玉川聖学院中等部の入試問題の傾向と受験対策

ミッション・スクールとして人気を集めている玉川聖学院中等部は、女子校への進学やミッション系の大学への進学を考えている方に向いている学校のひとつです。入試難易度は比較的標準的ですが、入学を希望する女子生徒も多く競争率が高くなる傾向にあります。

したがって、玉川聖学院中等部に合格するためには、教育方針や特色を理解し、入試問題の傾向をつかんだり、受験対策をしたりすることが必要です。小学生のうちにどれだけ準備できているかが入試突破の鍵となるでしょう。

本記事では玉川聖学院中等部の特色と、入試問題の傾向と受験対策の方法について解説しています。

玉川聖学院中等部の概要と特色

玉川聖学院中等部への入試を突破するためにも、再度どのような学校なのか確認することをおすすめします。学校ごとで求める生徒像や教育方針も異なるため、お子様に合っているのかどうかじっくりと考えた上で入試を受けるかどうか検討しましょう。

アクセス

東京都世田谷区奥沢7-11-22

  • 東急東横線「自由が丘駅」より徒歩約6分
  • 東急大井町線「九品仏駅」より徒歩約3分

教育方針

玉川聖学院中等部では「基礎学力の定着」と「伝える技術の習得」、「互いを生かす力の育成」を目的とした教育が実施されています。生活習慣の確立から、調べたり、発表したり、伝える楽しさが学べる英語教育を行ったりなど、様々な体験を通して成長できるカリキュラムが組まれています。

また、クラブ活動や課外活動などにも力を入れており、「Jキャンプ」と呼ばれる1、2年生合同の校外授業では、先輩としての責任感や仲間と助け合う協調性を育めるでしょう。

学習指導

学習指導における特色は、学習手帳を活用した自学自習のサポートや週末課題と小テストによる基礎学力定着の徹底した指導にあります。特に自学自習できるようになる習慣づくりを大切にしており、自分で予定を立てて記録を残す学習手帳で何をどのように準備すれば良いのか考え、計画する力を養うことが可能です。

さらに、週末課題や小テストを定期的に行うことで学んだ内容を定着できるよう徹底サポートされるため、基礎学力向上にも役立つでしょう。

学校生活

玉川聖学院中等部では クラブ活動や委員会活動はもちろんのこと、ミッション・スクールとして礼拝を行うホールなどが完備されています。また、「世界をつなげる女子が育つ」をテーマに、自然と触れ合う環境学習や、ネットで世界とつながる情報学習、オーストラリア 修学旅行などが行われるのも特徴的です。

学費(2022年度)

玉川聖学院中等部の2022年度における学費( 入学金除く)は以下です。

年間授業料468,000円(月額39,000円)
教育充実費108,000円(月額9,000円)
学年積立金70,000円(月額7,000円 4月〜1月 副教材、行事)
旅行積立金90,000円(月額9,000円 4月〜1月 修学旅行等積立)
施設費82,000円(4月に納付)
PTA入会金3,000円(入学年度のみ、4月に納付)
PTA会費10,000円(4月に納付)
生徒会入会金1,500円(入学年度のみ、4月に納付)
生徒会費3,600円(4月に納付)
合計836,100円

初年度の学費となるため、変更や追加費用などがないか事前に確認しておくのがおすすめです。

玉川聖学院中等部の入試情報

玉川聖学院中等部には以下3つの入試があります。

  •  一般入試
  •  適性検査型入試
  •  多文化共生入試

それぞれの募集要項や、試験科目などの情報を紹介します。

一般入試(2024年度)

玉川聖学院中等部の一般入試には、以下2種類の試験があります。

  • 第1回・第3回入試(募集人員各35名):2科(国語、算数)+面接もしくは4科目 (国語、算数、社会、理科)+面接のどちらかを選択
  • 第2回入試 (募集人員20名):2科目(国語、算数)+面接

2科目と4科目選択の入試は、各科目45分の配点が100点で実施され、2科目+面接のみの入試では各科目の試験時間が40分で配点は100点になります。出願資格は2024年3月に卒業見込みの女子のみとなっており、その他に特別な条件はありません。

適性検査型入試

適性検査型入試は、玉川聖学院中等部の適性検査を用いた入試です。定員は設けられておらず、基準点に達した受験生全員が合格になります。適性検査は、作文と一般的な知識・技能に関する問題から構成された試験となっているため、一般入試とは違った対策を取らなければなりません。

また、配点は適性検査Ⅰ(作文)が100点で45分の試験、適性検査Ⅱ(一般知識・技能)200点で45分の試験になります。 出願資格は一般入試と同じく2024年3月卒業見込みの女子が対象です。

多文化共生入試

多文化共生入試は帰国子女向けの入試で、2科目(国語・算数)+面接または、2科目(英語・算数)+面接のどちらかの試験を選択できます。それぞれ配点は100点で、40分の試験時間です。

出願資格は基本的に帰国後3年以内のもので、2024年3月小学校卒業見込みの女子でなければなりません。また、その他の条件が必要な日程の入試もあるため、玉川聖学院中等部公式サイトの中等部募集要項をご確認ください。

玉川聖学院中等部の入試問題の傾向と対策

最後に玉川聖学院中等部の入試問題の傾向と、対策方法を紹介します。

一般入試の傾向と対策

玉川聖学院中等部の一般入試で出題される各科目の出題傾向と、対策方法について以下の表にまとめました。

科目  出題傾向対策
国語作文力を問われることが多く、古文・漢文の問題も出題される傾向がある。また、読解問題においては、文章の意図を読み取る力が必要作文力を養うために、日々の読書や、自分で文章を書く習慣をつけることが大切。また、古文・漢文の基礎知識を身につけることも必要
算数基本的な計算力が問われるほか、数学的思考力を養うための問題が出題される。
四則混合計算、一行題 (標準)、平面図形(角度、周りの長さ、求積)、水量(容積、高さ)、速さとグラフ、多角形上のゲームと得点)など範囲も広い
基本的な計算力を身につけることが大切。また、数学的思考力を養うために、問題演習を繰り返し解く
理科理科全般にわたる基礎知識を問われるほか、実験や観察などの問題が出題されます。理科全般にわたる基礎知識を身につけることが大切。また、実験や観察などの体験的な学びも重要
社会歴史や地理などの基礎知識を問われることが多く、時事問題に関する問題も出題される歴史や地理などの基礎知識を身につけることが大切。また、ニュースや時事問題に関心を持ち、情報収集する習慣をつける

適性検査型入試の傾向と対策

適性検査型入試は文章の読解力や表現力、数学的思考力や論理的思考力などを測定する問題が出題される試験です。適性検査型入試は、玉川聖学園中等部の教育方針に基づき、生徒の個性や能力を重視した入試方法として扱われています。

対策としては以下のような方法があげられます。

  1. 過去の適性検査型入試の問題を解き、試験の難易度や傾向をつかむ
  1. 新聞や雑誌などの記事を読んだり、要約や感想をまとめる練習をしたりして、文章の読解力を身につける
  1. 数学の問題集を解いたり、数学的なパズルゲームをプレイしたりすることで、数学的思考力を養う
  1. 論理パズルやクイズなどを解いて、論理的思考力を鍛える

多文化共生入試の傾向と対策

玉川聖学院中等部の多文化共生入試は、「国語・算数」または「英語・算数」の選択と面接があります。

英語の対策については、玉川聖学院中等部では、英語の授業でOxfordのテキストを使用しており、英検は年1回全校で実施されています。これらの情報を基に、以下のような対策があげられます。

  1. Oxfordのテキストを使用:学校で使用している教材に慣れ親しむことが重要。また、同じ教材の活用で学校の教育方針や教え方を理解できる
  1. 英検対策:学校が年1回英検を実施していることから、英検の対策も重要。具体的なレベルは明記されていないが、可能な限り高いレベルを目指すのがおすすめ
  1. 一般的な英語力向上:読解力、リスニング力、スピーキング力、ライティング力をバランス良く伸ばすことが求められる。英語力を向上させるためには、テキストを使った学習だけでなく、日常的に英語を使う機会を作ることが大切
  1. 面接対策:面接では、お子様自身を表現する能力とコミュニケーション能力が試されます。自身のことや、家族、趣味、得意な科目など、さまざまなトピックについて話せるように準備しておくことが重要

玉川聖学院中等部合格のために試験の種類に合わせた対策を取ろう

玉川聖学院中等部に合格するためには、学校理解はもちろんのこと、選択する入試に合わせた対策を取ることが大切です。どの入試を選ぶかによって学習が必要な教科や、試験内容が異なるため、希望する試験に合わせた準備を始めましょう。

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参考サイト

https://www.tamasei.ed.jp/