東京理科大学合格に役立つ進学基準と受験対策

東京理科大学は難関大学としてだけでなく、学部・学科も多く、必要な受験対策も大きく異なります。また、志望する学部と学科ごとで当然習う内容も変化するため、それらに関する専門知識や能力を身につけておくのも大切です。

 

そこで、東京理科大学の進学基準と受験対策についての情報をまとめました。対策を取るためにも、大学がどういった基準の学生を求めているのか、どのような方針のもと合格者が選抜されるのか、まずはその特色を知ることから始めましょう。

東京理科大学の進学基準

進学を目指す第一段階として、進学基準がどのように定められているのか、方針や求められる能力、評価方法などからひも解きます。受験で勝利するには、東京理科大学の考えや特色を知っておかなければなりません。

入学者受け入れの方針

東京理科大学では、入学者受け入れの方針を以下のように定めています。

 

  1. 高等学校段階までの基礎知識と思考力、判断力、表現力を備え、専門分野の学習に必要な学力を持つ人。
  2. 将来広く国内外で国際的な視野を持って活躍するための基礎的な素養を身に付けている人。
  3. 自らの考えを表現する力を備え、主体的に多様な人々と協働して学ぶ意欲のある人。

 

引用:3つの方針(学部の方針) 入学者受け入れの方針[アドミッション・ポリシー] 東京理科大学

 

理学部や工学部、薬学部に経営学部など選ぶものによって求められる知識や学力なども違うため、授業について来られるかどうかが以上の方針によって決められます。学習面だけでなく学ぶ意欲や、視野の広さなども求められるため誠意をもって入試に臨みましょう。 

入学試験ごとの入学者に求める能力・評価方法

各入学試験では、以下のような能力を持っているかどうか、試験や面接などから合格者を選抜しています。

入学試験

求める能力と評価方法

A方式入学試験

幅広い科目に対する思考力や基礎知識、判断力を持っているかどうか大学入学共通テストから選抜

B方式入学試験

各学科や学部の特性に見合う基礎知識、 思考力、応用力、判断力を持っているかどうか各学科、学部独自の学力試験(数学、英語、理科等 )から選抜

C方式入学試験

理数系科目を中心とし、幅広い基礎知識や思考力、判断力を持っているかどうか、大学独自の学力試験(数学、理科 )と大学入学共通テスト(国語、外国語) から選抜する

グローバル方式入学試験

大学の特性に見合う基礎知識や思考力、 コミュニケーションスキルとしての英語力を持っているかどうか、独自の学力試験(数学、理科)と英語の資格・検定試験の成績で選抜

S方式入学試験

各学科、学部の特性に見合う基礎知識や応用力、思考力、判断力、特定の専門分野に高い関心があるかどうか独自の学力試験(数学、英語、理科等)から選抜

学校推薦型選抜(公募制)

高等学校段階までの基礎知識と思考力、判断力、表現力、自ら学ぶ意欲私を持っているかどうか、書類審査、面接、口頭試問等から選抜

社会人特別選抜

高等学校段階までの基礎知識と思考力、判断力、表現力、自ら学ぶ意欲を持ち、第1志望とする人を、書類審査、小論文、面接、口頭試問等から選抜

参考:3つの方針(学部の方針) 入試形態ごとの入学者に求める能力と、その評価方法  東京理科大学

 

専門性の高い学部、学科になるほど求められる知識や能力も高くなってくるため、受験する入学試験の特徴と傾向を知っておくのが大切です。受験する学科や学部によって試験の難易度も異なるため、間違えた対策をしないようにご注意ください。

教育課程編成・実施に関する方針

どのような知識が必要になるかについて、1〜4年次と英語教育、教職課程に分けて解説します。大学に入学してから習うことですが、共通分野や関連分野に関しての知識は高卒レベルが求められるため対策必須です。

1年次

1年次は、基礎知識を固めることに重きを置き、論理と集合、線形代数学や微分積分学などが必修科目です。また、講義だけでなく演習も行われ、小規模な人数にクラス分けされます。また、情報科目のコンピューター入門や、化学、物理学など、関連性のある科目に関しても基礎的な教育も行われるため、できるだけ広く知識を持っておきましょう。

2年次

2年生になると基礎から応用に移り変わり、数理統計学、代数学、位相、解析学、などより専門的な学習に入ります。さらに、分けられた小規模クラスで演習もされるようになるため、実践的な知識や能力も身についてくるでしょう。加えて、情報系科目も新たに情報や論理とコンピューター概論などを習います。

3年次

3年次はより高度な専門科目がメインになります。たとえば必修科目の数学研究をセミナー形式の授業で実施します。授業の目的は、問題を発見し数学的思考で解決する能力の育成です。

 

また、3〜4年次にかけて、確率論、関数解析、微分幾何学、微分方程式、、などの専門的純粋数学科目が増えるので、授業についていけるよう努力を続けなければなりません。

 

その他にも、プログラミングや数学科教育論など教育職や情報関連産業関連で必要になる専門科目も受けられます。

4年次

4年次は、これまで大学で習ってきたことの集大成として卒業研究をします。卒業研究はセミナー形式で行われ、学問探求や専門分野の理解を深めながら、数理的問題解決能力の向上が図れるでしょう。

 

また、大学院研究にも役立つ各専門分野の実践的な科目も用意されているため、大学に残ってさらなる研究を希望する学生のサポートにもなります。

英語教育

英語教育では、熟練度別に分けられるクラスや少人数クラスなどで、主体的な学習を提供するなど学習効果を向上させる工夫がなされています。

教職課程

数学教員や情報教員を養成するのが目的で、教職に必要な知識や能力を身につけるための教育が実施されます。

 

参考:各学部・学科ごとの 入学者受け入れの方針、教育課程編成・実施の方針 東京理科大学

 

入学してからどのような勉強ができるのか、具体的にイメージを持っておくことは、学習のモチベーションを高めるのにも役立ちます。また、大学で習うことを知っていれば、進学後の目標や目的を具体的に面接等で話せるようになるため、事前にチェックしておくといいでしょう。

東京理科大学の受験対策

東京理科大学にもさまざまな学部と学科があるため、どこを志望するかによって必要な対策も異なってきます。

 

共通して必要となるのは数学と理科となっていますが、大学入学共通テストレベルの国語や英語なども必要になるケースもあるため、早めにどの学部と学科を目指すのか決めておくのが大切です。

 

目指す学部と学科が決まっていれば、後は求められる学力や知識、考え方を身につける学習と練習を続けていくだけです。しかし、ご家族や本人だけでは適切な受験対策を実行するのはハードルが高くなってしまいます。

 

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参考サイト

3つの方針(学部の方針):https://www.tus.ac.jp/about/faculty/policy/#admission

各学部・学科ごとの 入学者受け入れの方針、教育課程編成・実施の方針:https://www.tus.ac.jp/about/faculty/policy/file/science_division1_2021.pdf