目黒日本大学高等学校の特色と入学するための受験対策
目黒日本大学高等学校の前身は1903年に開校した日出高等学校です。
2017年、日出高等学校は日本大学と準付属契約を締結し、2019年には校名を目黒日本大学高等学校に変更しました。それにともない、課程改組や入試難易度のアップなどがみられました。
今回は目黒日本大学高等学校の概要や教育、進学実績、受験情報、入試対策などについてまとめます。
概要
目黒日本大学高等学校は、学校法人目黒日本大学学園が設置する中高一貫校で、日本大学の準付属校。目黒日本大学高等学校は全日制の高等学校と通信制の高等学校から成り立ちます。
以前は日出高等学校という名称でしたが、日本大学と準付属契約を結んでからは、目黒日本大学高等学校と名称を変更しました。
全日制の高等学校は、進学コースとスポーツ・芸能コースから成り立ちます。進学コースの中で難関校を受験する生徒は選抜クラスに入り、標準的な大学進学を目指す生徒はN進学クラスに入ります。
目黒日本大学高等学校の校舎は、2015年に新築されたもので、生徒の様々なニーズにこたえられるよう、最新鋭の設備を整えました。
3階屋上には体育の授業やサッカー部などが使用する運動場があり、1階には硬式テニスなどが行われる多目的コート、地下には体育館やダンスホール、プール、トレーニングルーム、武道館などがあります。
学習面ではブースで仕切られた自習室や様々なジャンルの本を取りそろえた図書館、100名ほど収容できる視聴覚室、50台ほどのPCが用意されたコンピュータ教室などがあります。
また、毎年に行われる学校祭「すずかけ祭」は、スポーツ・芸能コースがあるおかげで、とても華やかです。
吹奏楽をはじめとする各部活の出し物や生徒たちの制作物が随所に飾られ、明るい雰囲気に包まれます。
部活動は、運動部が18部、文化部が13部、同好会が7団体で、学校は全ての生徒が部活動に所属することを奨励しています。
教育について
目黒日本大学高等学校では、問題解決、進路実現力、相互理解力を向上させる教育を目指しています。
問題解決力
問題解決力とは、自分が直面しているさまざまな問題について、自分で考え、自分なりの答えを導き出す能力です。
この目標を達成するため、「Plan(計画)⇒「Do(実行)」⇒「Study(研究)」⇒「Adjust(修正)」のPDSAサイクルを実践します。
さらに、フィールドワークやディスカッションなどを通じ他者と意見を共有し多様な人々と協働できる人間の育成を目指します。
進路実現力
志望校合格への力を養う学習強化プログラムを実践します。
校内にある学習支援センターでは、個別指導や常駐しているチューターへの質問ができ、夜19時まで自習エリアを解放するなど、塾や予備校に行かずとも学力をつけられる環境を整えます。
加えて、難関大学への進学を希望する生徒には特別課外授業を実施。現役合格に向けて徹底的にサポートします。
相互理解力
他者とのコミュニケーションを通じ、相互理解力の向上を目指します。
たとえば、生徒会活動で文化祭をはじめとする学校行事の運営に参加することや、目黒区内のお祭に参加したり、清掃活動をしたりする地域貢献活動への参加でコミュニケーション能力のアップを目指します。
進学について
目黒日本大学高校で最多の進学先は日本大学。令和2年度の卒業生のうち107名が日本大学に進学しています。他大学では、国際基督教大学(ICU)や上智大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった難関校が名を連ねます。
また、医学部では日本大学のほかに久留米大学や埼玉医科大学、東海大学などで合格実績があります。日本大学の付属校になってから入試難易度がアップしていますので、合格実績がさらに上がると期待されています。
目黒日本大学高等学校の受験情報
募集定員
進学コース | 選抜クラス | 35名 |
進学コース | N進学クラス | 140名 |
スポーツ・芸能コース | スポーツクラス | 35名 |
スポーツ・芸能コース | 芸能クラス | 35名 |
入試形態
推薦入試 120名
一般入試 125名
出願期間
推薦入試 2022年1月15日(土)~1月16日(日)消印有効
一般入試 2022年1月25日(火)~2月3日(木)必着
入試日
推薦入試 2022年1月22日(土)
一般入試 2022年2月10日(木)、2月12日(土
入試科目
推薦入試Ⅰ型 | 個人面接 |
推薦入試Ⅱ型 | 小論文 個人面接 |
一般入試 | 国語 数学 英語 個人面接 |
合格発表
推薦入試Ⅰ型・Ⅱ型 | 2022年1月23日(日) |
一般入試 2月10日(木)受験者 | 2月11日(金) |
一般入試 2月12日(土)受験者 | 2月13日(日) |
目黒日本大学高等学校の入試対策
目黒日本大学高等学校の偏差値は50から60の前後と考えられ、最も高いのは特進クラスの61です。武蔵野大学高等学校や豊島学院高等学校などとほぼ同じランクに位置付けられています。
以前の日出高校は、偏差値が41~46と見積もられていたことを考えると、かなりレベルが上がったといってよいでしょう。そのため、目黒日本大学高等学校に合格するには、しっかりとした受験準備が必要です。
苦手科目の克服
偏差値が50を超える学校を受験する場合、苦手科目があればその分だけ総合点が落ち、合否に大きな影響を与えます。
目黒日本大学高等学校の進学コースを目指すのであれば、夏までに苦手科目を克服しておきましょう。苦手科目克服を進める理由、不得意科目ほど点数アップの伸びしろがあるからです。
たとえば、得意科目で平均して80点以上取れる場合、伸びしろは20点しかありません。しかし、40点の科目なら、あと60点伸ばすことができます。
穴を作らず、伸びしろがある科目を伸ばすことで、合格の確率がより高くなるでしょう。
早い段階の積み重ねが大事
目黒日本大学高等学校の一般入試の試験科目は国語・数学・英語です。
特に、数学と英語は代表的な積み上げ教科です。平面図形の単元を苦手なままにしておけば、その知識を使う図形の照明や立体などの理解も不十分になってしまうでしょう。
一般動詞の不規則変化を完璧にしないまま、英作文問題に取り組めばスペルミスを連発してしまうかもしれません。国語であっても、漢字の読み書きや語句の暗記などは積み上げ要素となります。
あとあと困らないためには、積み残しが無いよう、着実に積み上げることが重要です。
解ける問題から解く
入試問題が難しくなると、いわゆる“難問”を解かなければという意識が強まり、少しでも高得点とろうと全問正解にこだわりがちになります。意気込みは素晴らしいのですが、あまり難問にこだわりすぎると、かえって点数が上がらなくなってしまいます。
どの教科でも、かならず基礎問題が含まれています。
数学であれば単純な計算問題、国語なら漢字、英語ならアクセントや基本的な単語に関する問題がそれにあたります。そういった問題をどれだけ取りこぼしなく得点できるかは合否に直結します。
なぜなら、他の受験生が得点している問題を失点すると、大きく引き離されてしまうからです。
また、難問にこだわりすぎて時間をロスするのもよくありません。「これは難しいな」と感じたら、いったんその問題から離れ、すぐにできる問題を探してから、落ち着いて難問に取り組むのをお勧めします。
ケアレスミスをなくす
受験者の得点差が少ない僅差の勝負で合否を決するのは、いかにミスをしなかったかです。
計算ミスやスペルミスといった科目レベルでのケアレスミスはもちろんのこと、解答欄の書き間違えのような凡ミスをしないことが肝要です。
難化した目黒日大高等学校に合格するには個別指導塾を
日本大学の付属校になった目黒日大高等学校は、以前の日出高等学校時代よりも確実に入試が軟化しています。一般入試の合格率は日程によっては2倍以上、つまり、受験者の半分が不合格となってしまいます。
また、一般入試とほぼ同じ定員が割り振られている推薦入試は、中学校時代の内申点がものをいいます。内申点をあげるには、各中学校で上位に入っている必要があり、こちらも努力が必要です。
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