多いです。また、子どもたちの思いや工夫したところ、動機などを聞かれるため、自分の思考過程をしっかりと伝えることが大切です。

運動テスト

運動テストでは、開校当初は模倣体操や身体表現、3人ずつでの連続運動が行われていましたが、近年はぞうきんがけリレーやボール運びリレー、段ボール箱運びリレー、ボール運び競争などが行われています。

慶応義塾横浜初等部の受験対策

慶応義塾横浜初等部は、近年でも競争率が高いことで知られる学校の1つです。しっかりと合格を勝ち取るには入念な受験対策が必要になります。

ペーパーテスト対策

ペーパーテストでは例題の後に本題を行い、筆記用具は設問ごとに使用する色を替えることが多いので、指示を聞きとる力や注意力が必要です。

慶応義塾横浜初等部は、実体験こそが個性と想像力の源だと考えています。そのため、遊びの時間を削ってペーパー対策に注力しすぎるのは好ましくありません。

さらに、2018年度から話の記憶や理解、常識が多く出題され、生活に根差した基本的な事柄をベースにした問題へと傾向に変化も見られます。

集団テスト対策

慶応義塾横浜初等部では、集団テストや絵画の場では、創造力や表現力が求められ、作品や自身の話を通じて思いを表現することが大切です。また、自作の制作物で遊ぶ課題が加わり、遊び方にも発展性が求められます。

自己主張するだけでなく、他人の意見にも耳を傾けられるコミュニケーション能力を養うことが必要です。

運動テスト対策

慶應義塾横浜初等部の入試における運動テストでは、健康な体作りが大切であり、課題に対して一生懸命取り組む強い心が求められます。具体的な運動内容は年度ごとに変わるため、受験前に公式サイトや受験対策サイトで確認しましょう。

慶応義塾横浜初等部の入試問題傾向と対策

慶応義塾横浜初等部は、礼儀正しく親切な性格を養い、体験教育や自己挑戦教育などを柱として教育活動を展開しています。また、言葉の力を大切にし、自分の考えを表現する力を育む学校です。

さらに、余裕ある登校時間や放課後の活用、書道・古典なども教育内容に含まれています。慶応義塾横浜初等部への入学を目指す方は、競争を勝ち抜くためにも受験実績の豊富なさくらOne個別指導塾にお任せください。

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参考:

学校の特色

http://www.yokohama-e.keio.ac.jp/school/

http://www.yokohama-e.keio.ac.jp/curriculum/

http://www.yokohama-e.keio.ac.jp/curriculum/info.html

http://www.yokohama-e.keio.ac.jp/schoollife/

入試関係

http://www.yokohama-e.keio.ac.jp/admission/