高校生が目指すべき英検の級は?メリットや対策も解説

英検は昔から高校生に人気のある英語の資格です。

近年では、大学入試のために英検をはじめとする外部資格検定試験を活用しようとする動きもあり、英検に対する注目度がますます高まっています。

この記事では、高校生が英検を取得するメリット、高校生が卒業までに取得するべき英検の級、そして対策法についてご紹介します。

英検に関心のある高校生の方は必読です。

高校生を取り巻く英検の現状

文部科学省によると、高校卒業時までに英検準2級から2級を取得していることが望ましいと言われています。

英検は英語の4技能(読む・話す・書く・聞く)全ての能力を測ることができるテストであるため、英検に対する期待度や需要は年々高まっています。

2021年度には中高生の受験者が300万人を超え、これは英検受験者全体の80%近くを占めていることからも、高校生の英検に対する人気の高さが伺えるでしょう。

高校生が英検を取得するメリット3つ

高校生が英検を取得するメリットは下記の3つです。

大学入試で優遇される可能性がある
大学入学後もさまざまな場面で活用できる
海外留学で英語力の証明として使える

それぞれのメリットについて確認しましょう。

大学入試で優遇される可能性がある

英検は歴史も権威もある英語試験であるため、大学入試において、加点されたり、入試科目の免除の条件としている大学が数多くあります。

下記の表は2022年度の入試で英検を活用した優遇措置を利用できる大学の例をまとめたものです。

大学名(学部名)入試タイプ利用条件
学習院大学(国際社会)一般・プラス2級以上かつ1,980点以上
日本女子大学(全学部)一般・英語外部試験利用2級以上かつ1,950点以上
明治大学(商学部)学部別・英語4技能試験活用2級以上
早稲田大学(商学部)一般・英語4技能テスト利用型準1級以上
立命館大学(国際関係)IR方式2級以上
甲南大(全学部)共テ・前期外部英語試験活用型2級以上
出典:2022年度入試 英語外部試験利用入試を実施する主要私立大学一覧

上記の表を見ていただければ分かりますが、大学入試で優遇措置を受けるためには英検2級以上を取得している必要があります。

計画的に学習を進め、大学入試までには取得できるように頑張りましょう。

また、出典にもあるように、日本全国の数多くの大学が英検を始めとする英語外部試験利用入試を実施しています。

志望する大学のホームページや募集要項を確認して、英検を利用できる入試タイプがないか確認してみることがおすすめです。

大学入学後もさまざまな場面で活用できる

また、英検は大学受験や入試だけで有利になるものではありません。大学入学後も奨学金給付、学費の免除、そして英語の単位認定として利用されることもあります。

つまり、英検を取得しておくことで、コストと時間を節約することにつながると言えるでしょう。

また、TOEICやTOEFLといった英語の試験と異なり、英検の合格には有効期限がありません。1度取得すると一生使える資格です。

海外留学で英語力の証明として使える

海外留学をする際にはTOEFLやIELTSといった英語試験を受験して、英語力を証明することが一般的です。これらの試験は1回の受験料が2万円以上かかり、難易度が高く、特別な対策が必要であるため、入学基準を満たすためにはコストと時間がかかることが予想されます。

しかし、なかには英検を高校留学または大学留学の条件として認めている教育機関もあります。英検であれば、早ければ小学校の頃から受験をしていて馴染みがあるという方も多いでしょう。

英検を通して海外留学を検討している方はこちらのページをご覧ください。

高校卒業までに取得したい級とそのレベル

高校生が卒業までに取得したい級は準2級、できれば2級です。
ここではそれぞれの級のレベルについて解説します。

英検準2級

英検準2級は高校中級レベルであるとされていることから、高校1〜2年次に取得することが望ましいです。英検3級と比較すると、問題も単語も難易度が上がり、より応用力が求められます。

リスニングの音声が1度しか流されないため、1度で正確に内容を聞き取れることが大切です。過去問や問題集を活用して、何度もリスニング音源を聞いて学習することをおすすめします。

英検2級

英検2級は高校卒業レベル、または大学入試レベルです。よって、上記にもありますが、大学入試で優遇措置を設けている大学が数多くあり、大学入学後や海外留学、そして就職活動などさまざまな場面で評価してもらえる資格です。高校2〜3年次に取得することが望ましいでしょう。

また、「大学入試レベル」であることから、英検2級対策をすることは大学入試の勉強にもつながります。英検2級で必要な語彙数は5,100語と言われていますが、これらの単語をマスターすることで、大学入試で出題される英語の試験にも自信を持って取り組むことができます。計画的に学習をしましょう。

高校生の英検準2級・2級合格率

英検準2級と2級の合格率がどれくらいのものであるか気になる方も多いでしょう。

残念ながら2017年度以降、英検協会側による各級の合格率が非公開になってしまいました。少し古くなってしまいますが、2013年度第1回目の英検の合格率は下記のようになっています。

英検の級通過率(1次試験)
3級39%
準2級34%
2級24%
準1級11%

英検は1級から5級まで7つの級に分かれており、級が上がるほど難易度が上がるため、合格率が下がっていきます。

少し古い情報ではありますが、高校生レベルの英検の級は以前より英検準2級から2級であることから、現在も合格率は大きな変動がないと言えるでしょう。

それぞれ合格率が24〜34%です。3人の受験者に対して1人が合格であるということから簡単な試験であるとは言えません。しっかりと対策をして試験に臨む必要があります。

高校生におすすめの英検対策方法

最後に高校生におすすめの英検対策方法は下記の2つです。

過去問や問題集を解く
英検対策ができる英会話スクールや塾に通う

それぞれの対策方法について説明します。

過去問や問題集を解く

英検の問題にはパターンがあります。そのため英検対策をする場合は必ず過去問を解くようにしましょう。過去問を解いていくうちに問題傾向や自分が苦手とする分野が見えてくるでしょう。

自分が苦手とする分野がわかってきたら、専用の問題集を活用して苦手分野を克服することがおすすめです。

英検対策ができる英会話スクールや塾に通う

英検は3級以上の級になると記述式のライティング試験や面接でのスピーキングテストが行われます。これらの試験は自分一人で対策を進めるのはなかなか難しいです。

また、英検2級以上になると、ビジネス、自然科学、環境など難易度の高い題材がテーマの英文が読解問題をして扱われることからも、入念な対策と準備が求められます。

英検対策ができる英会話スクールや塾に通ってプロの手を借りることで、短期間で効率的に英語力を向上させることができるでしょう。

さくらOne個別指導塾では海外留学経験者や英検1級保持者など高い英語力を保持しているプロの講師が英検指導を行います。個別指導であるため、あなたのレベルや弱点に合わせて指導するためより効率的に英検対策を進めることが可能です。

まとめ : 高校生が目指すべき英検の級は?メリットや対策も解説

いかがでしたか?

英検を取得することで、大学入試や海外留学などあらゆる場面で優遇措置を受けることができるため、高校生におすすめの資格です。

しかし、英検準2級以上になると試験の難易度が上がります。部活動や学校生活と両立させながら英語の学習をすることが難しくなるでしょう。

さくらOne個別指導塾は、マンツーマンであなたのレベルや理解度、そして苦手分野に合わせて英検対策指導を行うため、短期間で効率的に英検対策をすることができる塾です。

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参考URL
https://ryugaku.net/magazine/6838
https://www.nichibeieigo.jp/kotsukotsu/exam/3914/
https://eigoba.com/eiken2kyu-highschool/
https://katekyo-peacenet.com/column/00276.html
https://www2.sundai.ac.jp/news/2022news/2022_eng_shiritsu.pdf