東京学芸大附属世田谷小学校の特色と内部進学対策
東京学芸大附属世田谷小学校は、東京でも抽選倍率が高く人気を集める国立小のひとつです。卒業後の進路は付属中学と高校への内部進学も狙えますが、何も対策を取らなくても良いほど簡単ではありません。
特に中学以降の進学は、内部組と外部組で激しい競争になります。その競争に打ち勝つためにも、まずは中学校への内部進学を突破する必要があります。
そこで、東京学芸大附属世田谷小学校について以下の点にフォーカスして解説します。
- 東京芸大附属世田谷小学校の特色
- 東京芸大附属世田谷小学校のカリキュラム
- 東京芸大附属世田谷小学校の内部進学対策
内部進学に向けて適切な学習をするためにも、東京学芸大附属世田谷小学校の特色がつかめれば対策も取りやすくなるでしょう。
東京学芸大附属世田谷小学校の特色
東京学芸大附属世田谷小学校では、一般の小学校と同じ初等教育が実施されます。また、教員養成を目的とする東京学芸大学教育学部の付属小学校でもあり、以下4つの特色を持っています。
- 教育理論の実験的研究ならびにその実証を行う
- 本学学生の教育実習の指導を行う
- 初等普通教育(公教育)を行う
- 地域との連携を行う
引用:本校の存在意義 東京学芸大附属世田谷小学校
実験的研究
大学と附属学校との連携で、大学の研究理論を小学校の指導に導入し、年間を通して研究を行い、その結果を大学の理念に活かす仕組みが取られています。
また、情報交換するために全国の教育機関や先生に向けた研究発表会があるだけでなく、地域の学校や付属学校とつながりが強いのも特色です。
教育実習の指導
教育実習では、東京学芸大学の学生が子どもの前に立って指導したり、担当教官の授業参観、子どもの観察をしたりします。子どもにとっては、お兄さんやお姉さんと触れ合える機会となり、一緒に遊んだり学んだりすることが可能です。
初等普通教育
初等普通教育に関しては、公立学校と大きく異なるものではありません。しかし、教育関係の法規に則った方法や内容を許容範囲でアレンジし、独自のカリキュラムを実施するなど工夫されています。
地域との連携
地域との連携では、「七校二園協議会」と呼ばれる園・小・中・高との連携が行われています。さらに、現職研修会の実施や、世田谷区内の私立小学校と連携をとる「世田谷区国私立安全対策懇談会」が開かれるなど、地域との連携も積極的です。
東京学芸大附属世田谷小学校の教育理念
東京学芸大附属世田谷小学校では新しい教育体制として、Home、Laboratory、Classの3つを掲げています。Homeでは小学生同士だけでなく、異年齢が集まり兄弟や家族のような関係性構築が目指されています。
それらを通じて、主体性や、周りの人達に対する温かい気持ちと姿勢作りを基礎とした指導を行うLaboratory。そして、理念をClassの授業で学ぶ環境づくりが行われています。東京学芸大学の附属校である特色を活かし、大学の研究理論と教育理念を合わせた教育が受けられるのも世田谷小学校で学ぶ意義といえるでしょう。
東京学芸大附属世田谷小学校の教育目標
東京学芸大附属世田谷小学校の、教育目標の2つを紹介します。
教育目標
児童一人ひとりが個性を伸ばして最高の自己実現できるよう指導士、民主社会の進展に寄与する国民となることを教育目標にしています。
学校教育目標
生徒同士の豊かな関わりの中で、共存性と自律性を高めること、相互啓発的な力を追求するサポートをする。
東京学芸大附属世田谷小学校卒業後の進路
東京学芸大附属世田谷小学校を卒業した後の進路には、附属世田谷中学校への進学制度が用意されています。エスカレーター式ではなく、試験を受ける必要があるため対策必須です。
東京学芸大附属世田谷小学校のカリキュラム
カリキュラムは各学年で「まとまりの1学期」、「見つめる2学期」、「まとめの3学期」として、調和のとれた計画が目指された形になっています。学期は以下の割り振りで行われています。
- 1学期:4月1日~8月28日
- 2学期:8月29日~12月31日
- 3学期:1月1日~3月31日
また教育研究家教育実習なども考慮して、児童への負担が大きくならないよう年間計画を編成しているのも世田谷小学校ならではです。
学級編成
学級編成については、1学級が35名定員で、1〜6年生各学年が3学級編成となるため、全体で18学級になります。
使用教科書
東京学芸大附属世田谷小学校で使用されている教科書は、学校の判断基準をもとに選ばれています。どのような教科書が使われていて、どんな理由で選んだかについては以下の資料で確認可能です。
東京学芸大附属世田谷小学校の教育内容
教育内容では「総合学習活動領域」、「強化学習活動領域」、「生活実施活動領域」の3つにわけられています。それぞれがどのような内容なのか解説します。
総合学習活動
総合学習活動では、自ら学ぶ意欲や態度と能力を育てることと、学友と体験や活動を共にし、問題解決のために意見を出し合える関係を育てることが目的です。つまり子ども達が自身で考え、仲間と一緒に協力して学びあえる指導を徹底しています。
教育学習活動
3年生から行われる取り組みで、算数や国語を含めた8教科で時間割を作って学習を始める仕組みです。子どもが自主的に活動できる時間を生み出すことに重きを置き、各教科の学習すべき点を熟知した教師による手厚い指導が受けられるでしょう。
さらに、実体験や調べ学習を伴う授業を行う方法で、教わるだけじゃない、子ども自身が求める学習が目指されています。
生活実践活動
生活実践活動は児童会活動や学級活動、学校行事やクラブ活動、生活指導などを指します。子どもが「つくる」生活を文化として捉え、実践的で自律的な態度を育むのが大きな目的です。
東京学芸大附属世田谷小学校の内部進学対策
東京学芸大附属世田谷小学校の内部進学について、附属世田谷中学校への進学率や、対策などを紹介します。
内部進学による附属世田谷中学校への進学率
附属世田谷中学校の定員は160名までとされており、外部受験枠は約60名といわれています。内部進学に関して一次抽選はなく、生徒全員が進学制度を受ける権利を持ちます。小学校からの進学は70〜80%程度の生徒が内部進学します。
しかし、他の中学受験を目指すケースもあるため、内部進学を希望した多くの生徒が進学を果たしているとみても良いでしょう。
内部進学を実現するための対策
ほとんどの生徒が内部進学を成功させているところをみると、審査はそこまで厳しくありませんが、小学校の授業にしっかりとついていける学力は必要となるでしょう。
また、附属世田谷中学校に進学した後は、ペーパーテストを通過した外部組とも合流するため、内部進学組は他生徒との学力差に悩むことが珍しくありません。
そのため、日々の学習についていくことはもちろん、中学進学後の成績も見据えた学習をしておく必要があるでしょう。そのため、小学生のうちから自宅学習をするクセをつけて、勉強への苦手意識を持たせないようにするのが大切です。
もし、勉強に苦手意識があったり、授業についていけないまたはついていくのがやっとな状態であったりすれば、個別指導塾の活用がおすすめです。
個別指導塾のさくらOne
内部進学の試験内容については公開されていませんが、東京学芸大附属世田谷小学校の進学率からみても、ほとんどの生徒が内部進学をしたことがわかります。そのため、小学校の普段の学習に十分についていけるだけの学力が最低限必要です。
内部進学の対策としては、普段の学習に対応できる実力を身に付けることが重要となるでしょう。また、自律的な思考も学校側が求めているので、課題を自身で解決する力も養っておいて損をすることはありません。
学校の授業に遅れを感じたり、勉強に苦手意識を持っていたりしている場合は、子ども一人ひとりに合わせた指導をしてくれる個別指導塾の活用がおすすめです。周りの子どもよりも遅れているからと、無理な勉強をさせてしまうと勉強嫌いを悪化させてしまうでしょう。
そうならないためにも、小学生の指導や中学受験に向けた対策をプロの視点からサポートしてもらうのが効果的です。東京学芸大附属世田谷小学校から附属世田谷中学校への内部進学に不安を抱いている方は、一貫校内部進学専門コースのあるさくらOne個別指導塾までご相談ください。
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参考サイト>>
https://www.setagaya-es.u-gakugei.ac.jp/
https://www.u-gakugei.ac.jp/09fuzoku/pdf/2020_kyoukasyo_syou.pdf