日大櫻丘高等学校から日本大学に内部進学するためのポイント

日大櫻丘高等学校は日本大学の「正付属校」と呼ばれる高校の一つで、毎年7割以上の生徒さんが日本大学へ進学しています。2019年度の進学実績を確認すると、大学進学者484名のうち368名が日本大学に進学しています。

もちろん、日大櫻丘高等学校に入学したからといって日本大学に必ず進学できるとは限りません。希望の学部に行くにはポイントを押さえて、成績上位に入る必要があります。この記事では、日大櫻丘高校からの内部進学で重要なポイント、試験の内容、対策について解説します。

日大櫻丘高等学校から日本大学に内部進学する3つの選抜方法

日大櫻丘高等学校から日本大学に内部進学するには、以下の3つの方法があります。

①基礎学力選抜

②付属特別選抜

③国公立併願方式

それぞれについて解説します。

最も多くの人が利用している『基礎学力選抜方式』

基礎学力選抜方式は、日本大学への内部進学において最も多く利用されています。

基礎学力選抜方式の内部進学では、日本大学附属高の独自テストである「基礎学力到達度テスト」が大きなポイントになります。

基礎学力選抜においては、
①高校2年の4月
②3年の4月
③3年の9月
に実施される計3回のテストの点数によって進学先の選択肢に影響します。

テストの結果、偏差値に基づく標準化得点が全体の8割に入っていれば内部進学の権利が与えられます。さらに学部ごとに、成績上位者からセレクションが行われていくため、希望の学部に入るためにはなるべく成績上位を狙う必要があります。

内申評価、部活動なども評価される『付属特別選抜方式』

特別選抜方式では、テストの点数に加えて、高校3年間の内申評価、資格取得や部活動実績などを評価し選抜されます。

高校3年生の9月以降に各学部の基準・人数枠が提示され、高校3年間で基準をクリアしている生徒のみが出願できます。

付属特別選抜については、通常の学業成績や部活動等での実績が必要です。これらの条件に当てはまらない生徒は利用できません。また、基礎学力選抜よりも枠が少なくなっている点にも注意しましょう。

国公立と日本大学の併願ができる『国公立併願方式』

内部進学の推薦資格を持ったままの状態で、国公立大の一般入試も受験することができる方式です。どの学部においても、この方式での募集枠は少なく、比較的難易度が高いです。

国公立大の受験で不合格だった場合には、他の私立大を受験することはできず、必ず推薦された日大の学科に進学しなければなりません。

国公立併願方式での具体的な選抜方法としては、前述の基礎学力到達度テストの成績をもとに、学科の募集人員の枠内において成績上位者から選抜していきます。

基礎学力到達度テストについて

基礎学力到達度テストは、日本大学の付属高校で独自に行われるテストです。前述のどの方法で出願しても、このテストの対策は避けて通れません。しっかり準備しておきましょう。

最も一般的な基礎学力選抜方式の場合、

・高校2年の4月

・高校3年の4月

・高校3年の9月

に実施される計3回のテストの点数の合計で最終的な順位が決定します。

人気の高い学部(法学部や文理学部英文学科、心理学科、史学科)に進学するには、240点前後の点数が必要になってくるため、人気の学部を志望する方は高得点を目指しましょう。

実施時期、科目ごとの点数配分

英語・数学・国語の3教科では、高校2年生の4月が20%、高校3年生の4月が20%、高校3年生の4月が60%という点数配分です。高校3年の9月のみ受験する選択科目は100%の配分となっており、これらの標準化得点の合計で最終的な順位が決まります。

学年 / 実施月

内部進学選考における割合

国語・数学・英語

選択科目

高校1年・4月

高校2年・4月

20%

高校3年・4月

20%

高校3年・9月

60%

100%

主要3教科(国・数・英)の出題傾向と対策

国語

国語の出題範囲は、知識問評論大問 、小説、古文、漢文などから構成されています。

・知識問題

・評論文

・小説

・古文

・漢文

知識問題と漢文は配点が低く、評論文と古文が高くなっています。特に古文では、例年平均得点率が低くなる傾向にあるため、周囲との差別化しやすい範囲です。

古文に関しては英語と比べても必要な単語数はかなり少ないです。古文が苦手な方は、ぜひ点数アップを狙いましょう。

数学

文系数学の出題傾向としては

・数Ⅰ・Ⅱ

・数A・B

からまんべんなく出題されます。 多くは標準レベルの問題で、授業で扱う問題集レベルの問題や、入試における定番問題が出題されます。

文系数学では理系に比べて平均点が低めとなっているため、数学で高得点を取ることで大きな差をつけることも可能です。

理系数学の出題傾向は、上記の文系の出題範囲に加え、数Ⅲを含んだものになっています。理系数学の出題範囲や難易度は一定なので、その傾向に合わせた対策を重点的に行うことで高得点を狙うこともできます。

英語

英語は、出題傾向に毎年ほとんど変化がありません。

出題構成は、大問1から、リスニング、文法問題、空所補充問題、整序問題、会話文、最後に2題長文問題という順番です。

・リスニング

・文法問題

・空所補充

・整序問題

・会話文

・長文問題(2題)

近年のテストでは、リスニング問題が難しくなってきている傾向にあります。

スキマ時間を利用して、リスニング教材やネットの動画コンテンツを利用してリスニングの勉強をするのも一つの方法でしょう。

基礎学力到達度テストの出題範囲(高校2年4月から)

例年行われている、基礎学力到達度テストの出題範囲を紹介します。出題範囲は年によって変わる場合があるため、下記の内容は一つの目安として考えてください。

高校2年4月

国語

国語総合全範囲

英語

コミュニケーション英語、リスニング問題

数学

数学Ⅰ、数学A

高校3年生4月

国語

国語総合、現代文B、古文B

英語

コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ

数学

数学Ⅰ、Ⅱ、数学A、B

高校3年生9月

共通科目

国語

国語総合、現代文B、古文B

英語

コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、英語表現Ⅰ、リスニング問題

数学(文系)

数学Ⅰ、Ⅱ、Aの全範囲、数学B(ベクトル、数列)

数学(理系)

 

数学Ⅰ、Ⅱ、Aの全範囲、数学B(ベクトル、数列)、数学Ⅲ(平面上の曲線と複素数平面、極限)

 

選択科目

世界史

【共通問題】詳説世界史第11章まで【選択問題】「上記範囲の中からテーマ史」もしくは上記範囲以降の近代史

日本史

【共通問題】詳説日本史第9章まで【選択問題】「上記範囲の中からテーマ史」もしくは近代史のどちらか

地理B

全範囲

倫理

「現代の諸課題と倫理」を除く全範囲

政治・経済

「現代社会の諸課題」を除き、「国際政治」と「国際経済」から1題を選択

物理

物理基礎全範囲、物理全範囲(光、電気と磁気、電流と磁界、電磁誘導と電磁波、原子を除く)

化学

化学基礎全範囲、化学全範囲(無機物質、有機化合物の性質と利用、高分子化合物の性質と利用を除く)

生物

生物基礎全範囲、生物全範囲(生殖と発生、生物の環境応答、生態と環境、生物の進化と系統を除く)

地学

地学基礎全範囲、地学全範囲(地球の活動と歴史のうち地球の歴史以後、地球の大気と海洋、宇宙の構造を除く)

日大櫻丘高校で受けられる面接、小論文のサポート

面接や小論文については、日大櫻丘高校の進路指導室でサポートが受けられます。面接に関しては、希望する学部ごとに過去の質問内容や、傾向などが記録されていますので、担当の先生に相談すると良いでしょう。

確実に進学するなら、日大内部進学の対策をしている塾がおすすめ

日大櫻丘高校から日本大学への進学では、学校からのサポートもありますが、確実に希望の学部への進学を決めたい方は、専門塾の講座がおすすめです。

さくらOne個別指導塾では、長年の経験に基づいた日大内部進学対策コースを用意しており、完全マンツーマンの指導により、多くの合格者を排出しています。

日大内部進学の対策をしたい方は、ぜひご相談ください。